西口文也監督、高橋光成と平良海馬に「もちろん残ってほしい」 メジャー挑戦報道で

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西武の西口文也監督(54)が10月16日、本拠地ベルーナドームで取材に応じ、メジャー挑戦の可能性がある高橋光成(29)と平良海馬(26)について「もちろん残ってほしい」と話した。2人は今季合わせて21勝、284回1/3を投げた先発の柱。高橋光は海外FA権を持ち、平良は移籍にポスティングの容認が要る。
「代わる選手はいない」西口監督が16日に語ったこと
西武の2026年シーズンは、10月12日のクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ第3戦で終わった。日本ハムに1-4で敗れ、1勝2敗で敗退している。それから4日後、ベルーナドームで報道陣の取材に応じた西口監督に、主力投手2人の去就についての質問が向けられた。
指揮官は、2人が抜けた場合の影響を隠さなかった。「うちの投手力が大きく変わる。もちろん残ってほしい」。そう話したうえで、「あれだけの戦力なので、2人がいなくなったら大変」と続け、2人に代わる選手はいないとも明かしている。今季の勝ち星は平良が12、高橋光が9で、合わせて21勝。その穴を埋めるのはなかなか難しいという見方も示した。
一方で、移籍するかどうかは選手が決めることでもある。西口監督は、結論が出るまで見守る姿勢を示した。
現役時代、西武一筋の21年間で通算182勝を挙げた投手出身の指揮官だ。就任前は投手コーチや二軍監督を務め、若い投手陣を育ててきた。投手を見てきたその監督が、2人の代わりはいないと言い切った。
監督自身も、来季の続投がすでに決まっている。CS敗退が決まった12日、奥村剛球団社長が続投を明かし、就任3年目の来季は1年契約で指揮を執る。
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平良は初の最優秀防御率、高橋光は3完投 数字で見る2人
今季の西武は79勝60敗4分けの2位。チーム防御率2.87はリーグ1位だった。その投手陣で、先発ローテーションの軸を担ったのがこの2人になる。
| 選手 | 2026年の登板 | 勝敗 | 投球回 | 防御率 | 通算成績 |
|---|---|---|---|---|---|
| 平良海馬 | 23試合(1完投1完封) | 12勝5敗 | 146回 | 1.36 | 325試合37勝24敗62セーブ111ホールド |
| 高橋光成 | 22試合(3完投) | 9勝6敗 | 138回1/3 | 2.54 | 218試合82勝83敗 |
※NPB公式記録、2026年レギュラーシーズン終了時点
平良はリリーフから先発に戻った今季、146回を投げて防御率1.36。自身初の最優秀防御率のタイトルを手にし、141個の三振も奪った。自責点は年間でわずか22だった。沖縄・八重山商工高から2017年ドラフト4位で入団し、2020年に新人王、2022年に最優秀中継ぎ投手、抑えを務めた2025年は31セーブで最多セーブ投手に輝いている。中継ぎ、抑え、先発と役割が変わるたびに、タイトルを取ってきた投手だ。
CSでも初戦の10月10日に先発を任された。5回2失点で勝ち負けは付かなかったが、チームは延長10回のサヨナラ勝ちで先勝している。
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高橋光は群馬・前橋育英高から2014年ドラフト1位で入団し、プロ12年目の今季は22試合に先発した。9勝6敗、防御率2.54で、完投も3度記録した。奪った三振は114個。2021年から3年続けて2桁勝利を挙げたが、2024年は15試合で0勝11敗と1勝もできなかった。そこから2025年に8勝、今季は9勝と持ち直し、再び先発の柱に戻ってきた。CSでは第2戦に先発したが、打線の援護がなく0-1で敗れている。
海外FAの高橋光とポスティングの平良、立場は違う
2人がメジャーへ移るための道筋は、同じではない。
高橋光は今季途中に海外FA権の取得条件を満たした。権利を行使すれば、球団の容認がなくても海外の球団と交渉できる。昨オフは球団がポスティングでの移籍を容認し、メジャーの球団と交渉したが、年明けに西武残留を選んだ。同じオフにエースの今井達也がポスティングでアストロズへ移った一方で、高橋光は残ってマウンドに立ち続け、チームの2位躍進を支えた。年俸は推定2億5000万円。1月の契約更改では「一番必要とされるところで投げたいと思った。西武で優勝したい気持ちが強い」と語り、同時にメジャー挑戦は「まだ諦めていない」とも話していた。
米国の移籍情報サイトは10月15日(米国時間)、高橋光が今オフに再びメジャー挑戦を目指す可能性があると伝えている。同じ記事は、平良も今オフに移籍の可能性がある選手の1人に挙げた。
平良はFA権を持っていない。2023年にも先発で11勝7敗の成績を残したが、2025年は抑えに回って54試合に登板していた。今オフに海外へ移るには、球団が権利を持つポスティングシステムを使うしかなく、西武が認めるかどうかが前提になる。平良は契約更改などの場で、将来のメジャー挑戦の希望を球団に伝えてきた。
球団は高橋光に残留交渉、平良とは「折り合い」を探る
球団側の動きも始まっている。CS敗退が決まった12日の試合後、編成トップの広池浩司球団本部長が報道陣に対応した。
高橋光について、広池本部長は「もちろん残ってほしいっていう思いは伝えますし、伝えてます。条件はしっかりと出していきたい」と、残留を求めて交渉していることを明かした。海外への思いはずっと聞いてきたとし、選手の権利だという部分はあるが、本当に残ってほしいとも話している。
平良については、戦力として代わりのいない選手だと認めつつ、「彼の思いもずっと受け止めてきている」と語った。そのうえで「しっかりと折り合いをつけたい」と口にし、本人と話し合いを続ける考えを示した。メジャーへの希望は前任の渡辺久信GMの時代から受け取ってきたが、チームに貢献してからだと伝えてきたという。
奥村社長も、平良の件は広池本部長を窓口にして話し合っていく方針を示している。
昨オフの今井に続いて2人が同時に抜ければ、主力投手のメジャー移籍は2年続くことになる。今季リーグ1位だった投手陣の顔ぶれは、大きく変わる。
12月1日に米労使協定の期限、交渉の時期にも影響
今オフは、米国側の事情も絡む。メジャーリーグの現行の労使協定は、米東部時間の2026年12月1日に期限を迎える。前回の2021年12月は、協定が切れた翌日からロックアウト(オーナー側による労働停止)に入り、FAやポスティングでの交渉が止まった。ロックアウトは99日間続き、当時広島からポスティングでメジャー移籍を目指した鈴木誠也の契約は、翌2022年3月中旬までずれ込んでいる。
ポスティングやFAでの移籍交渉がいつ、どう進むのか。日程そのものが、例年より読みにくいオフになる。
西口監督が求めたのは、2人の残留だった。チームは最下位から2年続けて順位を上げ、来季はさらに上を狙う。その中心にいた右腕2人が、この冬どんな結論を出すのか。球団との話し合いは、これから本格的に始まる。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]













































































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