箱根駅伝2027の出場校、予選会は東洋大が1位通過 21年ぶりの予選会で2位に2分1秒差

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
2027年1月2・3日の第103回箱根駅伝に向けた予選会が10月17日、東京都立川市で行われ、東洋大が10時間31分30秒でトップ通過した。予選会への出場は21年ぶりで、2位の中央学院大には2分1秒の差をつけた。通過10校とシード10校、関東学生連合を合わせた21チームで本戦を走る。
東洋大が10時間31分30秒、通過10校が決定
関東学生陸上競技連盟が公表した公式記録によると、第103回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会には45校が出場した。コースは陸上自衛隊立川駐屯地をスタートし、立川市街地を抜けて国営昭和記念公園にゴールするハーフマラソン(21.0975km)。各校10〜12人が走り、上位10人の合計タイムで順位が決まる。号砲は午前8時30分だった。
東洋大の合計は10時間31分30秒。2位の中央学院大が10時間33分31秒なので、差は121秒、つまり2分1秒となる。3位の東海大と4位の専大はわずか1秒差で、上位の争いは2位以下のほうが激しかった。
| 順位 | 大学 | 総合タイム | 1位との差 |
|---|---|---|---|
| 1 | 東洋大 | 10時間31分30秒 | ― |
| 2 | 中央学院大 | 10時間33分31秒 | 2分1秒 |
| 3 | 東海大 | 10時間33分41秒 | 2分11秒 |
| 4 | 専修大 | 10時間33分42秒 | 2分12秒 |
| 5 | 東京農業大 | 10時間34分33秒 | 3分3秒 |
| 6 | 山梨学院大 | 10時間35分18秒 | 3分48秒 |
| 7 | 大東文化大 | 10時間35分23秒 | 3分53秒 |
| 8 | 神奈川大 | 10時間36分48秒 | 5分18秒 |
| 9 | 日本体育大 | 10時間39分52秒 | 8分22秒 |
| 10 | 法政大 | 10時間40分08秒 | 8分38秒 |
| 11(落選) | 国士舘大 | 10時間41分54秒 | 10分24秒 |
10位の法大と11位の国士舘大の差は1分46秒。法大は前回の予選会で11位に終わり、10位まで17秒届かなかった大学で、15km地点の11位から逆転して最後の切符をつかんだ。2年ぶり86度目の本戦となる。
東洋大は25年連続85度目の出場を決めた。日体大は79年連続79度目で、途切れずに続く出場記録をまた一つ延ばした。
2位以下には、2026年1月の本戦でシード権にあと一歩届かなかった大学が並んだ。11位だった中央学院大は小川優晴(2年)の個人13位を筆頭に、4年連続26度目の出場。12位の東海大は永本脩(4年)が個人10位でチームを引っ張り、2年連続53度目の切符を手にした。専大は前回の予選会で落選しており、2年ぶり73度目の本戦となる。
ほかの通過校の連続出場は、東農大が2年連続72度目、山梨学院大が7年連続40度目、大東大が5年連続55度目、神奈川大が4年連続57度目。いずれも1月の本戦で13位から19位だった大学で、シード権の奪回が次の目標になる。
20年続いたシード権が途切れ、21年ぶりの予選会へ
東洋大は2009年からの6年間で箱根駅伝を4度制した大学だ。2026年1月の第102回大会は往路15位と出遅れ、総合14位でシード権(上位10校が翌年の予選会を免除される権利)を逃した。20回続いた連続シードが止まり、2005年10月以来、21年ぶりに予選会へ回った。
10月17日のレースは、その空白を感じさせなかった。チームトップは宮崎優(3年)で、1時間1分5秒の個人4位。日本人選手では最上位だった。続く馬場大翔(4年)と内堀勇(3年)が1時間2分49秒で29位、30位に並び、松井海斗(3年)が36位、主将の薄根大河(4年)が47位で入った。10番目の世利雄太(1年)でも118位、1時間4分6秒。上位から下位までの差が小さく、大崩れする選手が出なかった。
箱根の本戦経験がある迎暖人(3年)と濱中尊(4年)を欠いての結果でもある。
