女性の守り神・淡島神社の参拝記 八大龍王神と九十九島のパワースポット体験を現地レポ!

取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2025 MEDIA DOGS
長崎県佐世保市、風光明媚な九十九島(くじゅうくしま)に、知る人ぞ知る神秘的なパワースポットがあるのをご存知でしょうか。今回訪れたのは、特に女性の守り神として古くから信仰を集める「淡島神社」。実際に足を運んでみると、そこは自然豊かな景色と、心洗われるような神聖な空気に満ちた場所でした。
この記事では、淡島神社の歴史やご利益、そしてさらに奥にある「八大龍王神」までの道のりを、現地の写真とともに詳しくレポートします。これから訪れる方の参考になれば幸いです。
女性の強い味方「淡島神社」とは?
淡島神社は、佐世保市船越町、九十九島の美しい入り江に面して鎮座する神社です。その歴史は古く、江戸時代中期まで遡るといいます。特に女性特有の病気の平癒や安産、子宝にご利益がある「女性をお守りくださる神様」として、地元の方々から篤い信仰を集めてきました。

神社の始まりは、病に倒れた平戸藩の家老の逸話に由来します。その物語が、この神社が持つ慈悲深さの源泉となっているのかもしれません。現在では、安産祈願や子宝祈願はもちろん、交通安全や商売繁盛など、さまざまな願いを受け入れてくれる懐の深い神社として親しまれています。
淡島神社 基本情報
- 名称: 淡島神社 (あわしまじんじゃ)
- 所在地: 長崎県佐世保市船越町
- アクセス: 佐世保駅から車で約30分。専用駐車場あり(参拝者以外は駐車禁止)。
- 主なご利益: 安産、子宝、婦人病平癒、交通安全、商売繁盛など。
- 社務所受付時間: 午前9時~午後4時。
- 連絡先: 神社・社務所が不在の場合は、案内板記載の電話番号へ連絡。祈願希望の場合は事前確認が推奨されています。
- SNS: Instagramアカウント @AWASHIMAJINJA_SASEBO

【体験レポート】神聖な空気と絶景に心洗われる参拝路
駐車場に車を停め、いよいよ参拝へ。目の前に広がるのは、牡蠣筏が浮かぶ穏やかな九十九島の海。都会の喧騒とは無縁の、静かでゆったりとした時間が流れています。

駐車場から見える参道の入口は、まるで森へ吸い込まれていくような佇まい。淡島神社は、九十九島に浮かぶ「淡島」という小さな小島全体が境内になっています。

静かな空気に包まれ、これから神域へ足を踏み入れるのだと自然と背筋が伸びるような、神聖な雰囲気を感じます。
鳥居をくぐり、神域へ
まず迎えてくれるのは、階段を背にして立つ石造りの鳥居です。

写真左手には階段ではなく緩やかな坂もありましたが、「妊婦の方はなるべくこの参道を歩いてお参りください」との案内が。それほど長くは無い階段なので、安心して登っても大丈夫かと思います。
鳥居の上には、参拝者が置いたであろう小石がたくさん乗せられており、長年にわたる人々の信仰の歴史を感じさせます。

【編集部メモ📝】
鳥居の上に小石が並んでいるのは、昔から伝わる 「結び石」 と呼ばれる願掛けの名残です。「石が落ちずに乗ればご縁が結ばれる」といった想いが込められていますが、正式な神道の作法ではありません。
また、石を投げて乗せようとすると周囲に危険が及ぶため、現在は多くの神社で控えるよう案内されている場合もあります。参拝の際は、神社の意向や安全に配慮しながら静かにお参りしましょう。
鳥居をくぐり階段と坂を少しだけ登る間は、森の中を歩いているような雰囲気。ゆっくり2〜3分ほど歩くと社務所とが目の前に現れました。


社務所の横には、可愛いイラストが描かれたトイレもあります。明るい色合いで、山の中でも安心して利用できる雰囲気でした。


ここまでくればあと少し。そこから奥右手には淡島神社の拝殿が見えてきます。

私が訪れた日は七五三ののぼりが立てられており、家族の幸せを願う温かい雰囲気に包まれていました。

願いがかなう?不思議な「小鳥居くぐり」
拝殿での参拝を終えると、その脇に興味深いものを発見しました。「願いがかなう小鳥居」です。これは小さな石の鳥居で、特定の手順でくぐることで願いがかなうと言われています。

作法は以下の通りです。
- 「オンソラソバ・テイエイソワカ」と三回唱える。
- 願い事を心に込めて、同じ方向から三度くぐる。
- 肩幅などでくぐれない場合は、左回りに三度回る。

特に、妊娠5ヶ月と8ヶ月を過ぎた妊婦さんや、子宝を願う方に強いご利益があるとのこと。
私も挑戦してみましたが、体をかがめて小さな鳥居をくぐるという行為は、なんだか童心に返るような、不思議で神聖な気持ちになりました。
九十九島が眺望できる淡島龍神
淡島神社の拝殿近くには、「淡島龍神」がお祀りされています。龍神橋を渡った先の「八大龍王神」の祠とは別の龍神像です。

奉納・記念碑として、境内を訪れる多くの参拝者に龍神の力を授けるために祀られているのでしょうか。
淡島神社は、本殿の女神様(少彦名命など)の信仰だけでなく、古くから海を守る「八大龍王神」の信仰が根付いています。航海の安全や雨乞い・水の恵みをもたらす神として親しまれてきました。
龍神信仰は全国にありますが、この龍神様は九十九島を見渡す高台に鎮座していることから、海と自然の気を強く感じる場所として参拝者の間でも知られているようです。

小さな社ではありますが、龍の像がとても印象的で、思わず足を止めてしまいます。お供えの湯呑や色鮮やかな器が並んでいる様子から、地域の方々に長く大切にされてきたことが伝わってきました。
淡島神社の中でも、ひっそりと佇む小さなパワースポットのような、静かな神聖さを感じる場所です。














































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