松本流星、アコスタに3-0判定でWBO暫定王座獲得 9戦全勝で「夢はかなえられる」

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前WBA世界ミニマム級王者の松本流星(28)=帝拳=が9月27日、トヨタアリーナ東京でWBO世界ミニマム級暫定王座決定戦に臨み、同級2位のラッセル・アコスタ(27)=メキシコ=に3-0の判定で勝った。全勝同士の対戦を制し、戦績は9戦全勝(4KO)。6月にWBA王座を返上してから約4カ月で、再び世界のベルトを腰に巻いた。
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全勝対決は118-110、116-112、115-113
WBO世界ミニマム級暫定王座決定戦は、この日の「Prime Video Boxing 16」で組まれた4つの世界戦の最初の試合だった。WBO同級1位の松本と2位のアコスタは、ともに負けなしでリングに上がる。アコスタは17戦全勝(6KO)の戦績を持つ強打者だった。
12回を戦い終え、ジャッジ3人の採点は118-110、116-112、115-113。いずれも松本を支持した。アコスタにとってはプロ初黒星となった。
サウスポーの松本は、序盤から軽い足さばきと手数の多さで距離を支配する。ジャブと左ボディーでポイントを重ね、アコスタの強打をダッキングと回り込みでかわしていった。
ただ、楽な12回ではなかった。中盤の6回から9回にかけてはアコスタが前に出て圧力をかけ、松本も強いフックやボディーを浴びる。9回には被弾を覚悟でリング中央に足を止め、真っ向から打ち合う場面もあった。
流れを引き戻したのは終盤だ。11回、左ボディーを重ねてアコスタをひるませると、最終盤は手数でもう一度主導権を握った。偶然のバッティングでアコスタが左目の上をカットする場面もあったが、試合はフルラウンドまで続いた。
「夢に向かって頑張れば」リング上で涙
勝利が告げられると、松本は涙を見せた。
「世界チャンピオンになりたいという夢を持って、ここまでやってきて、夢に向かって頑張れば夢はかなえられるというのを、みなさんにお見せすることができてよかった」。リング上でそう語った。
松本は8月8日に結婚したばかりで、この試合は結婚後初の世界戦だった。日刊スポーツによると、松本は試合前、「絶対に勝って指輪代を稼がないといけない」と意気込み、指輪の金額は「3ケタ(万円)だった」と明かしていた。ベルトと一緒に、家族を持って初めての勝利を持ち帰った。
関連記事:松本流星、8月8日の結婚を公表「指輪代を稼がないと」 9・27アコスタとの全勝対決でWBO暫定王座へ
一方で、試合内容への自己評価は厳しい。デイリースポーツの取材に「また殻を破りきれなかったなというのが、今、思う気持ちです」と口にし、「見ているみなさんが一番わかりやすい、KO、TKOに持っていくっていうのが自分の課題」と続ける。4つの世界戦のトップバッターとして「今日は坪井先輩と天心につなげるっていう気持ちで戦ったので、その面ではほっとしています」とも話した。
プロ9戦で2本目の世界ベルト
2023年にプロデビューした松本の歩みは速い。2024年9月に日本ミニマム級王座を手にし、1年後の2025年9月には高田勇仁を下してWBA世界同級王座を奪った。今年3月には高田との再戦を3-0の判定で制し、初防衛に成功している。
そのWBA王座を、松本は6月に自ら返上した。狙いは他団体との統一戦。返上から約4カ月で、今度はWBOのベルトを手にした。
プロ9戦で2団体目の世界ベルト。デビューから3年半あまりでここまで来た。
WBOのミニマム級には、WBAとWBOの統一王者オスカー・コラーゾ(29)=プエルトリコ=がいる。コラーゾは10月にWBA・WBC世界フライ級統一王者リカルド・サンドバル(27)=米国=への挑戦を予定していたが、練習中に肋骨を骨折し、試合は中止になった。
サンケイスポーツによると、WBOはサンドバル戦の開始と同時にコラーゾの王座を空位とし、暫定王者を正規王者に自動で昇格させると発表していた。その前提となる試合がなくなったため、松本の立場が今後どう整理されるかはWBOの判断を待つことになる。
メインは井上拓真が那須川天心との再戦を制す
同じ興行のメインイベントでは、WBC世界バンタム級王者の井上拓真が那須川天心との再戦に3-0の判定で勝ち、2度目の防衛に成功した。7回に那須川のストレートでダウンを喫しながら、採点は114-113、116-111、116-111だった。
興行はPrime Videoで独占ライブ配信され、公式ページには27日の興行が「井上拓真 vs 那須川天心2」のタイトルで見逃し配信として並んでいる。視聴にはAmazonプライム会員への登録が必要だ。
メインの陰に隠れがちな世界戦の1試合目だが、中盤の打ち合いを越えて終盤に手数を取り戻した12回の流れこそが、この一戦の見どころだった。興行の様子はPrime Videoで確認できる。
次に狙うのはスーパーチャンピオン
「今日のままじゃまだまだだと思う。ボクシングの幅を広げていって、松本が一番強いと思われるようなスーパーチャンピオンになりたい」。松本は勝利の直後から、次の目標を口にしていた。狙うのは、他団体の王者との統一戦だ。
KOで勝ち切れなかった悔しさと、ベルトを取り戻した安堵。その両方を抱えたまま、28歳のサウスポーは次の相手を待つ。コラーゾの回復、WBOの判断、そして統一戦の交渉。松本の次の一歩は、この3つにかかっている。
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[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]








































































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