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鎌倉・円覚寺の紅葉を現地レビュー!見どころと混雑、がっかりポイントも正直に解説

鎌倉・円覚寺の紅葉を現地レビュー!見どころと混雑、がっかりポイントも正直に解説

📷写真・📝レビュー提供:Saluya
取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2025 MEDIA DOGS

「北鎌倉の紅葉といえば、まずは円覚寺でしょう!」
そんな期待を胸に、紅葉が見頃を迎えた11月23日の日曜日、古都鎌倉の名刹・円覚寺を訪れました。結論から言うと、その体験は「荘厳な禅寺の雰囲気と美しい紅葉に感動しつつも、少しだけ期待と違った部分もあった」というのが正直な感想です。

この記事では、駅から徒歩1分という抜群のアクセスを誇る円覚寺の基本情報から、実際に歩いてみて感じた境内の雰囲気、息をのむほど美しかった紅葉スポット、そして「あれ?」と思ってしまった少し残念なポイントまで、体験者ならではの視点で詳しくレビューしていきます。これから訪れるあなたの参考になれば幸いです。

円覚寺ってどんなお寺? まずは基本情報をチェック

円覚寺は、鎌倉時代後期の弘安5年(1282年)、時の執権・北条時宗が創建した臨済宗円覚寺派の大本山です。その目的は、二度にわたる元寇(蒙古襲来)で亡くなった人々を、敵味方の区別なく弔うためでした。この精神は、円覚寺の荘厳で静謐な雰囲気の根底に流れているように感じられます。

境内は鎌倉特有の「谷戸(やと)」と呼ばれる谷状の地形に沿って伽藍が配置されており、総門から仏殿、方丈へと進むにつれて緩やかに登っていく独特の構造が特徴です。

JR北鎌倉駅の目の前に広がる円覚寺の入り口。ここから荘厳な空間が始まります。

円覚寺の基本情報

名称臨済宗大本山 円覚寺(えんがくじ)
所在地〒247-0062 神奈川県鎌倉市山ノ内409
アクセスJR横須賀線「北鎌倉駅」下車、改札を出てすぐ左へ徒歩1分
拝観時間3月~11月: 8:30~16:30(境内からの退出 17:00) 12月~2月: 8:30~16:00(境内からの退出 16:30) ※公式サイト情報。一部観光サイトで8:00開始と記載がありますが、公式サイトの8:30が正確です。
拝観料大人(高校生以上): 500円 小・中学生: 200円 ※障害者手帳をお持ちの方と介護者1名は無料。鎌倉市福寿手帳による割引は令和7年1月で終了予定です。
駐車場普通車用の直営駐車場はありません。近隣の有料駐車場を利用する必要があります。
※大型車用の直営駐車場はありますが、事前問い合わせが必要です。一部情報サイトにある高額な駐車場料金は、この大型車用の可能性があります。
公式サイトhttps://www.engakuji.or.jp/

※本記事は訪問時の情報をもとに作成しています。サービス内容や営業時間、料金等は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトや店舗にご確認ください。

【体験レビュー】紅葉シーズンの円覚寺を歩いてみた

私が訪れたのは11月23日の昼過ぎ。紅葉の見頃ということもあり、北鎌倉駅は多くの人で賑わっていました。駅の改札を出て左を向けば、もうそこは円覚寺。踏切を渡ると、すぐに石段とその奥に構える総門が見え、まさに「駅徒歩1分」を実感します。

圧巻の紅葉!総門までのアプローチ

まず度肝を抜かれたのが、拝観受付手前の総門へと続く石段からの景色です。燃えるような赤や鮮やかな黄色に染まったカエデが石段の両脇を彩り、訪れる人々を歓迎してくれます。

総門へと続く石段を覆うように広がる紅葉。最高のフォトスポットです。

実はこの場所、拝観料を払わなくても来ることができます。そのためか、ここで写真を撮って満足して帰る方の姿もちらほら。ですが、円覚寺の本当の魅力はこの奥に広がっています。500円を払い、いざ境内へ。

太陽の光を浴びて輝くカエデの葉。思わず足を止めて見入ってしまいます。

荘厳な伽藍と見上げるほどの山門

受付を抜けると、まず目の前に現れるのが巨大な「三門(山門)」です。楼上に観音菩薩像などが安置されていることから三門とも書かれます。その大きさと風格には圧倒されます。多くの観光客がここで足を止め、記念撮影をしていました。

風格ある総門。ここをくぐると、禅の世界が広がります。
見上げるほどの大きさを誇る山門。その迫力に圧倒されます。
下から見上げると、その構造の複雑さと歴史の重みを感じます。

山門をくぐると、ご本尊が祀られている「仏殿」が現れます。こちらもまた、禅宗様式らしい堂々とした建物です。天井には前田青邨画伯による見事な「白龍図」が描かれており、訪れた際にはぜひ見上げてみてください。

ご本尊が祀られている仏殿。多くの参拝者が静かに手を合わせていました。

静寂の池と国宝・舎利殿

仏殿の先へ進むと、夏目漱石の『門』にも登場する「妙香池」があります。虎の頭の形に似ていることから「虎頭岩」とも呼ばれる岩盤を配した、禅宗様式の庭園です。水面に映る木々の緑や紅葉が美しく、心が洗われるような静かな空間でした。

静かな水面に木々が映り込む妙香池。時間を忘れて眺めていたくなる風景です。

さらに奥へ進むと、国宝に指定されている「舎利殿」があります。こちらは源実朝が宋から請来した仏牙舎利(お釈迦様の歯)を祀る建物で、唐様建築の傑作とされています。残念ながら通常は非公開で、外からその美しい姿を垣間見ることしかできません。公開は正月三が日と11月上旬の「宝物風入れ」の時期などに限られるそうです。

国宝・舎利殿。通常は非公開ですが、その佇まいだけでも見る価値があります。

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