【実食レビュー】上野の森の隠れ家!100年を超える老舗「新鶯亭」で名物“鶯だんご”を味わう

📷写真・📝レビュー提供:Saluya
取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2025 MEDIA DOGS
美術館や動物園で賑わう上野公園。その一角に、まるで時が止まったかのように静かに佇む一軒の茶屋があります。それが、大正4年(1915年)創業の老舗甘味処「新鶯亭(しんうぐいすてい)」です。2025年11月下旬の午後、散策の途中で立ち寄ったこの場所は、ただ甘味を味わうだけでなく、心安らぐ豊かな時間そのものを体験できる、まさに都会のオアシスでした。この記事では、実際に訪れて感じた「新鶯亭」の魅力と、これから訪れる方へのリアルな情報をお届けします。
100年以上の歴史を紡ぐ上野の森の甘味処
「新鶯亭」は、上野動物園の正門を出てすぐ左手、上野東照宮へと続く緑豊かな小道にひっそりと佇んでいます。その歴史は古く、創業は1915年(大正4年)。上野公園の開発に携わった七条氏によって始められ、現在は4代目と5代目の母娘がその伝統の味を守り続けています。多くの著名人にも愛されてきたというこの場所は、まさに上野の歴史と共に歩んできた生き証人と言えるでしょう。

風情ある一軒家レストランは、公園の自然と見事に調和しており、散策途中の休憩にぴったりのロケーションです。窓の外に広がる緑を眺めながら、都会の喧騒を忘れて穏やかな時間を過ごせます。
体験レビュー:名物「鶯だんご」と心づくしのサービス
私が訪れたのは、平日の15時頃。紅葉が美しい季節でしたが、店内は落ち着いた雰囲気でした。客層は幅広く、ご年配のご夫婦から若いカップル、そして私のような一人客まで、誰もが思い思いの時間を過ごしています。テーブル間のスペースが広く取られており、隣を気にせずゆったりできるのが嬉しいポイントです。
名物「鶯だんご」と抹茶を実食
メニューには名物の「鶯だんご」のほか、あんみつ、ところてん、そして通年人気の「おでん」まであり、小腹を満たすのにも最適です。私は迷わず「鶯だんご」と温かい抹茶を注文しました。
ほどなくして運ばれてきたのは、愛らしい三色のお団子。白、緑、茶色のなめらかな餡が美しい一皿です。

それぞれ白餡(白いんげん)、抹茶餡、小豆のこし餡で、保存料を一切使わず、その日のうちに提供されるそうです。
おもしろいのは、中の団子の種類が違うこと。白餡と抹茶餡の中にはうるち米で作った上新粉の団子が、そして小豆餡の中にはほろ苦い赤キビの団子が入っているとのこと。一口いただくと、まず餡の上品な甘さと驚くほど滑らかな舌触りに感動します。特に抹茶餡は、抹茶の豊かな香りが口いっぱいに広がる濃厚な味わい。3つの味を順番に楽しむことで、最後まで飽きることなくいただけました。
セットで頼んだ抹茶は、想像以上にたっぷりの量。お団子を食べ終えた後も、庭の景色を眺めながらゆっくりとお茶を味わうことができ、贅沢な時間を過ごせました。
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