宮崎はレース後、トップ通過を目標にしていたとしたうえで「ここはしっかり通過点だと思っている」と語った。酒井俊幸監督にとっては就任18年目で初めて指揮する予選会で、「今日はちょっとホッとしました」と安堵を口にした。本戦の目標は5、6位あたりとし、最低限シード権は取り戻すと話している。
個人トップはキピエゴ、落選校には前回本戦組も
個人1位は山梨学院大のブライアン・キピエゴ(4年)で1時間0分48秒。2位は東京国際大のリチャード・エティーリ(4年)、3位は武蔵野学院大のビニアム・テスファイゼラツィオン(4年)で、ともに1時間0分59秒だった。日本人では宮崎に続き、東京農大の前田和摩(4年)が1時間1分57秒で7位に入った。
明暗が分かれたのは中位から下だった。2026年1月の本戦を走った立教大は13位、東京国際大は15位で、どちらも出場を逃す。東京国際大はエティーリが個人2位に入ったものの、チーム2番手は97位にとどまった。明治大は15km地点の12位から順位を上げられず14位。1月の本戦にも出ていないため、2大会続けて箱根を走れない。
11位の国士舘大は15km地点で9位につけていたが、18km地点までに日体大と法大に抜かれ、10位の法大に1分46秒届かなかった。12位は武蔵野学院大で、ビニアムの個人3位があったものの通過には至らなかった。
レース当日は午前8時の時点で気温17.8度だった。
箱根駅伝2027の出場校21チーム一覧
本戦は2027年1月2日(土)の往路、3日(日)の復路で行われる。シード校は2026年1月の第102回大会で10位以内に入った10校で、第102回を制した青学大が先頭に立つ。
| 区分 | 大学(第102回本戦順位または予選会順位) |
|---|---|
| シード校 | 青山学院大(1位)、國學院大(2位)、順天堂大(3位)、早稲田大(4位)、中央大(5位)、駒澤大(6位)、城西大(7位)、創価大(8位)、帝京大(9位)、日本大(10位) |
| 予選会通過校 | 東洋大(1位)、中央学院大(2位)、東海大(3位)、専修大(4位)、東京農業大(5位)、山梨学院大(6位)、大東文化大(7位)、神奈川大(8位)、日本体育大(9位)、法政大(10位) |
| オープン参加 | 関東学生連合 |
青学大は第102回で10時間37分34秒の大会新記録を出し、國學院大も10時間40分07秒で大会記録を上回った。駅伝シーズンの序盤では青学大が10月の出雲駅伝で11位に沈んでおり、本戦までにどこまで立て直すかが一つの焦点になる。
関連記事:青学大、出雲駅伝11位で原晋監督「駅伝力がなかった」 初出場の2010年以来のワーストタイ
関東学生連合は、予選会で落選した大学の選手で編成する16人のチームだ。予選会11〜20位の10校から各校1人を選ぶ「チーム枠」と、21位以下の大学の選手から各校1人までとして個人順位で上位6人を選ぶ「個人枠」で構成する。留学生は対象外で、本戦の順位はつかない。今回のチーム枠は国士舘大から日本薬科大までの10校に与えられる。
次の第104回は記念大会、出場は26チームに
第103回は、現行の「シード10校+予選会10校+関東学生連合」の21チームで行う最後の大会になる。関東学生陸上競技連盟は2025年12月25日、第104回大会から出走チーム数を3つ増やすと発表した。
通常の大会は単独23チームと関東学生連合の合計24チームになる。記念大会はこれまで5年に1回だったが4年に1回に改め、次の記念大会は2028年1月の第104回と決まった。記念大会は予選会に全国の大学が参加でき、本戦は単独25チームに、関東学生連合に代わる日本学生選抜チームを加えた26チームで走る。
関連記事:箱根駅伝予選会2026、17日8時30分号砲 現行の出場枠数で最後、上位10校通過の争いと有力校
つまり、2027年秋の予選会は関東以外の大学も加わり、通過枠も広がる。10月17日の予選会で泣いた国士舘大や立教大、東京国際大、明治大にとっては、1年後に間口が広がった舞台が待つ。
21年ぶりの予選会をトップで抜けた東洋大は、本戦で5、6位を見据える。チームを3度の総合優勝に導いた酒井監督のもと、1月2日の大手町のスタートラインに戻る。
[文/構成 by スポーツライター 南條楓]













































































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