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武藤涼太、5回TKOでWBOアジアパシフィック王座初防衛 「いずれ絶対に世界を獲る」次戦の展望と戦績11勝1敗1分け

武藤涼太、5回TKOでWBOアジアパシフィック王座初防衛 「いずれ絶対に世界を獲る」次戦の展望と戦績11勝1敗1分け

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン

プロボクシングのWBOアジアパシフィック・フェザー級王者、武藤涼太(21)=松田=が10月3日、東京・後楽園ホールでヴァン・ハイ・グエン(38)=ベトナム=を5回2分48秒TKOで下し、初防衛に成功した。グエンは前日計量で300グラム超過し、王者が負ければ空位になる変則のタイトル戦だった。戦績は11勝(7KO)1敗1分けで、現在はWBO世界同級2位。次戦はまだ発表されていない。

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体重超過の相手に5回TKO、左オーバーハンドから連打

10月3日、後楽園ホールで行われたDYNAMIC GLOVE on U-NEXT48大会のタイトルマッチ10回戦は、5回2分48秒に決着した。スポーツ報知によると、武藤はガードを固めて守りに徹するグエンを序盤から圧倒し、5回に左オーバーハンドから連打をたたみかけて試合を決めた。日刊スポーツとスポニチも、上下にパンチを打ち分けて攻め続けた末に、レフェリーが試合を止めたと伝えている。

グエンは同級14位、戦績は9勝(3KO)4敗となった。観衆は1650人と日刊スポーツは伝えている。

試合後の言葉は、満足より課題が先に立った。報知によると、もう少し決め切る場面、まとめる場面がほしかったと振り返りつつ、いつもより集中力を切らさずに戦えたと手応えも口にした。

前日計量で300グラム超過、勝っても王座は空位だった

試合は始まる前から、普通の防衛戦ではなかった。10月2日の前日計量で、武藤はフェザー級のリミットを200グラム下回る56.9キロでクリアした。一方のグエンは最初に500グラムの超過を示し、2時間後の再計量でも57.4キロと、300グラムのオーバーが残った。

規定を満たせず計量失格となったグエンだが、当日計量を受けて試合を行う道は残された。リミットの8%増となる61.7キロ以下であれば実施する条件で、日刊スポーツによるとグエンは60.8キロでパスしている。

この場合の扱いは、王者に不利だ。武藤が勝てば初防衛、負ければ王座は空位となる。グエンが勝ってもベルトは手に入らない、変則のタイトル戦だった。

前日計量の後、武藤は「プロとしてどうなのか」という違和感を口にしながらも、「冷静にぶつけたい」と話していた。中日スポーツによると、試合後の取材では、体重超過は試合が始まってからはまったく気にしていなかったと語った。

「いずれ絶対に世界を獲る」、神足トレーナーと亡き弟への思い

試合後のコメントで、報知が見出しに取ったのは「いずれ絶対に世界を獲る」だった。その前段で武藤は、自分はまだ強くない、世界ランカーともどんどん戦えるようにしたい、と話している。日刊スポーツは、格上が相手でも勝つだけで、まず意識するのは「過去の自分を超える」ことだと伝えた。

もう一つ、この夜の言葉には師への感謝があった。中日スポーツによると、武藤は「僕のボクシングは神足トレーナーと弟の茂利さんから教えてもらった」と語った。

神足茂利さんは昨年8月、後楽園ホールでの東洋太平洋スーパーフェザー級タイトル戦の後に急性硬膜下血腫で亡くなった。28歳だった。スポニチによると、この日は勝利後のリングに茂利さんの遺影が掲げられている。

トレーナーを務める兄の神足さんと武藤は、5月のタイトル獲得時にも茂利さんの写真を手に抱き合って喜んだ。強さの土台は、2人から受け継いだ教えにあるという。

世界ランカーを5月に倒した21歳、これまでの歩み

武藤は愛知・春日井市の出身で、名古屋の松田ジムに所属する。もともとの主戦場はスーパーバンタム級で、同級の日本ユース王座を持っていた。

転機は今年5月、後楽園ホールのタイトルマッチにあった。スポーツ報知によると、ランクされて間もないWBOアジアパシフィック同級9位の挑戦者として、当時のWBOアジアパシフィック王者でWBO世界同級1位の藤田健児(32)=帝拳=に挑む。サウスポー同士の一戦で、初回から前に出て強打を浴びせ、7回2分13秒にTKO勝ちした。藤田にとっては5度目の防衛に失敗する結果となった。

この勝利でWBO世界ランクも上がり、一度は1位となった後、現在は同級2位にいる。当時の報知は、本人がランキングのことは今はそこまで考えていないと話していたと伝えている。

戦績は今回で11勝(7KO)1敗1分けとなった。21歳でのアジア王座初防衛は、世界挑戦を視野に入れる位置だ。

次戦は未定、世界挑戦はあせらず経験を積む方針

次の試合の日程や相手は、10月4日時点で発表されていない。

陣営の考えは、スポーツ報知や中日スポーツ、スポニチが伝えている。松田ジムの会長はチャンスがあればどこへでも行く姿勢を示しつつ、世界はまだまだと見て、しっかり経験を積ませたい意向だという。神足トレーナーも、まだ証明するものはあるとして、さらに経験を積ませたい考えを語った。

階級は現在のフェザー級が軸だが、武藤本人も報知の取材に、スーパーバンタム級でもフェザー級でも、チャンスがあれば狙っていきたいと話している。世界ランク2位の21歳が、次にどの相手とどの舞台に立つのか。発表を待ちたい。

関連記事:武藤涼太の次戦、相手グエンが計量失格 10月3日後楽園、勝てば防衛・負ければ王座空位

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

寄稿者

MEDIA DOGS 編集部
メディアドッグス株式会社のMEDIA DOGS 編集部チーム。インターネットマーケティングに約10年携わるメンバーで編成し、企画・取材・執筆から公開後の改善まで一貫して担当。「出会いを、設計する。」のもと、人と企業が正しく出会える場をつくるために、一次情報の確認とファクトチェックを徹底。情報をわかりやすく誠実に届け、読者の疑問を解決します。

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