小林陵侑「どうした?不調すぎる」と言われながらも138.5mのビッグジャンプ!スーパーチームに向けて復調で活躍に期待がかかる

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ミラノ・コルティナ五輪スキージャンプ男子個人ラージヒルで、小林陵侑(29)=チームROY=は6位入賞だった。1回目11位と出遅れるも、2回目に138.5メートルの大ジャンプを見せ順位を上げた。シーズン序盤の不調から復調の兆しを示し、今大会3個のメダルを獲得した二階堂蓮と組む最終種目スーパーチームでの活躍に期待がかかる。
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1回目11位から猛追、2回目に意地の138.5m
2026年2月14日、イタリアのプレダッツォで行われたミラノ・コルティナ冬季五輪スキージャンプ男子個人ラージヒル決勝。北京五輪の同種目銀メダリスト、小林陵侑は合計284.5点で6位に終わった。2大会連続のメダル獲得はならなかった。
1回目のジャンプは131.0メートル、134.9点。風の条件にも恵まれず、順位は11位とメダル圏外からのスタートを強いられる。しかし、2回目では「いい意味で吹っ切れた」と本人が語るように、見事な修正を見せる。K点(123メートル)を大きく超える138.5メートルの大ジャンプを記録し、この回だけで149.6点を獲得。順位を5つ上げる猛追で、6位入賞を果たした。
優勝はスロベニアのドメン・プレブツで合計301.8点。日本勢では、今大会好調の二階堂蓮(24)=日本ビール=が1回目首位から逆転を許したものの、銀メダルを獲得。中村直幹(29)=Flying Laboratory SC=は16位だった。
腰痛と不振、乗り越えた先にあった五輪の舞台
今シーズンの小林は、決して順風満帆ではなかった。2023年にプロ転向後、2024-25シーズン序盤は腰痛や体調不良に苦しみ、ワールドカップ(W杯)では2桁順位が続くなど不振にあえいだ。2022-23シーズンにW杯通算30勝を達成した実力者らしからぬ成績に、一部ではコンディションを心配する向きもあった。
転機はシーズン後半戦。地元開催の札幌W杯で2連勝を飾ると、徐々に本来のジャンプを取り戻す。五輪シーズンに入ってからもW杯で2勝を挙げ、7度の表彰台に立つなど調子を上げて今大会に臨んでいた。個人ノーマルヒルでは連覇を逃し、ラージヒルでもメダルに届かなかったが、2回目のジャンプは完全復調を印象付ける内容だった。
「やっと1本出た」 王者が見せた精神力
1回目のジャンプを終え、上位10人からも外れた11位。厳しい状況で迎えたファイナルラウンドだった。先に飛んだ選手たちが次々と飛距離を伸ばす中、小林はプレッシャーのかかる場面で集中力を研ぎ澄ます。完璧な踏み切りから美しい飛行姿勢で空中を捉え、着地まで見事にまとめた。飛距離138.5メートルは、金メダルを獲得したプレブツの2回目(141.5メートル)に次ぐ、上位陣の中でも屈指のジャンプだった。
試合後、小林は「やっと1本出た」と短い言葉に手応えをにじませた。不振が続いた中でも、五輪という大舞台の最終局面で最高に近いパフォーマンスを発揮する精神力と技術は、W杯個人総合優勝2回、ジャンプ週間総合優勝3回を誇る王者の実力を示すものだ。
SNSでは一時心配の声も
シーズン序盤の不調や、今大会の個人ノーマルヒルでの結果を受け、SNS上では小林の状態を気遣う投稿が見られた。X(旧ツイッター)では、ラージヒル1回目のジャンプ後に「やっぱり小林陵侑今大会本調子じゃないな」といったコメントも投稿されていた。ファンも固唾をのんで見守っていたが、2回目の大ジャンプはそうした不安を払拭する一助となった。
最終種目「スーパーチーム」へ、最強コンビでメダル狙う
ジャンプ競技の最終種目として、2月16日に男子スーパーチームが行われる。今大会から五輪で新たに採用された種目で、1チーム2人の選手が3回ずつジャンプを行い、合計点で順位を競う。日本は作山憲斗コーチが明言した通り、小林と二階堂蓮のコンビで臨む。
二階堂は今大会、個人ノーマルヒルで銅、ラージヒルで銀、混合団体で銅と、出場した全種目でメダルを獲得し絶好調を維持する。一方の小林は個人種目でメダルを逃したものの、ラージヒル2回目で見せたジャンプで復調をアピールした。この二人は2024年からペアを組み、W杯では2024-25シーズンのラハティ大会で3位に入るなど実績を残している。
個人種目で明暗が分かれた日本の二人のエース。それぞれの思いを胸に、最強のコンビとして挑む最終種目。スロベニアやノルウェー、ドイツといった強豪国との厳しい争いが予想されるが、メダル獲得への期待は高まる。
| 順位 | 選手名(国名) | 1回目 (点) | 2回目 (点) | 合計得点 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | Domen PREVC(スロベニア) | 147.0 | 154.8 | 301.8 |
| 2 | 二階堂 蓮(日本) | 154.0 | 141.0 | 295.0 |
| 3 | Kacper TOMASIAK(ポーランド) | 141.8 | 149.4 | 291.2 |
| 4 | Kristoffer Eriksen SUNDAL(ノルウェー) | 145.0 | 143.0 | 288.0 |
| 5 | Jan HOERL(オーストリア) | 141.7 | 145.2 | 286.9 |
| 6 | 小林 陵侑(日本) | 134.9 | 149.6 | 284.5 |
| 7 | Stephan EMBACHER(オーストリア) | 139.0 | 145.1 | 284.1 |
| 16 | 中村 直幹(日本) | 130.2 | – | – |
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]




























































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