俳優・片岡五郎さん逝去 81歳、マダム路子の夫で品川祐の義父「余命1ヶ月を4ヶ月近く」穏やかな最期

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俳優の片岡五郎さんが2025年12月30日、膵臓癌のため81歳で逝去した。義理の息子である品川祐さんがSNSで「穏やかな旅立ちでした」と報告。片岡さんは青春ドラマでデビュー後、悪役として数多くの映画やドラマで活躍。晩年は妻で美容家のマダム路子さんの献身的な支えのもと、余命宣告から約4ヶ月間、穏やかに闘病生活を送っていた。
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俳優・片岡五郎さん逝去、81歳 義息・品川祐が報告
映画『シコふんじゃった。』や数々の時代劇・刑事ドラマで名悪役として知られた俳優の片岡五郎(かたおか・ごろう、本名・品川光雄=しながわ・みつお)さんが、2025年12月30日午後6時45分頃、逝去した。81歳であった。死因は膵臓癌。義理の息子でお笑いコンビ「品川庄司」の品川祐さんが31日、自身のX(旧Twitter)で公表した。
品川さんは、「12月30日午後6時45分頃、父・片岡五郎が静かに息を引き取りました。最期は苦しみもなく、本当に静かで穏やかな旅立ちでした」と報告。ファンや関係者への感謝を綴っている。
青春スターから名悪役へ、多彩な顔を持った俳優人生
片岡さんの俳優人生は、幅広い役柄とその多岐にわたる活動によって彩られている。その軌跡は、昭和から平成、令和のエンターテインメント史に確かな足跡を残した。
俳優座から青春ドラマへ
1944年1月24日、東京都に生まれた片岡さんは、法政大学を卒業後、俳優座養成所の第15期生として本格的に演技の道へ進んだ。1960年代には、日本テレビ系の『青春とはなんだ』をはじめとする青春ドラマシリーズに出演し、爽やかなイメージで人気を博した。
強面を活かした悪役で不動の地位
1970年代に入ると、その強面とドスの利いた声質を活かし、悪役として新境地を開拓。時代劇では悪代官やヤクザの親分、刑事ドラマでは凶悪犯など、主役を食うほどの強烈な存在感で視聴者に鮮烈な印象を与えた。特に、映画『八つ墓村』(1977年)、『人間の証明』(1977年)、『シコふんじゃった。』(1992年)など、数々の話題作に出演し、日本映画界に欠かせないバイプレーヤーとしての地位を確立した。
俳優業に留まらない多岐な活動
俳優業の傍ら、経営コンサルタントや講師、文筆家としても活動。自身の経験を基に企業戦士の育成に尽力したほか、一般社団法人国際魅力学会の理事長を務め、後進の育成や社会貢献活動にも情熱を注いだ。また、NPO法人「フリースペースたまりば」では、自身の特技である殺陣を活かした「ちゃんばらごっこ」を通じて、子どもたちのコミュニケーション能力育成にも取り組んでいた。
妻マダム路子との絆と穏やかな最期
片岡さんの私生活、特に妻である美容家のマダム路子さんとの関係は、彼の晩年を語る上で欠かせない。二人の深い絆は、闘病生活においても大きな支えとなっていた。
19年の事実婚を経て結ばれたマダム路子
片岡さんとマダム路子さんが出会ったのは、路子さんが48歳、片岡さんが44歳の時であった。その後、19年間にわたる事実婚の関係を経て、2007年3月に正式に結婚。当時、片岡さん63歳、路子さん67歳であった。結婚に際し、片岡さんは戸籍上の姓を妻の「品川」に改姓。この選択からも、二人の強い結びつきがうかがえる。
「余命1ヶ月」からの4ヶ月間
2025年9月4日、片岡さんは自宅で転倒し緊急搬送された際、末期の膵臓癌であることが判明。「余命1ヶ月」との宣告を受けた。この事実は、妻の路子さんが自身の公式ブログで公表している 。
しかし、宣告後も片岡さんの状態は驚くほど穏やかであったという。路子さんのブログによれば、末期癌患者に多く見られる腹水や黄疸、そして何より激しい痛みがなく、静かな日々を過ごしていた。路子さんは献身的に介護を続け、その様子をブログで発信。余命宣告から約4ヶ月、家族に見守られながらの穏やかな最期であった。
義父として品川祐を支える
マダム路子さんの息子である品川祐さんにとって、片岡さんは「父親代わり」の存在であった。品川さんが中学生の頃から生活を共にしており、自身のブログでもその関係性を公表している。テレビ番組では「3番目の父」とネタにすることもあったが、その裏には深い愛情と尊敬の念があったことは想像に難くない。
ファンから悼む声
片岡さんの訃報を受け、ファンから追悼の声が相次いでいる。
「12月30日午後6時45分頃、父・片岡五郎が静かに息を引き取りました。最期は苦しみもなく、本当に静かで穏やかな旅立ちでした。どんなときも私を肯定し、味方でいてくれた父でした。本当に感謝しかありません。皆様、生前は大変お世話になりました」— 品川祐さんのX投稿より
このコメントを見てSNS上では、「また一人、昭和の名優が逝ってしまった」「あのドスの利いた声がもう聞けないのは寂しい」「悪役だけど、どこか憎めない魅力があった」といった、彼の功績を偲び、その死を悼むコメントが数多く投稿されている。
昭和・平成を駆け抜けた名優、その功績は永遠に
青春スターから名悪役へ、そして後進の育成や社会貢献へと、その生涯を通じて多彩な顔を見せた俳優・片岡五郎さん。強烈な個性と確かな演技力で、数多くの作品に深みを与えた。その一方で、家族を深く愛し、穏やかな人柄であったことが、妻・マダム路子さんや義息・品川祐さんの言葉から伝わってくる。
余命宣告を受けながらも、苦痛なく穏やかな最期を迎えたという事実は、遺された家族にとってせめてもの慰めであろうか。昭和、平成、そして令和と時代を駆け抜けた名優の姿は、これからも多くの作品の中で生き続ける。謹んでご冥福をお祈りしたい。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]













































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