山口茜、アジア大会決勝で世界1位アン・セヨンに0-2で敗れ銀 女子シングルス日本勢28年ぶりの金ならず

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愛知・名古屋アジア大会のバドミントン女子シングルス決勝が29日にあり、山口茜は世界ランキング1位の安洗塋(アン・セヨン、韓国)に17-21、9-21で敗れて銀メダルだった。日本勢の同種目優勝は1998年大会が最後で、28年ぶりの金には届かなかった。安は女子シングルスで史上初の2連覇、山口にとっては対戦9連敗となった。
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一宮での決勝、第1ゲーム終盤まで食らいつくもストレート負け
決勝の舞台は愛知県の一宮市総合体育館。山口茜(29)=再春館製薬所=は、2024年パリ五輪の金メダリストで前回大会の女王でもある安洗塋に挑み、ゲームカウント0-2で敗れた。銀メダルの女子団体に続く、今大会2つ目のメダルとなった。
第1ゲームは山口が先にリードを奪う。中盤に逆転されたが、終盤に粘って16-16と追いついた。しかし、そこから連続でポイントを許して17-21。あと一歩のところで先取を逃した。
安の攻め方は徹底していた。THE DIGESTは、左右への揺さぶりと厳しいコースを突く強打で安が逆転に持ち込んだと伝え、聯合ニュースも、精巧なストロークで山口をコートの隅々まで走らせてスタミナを削ったと報じている。山口はネット際へのドロップから素早くスマッシュにつなぎ、一時勝ち越したが、すぐに再逆転を許した。
流れは第2ゲームで一気に傾く。序盤に失点が続いたあと、山口は一時5-4と逆転してみせたが、ここから連続失点で突き放された。中日スポーツによると、スマッシュを何度も拾われて決めきれないラリーが続き、最後は9-20からのサービスレシーブがバックアウト。終わってみれば12点差だった。
安は2023年に開かれた前回の中国・杭州大会に続く優勝で、聯合ニュースは女子シングルスで史上初の2大会連続優勝と伝えた。同ニュースは、安が今年57試合でわずか1敗という成績を残していることも報じている。
8月の世界選手権決勝に続く敗戦、「宿敵」安に9連敗
山口にとって、安は越えられずにいる壁だ。8月の世界選手権決勝でもストレートで敗れており、今大会の女子団体準決勝(23日)でも第1シングルスで対戦し、1-2(9-21、21-18、11-21)で敗れた。団体としては日本が韓国を下したが、エース同士の勝負では安が上回った。
この決勝の敗戦で、山口は安に9連敗。FBC福井放送は、団体準決勝の時点で今年5戦全敗だったと伝えている。
それでも、決勝までの道のりは簡単ではなかった。28日の準決勝では世界ランキング2位の王祉怡(中国)をストレートで破り、1998年バンコク大会で優勝した米倉加奈子以来、日本勢28年ぶりの決勝進出を決めていた。
聯合ニュースやスポーツニッポンは、山口の世界ランキングを3位と伝えている。1位と2位を相手に、今大会は団体戦も含めて計4試合を戦った。
「やれることは尽くした」山口が語った敗因と手応え
試合後、山口は第1ゲームで力を使った影響を口にした。スポーツニッポンの取材には「1ゲーム目は今日やれることは尽くした。最初から飛ばしていた分、足が止まってしまって2ゲーム目はどんどん差が開いてしまった」と明かしている。
THE DIGESTには「2ゲーム目とかは攻撃の連続性が持てなかったり、ミスもつながったり、ラリーで打ち勝てなかったりっていうところで、どんどん差が開いてしまった」と試合を分析してみせた。
悔しさを隠したわけではない。中日スポーツの取材に対しては「自分なりに精いっぱい戦った。選手として仕方ないとは言っていられないけど、今のところ仕方ないと言うしかないと思う」と語り、相手の強さを認めた。
一方で、収穫も口にする。スポーツニッポンによると、山口は「直近の世界選手権に比べると、また一つ手応えのある試合だった」と話し、他の試合で強さを見せていた相手にも戦える部分があると感じたという。
32年ぶりの自国開催、「あかね」コールの中で
日本でのアジア大会開催は32年ぶり。会場には「あかね」コールも響いた。自国開催で個人、団体ともに頂点が期待されたが、結果はどちらも銀。女子団体では決勝で中国に敗れ、山口はコート上で悔し涙を流していた。
山口はTHE DIGESTの取材に、ファンへの思いを「今日は本当に今大会一番、お客さんも入ってて、すごく応援してもらえて、すごく力になりました」と語った。女子団体で決勝まで戦い、個人でも最終日までコートに立ち続けた大会を、スポーツニッポンには「凄く充実した期間になった」と表現している。
今大会のバドミントン日本代表のメダルは、女子団体の銀、山口の銀、女子ダブルスの中西貴映/上坂鈴組の銅で合計3個だった。
4大会連続出場の29歳、次に向ける視線
山口は福井・勝山高2年だった2014年の仁川大会から、4大会連続でアジア大会に出場してきた。福井テレビは、女子シングルスでの銀を自身最高の成績と伝えている。
9連敗という数字は重い。ただ、本人の受け止め方は前向きだ。中日スポーツの取材に「向かっていける選手がいることは、自分にとってすばらしいことだと思う」と話し、世界の第一線で挑み続ける意欲を見せた。
山口は10月4日、地元の福井県勝山市で子どもたちを対象にしたバドミントンクリニックに参加する予定だ。自国の大観衆の前で届かなかった金メダル。9連敗で止まっている安との次の対戦で、その差をどこまで詰められるかが次の焦点になる。
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[文/構成 by スポーツライター TAKU]








































































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