足立美術館で“生の掛軸”に感動!雨と晴れで味わえた秋の庭園の美しさを写真レビュー
【体験レビュー】五感で味わう美の世界
私が訪れたのは11月初旬の日曜日。開館は9:00のはずが、少し早めの8:30に到着すると、なんと既に入館が始まっていました。早起きは三文の徳ですね!おかげで、まだ人が少ないうちにゆっくりと鑑賞をスタートできました。

手ぶら鑑賞がおすすめ!便利なコインロッカー
この日はあいにくの雨。大きな傘が邪魔だなと思っていたら、入口に無料の大型ロッカーと、100円返却式のコインロッカー(小・中)が完備されていました。3人分の傘と荷物を預けて、身軽に鑑賞できたのは本当に快適でした。100円は後で戻ってくるので、実質無料なのが嬉しいポイントです。


ちなみに庭園内で外に出る場所には傘の貸し出しがあったので、傘を最初にロッカーに預けたのは正解でした。

音声ガイドで深まる理解
受付で600円の音声ガイドをレンタル。これが大正解でした。庭園のこだわりや、絵画の背景などを丁寧に解説してくれるので、ただ見るだけよりも何倍も深く作品世界に没入できます。特に庭園の解説は、創設者の想いや庭師の技術に触れることができ、感動もひとしおでした。

息をのむ美しさ。「庭園」という名のアート
順路に沿って進むと、窓の向こうに次々と現れる完璧な庭園風景。

まさに「生の額絵」です。


館内のどこから見ても絵になるように計算され尽くした構図には、ただただため息が漏れるばかり。

特に印象的だったのが「生の掛軸」。

床の間の壁をくり抜き、その向こうに広がる庭園を掛け軸に見立てた展示です。自然の風景が、静かな和室の空間に見事に溶け込んでいました。これは写真では伝わりきらない、現地でしか味わえない感動です。


メインの「枯山水庭」をはじめ、「白砂青松庭」や「苔庭」、「池庭」など、それぞれに趣の異なる庭園が続きます。


横山大観の絵画『白砂青松』をモチーフにした「白砂青松庭」は、白い砂と松のコントラストが美しい庭園です。


雨と晴れ、二つの顔を楽しめた幸運
朝のうちは雨が降っていましたが、これがまた風情があって美しい。


苔や木々がしっとりと濡れ、色がより深く鮮やかに見えました。

そして鑑賞の途中、雲の切れ間から太陽の光が差し込んできたのです!

キラキラと輝く庭園は、雨の時とは全く違う表情を見せてくれました。周りにいた他のお客さんからも「雨の顔と晴れの顔、両方見れるなんてラッキーだね」という声が聞こえてきて、その場にいた全員で幸運を分かち合っているような、温かい気持ちになりました。















































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