ミゲル・ロハス「これで終わりだ。人生の次の章に進む」 ドジャースNLCS敗退で現役引退

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ドジャースのミゲル・ロハス内野手(37)が、現地時間10月15日(日本時間16日)のナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦の試合後、現役引退を表明した。チームはブルワーズに4-6で敗れ、0勝4敗で敗退。ロッカーで涙を流しながら「これで終わりだ。人生の次の章に進む」と語り、メジャー13年の選手生活に区切りをつけた。今後は立場を変えてドジャースに残る意向だ。
敗退直後のクラブハウスで「選手としては、これが最後」
第4戦は本拠地ドジャースタジアムで、現地午後5時(日本時間16日午前9時)に始まった。ドジャースは2回に4点を先行しながら、4回以降に6点を失って逆転負け。2024年、2025年に続くワールドシリーズ3連覇の挑戦は、ここで止まった。
試合後、デーブ・ロバーツ監督がクラブハウスで選手たちに話をしたあと、ロハスがチームメートに引退を伝えた。その足でロッカー前の取材に応じ、目を赤くしたまま言葉をつないでいる。「でも、これで終わりだ。選手としては、これが最後だ」。米国の報道でも、ロハスは選手としてスパイクを履き、このユニホームを着たのは今日が最後だったと話している。
21年間のプロ生活についても口を開いた。ユニホームを脱いで人生の次のステップへ進むのは本当につらいと明かし、「人生の大部分は野球だった」と続ける。ドジャースで過ごした直近4年間は、毎日このユニホームを着られたことが名誉であり喜びだったという。「ここでの最後の4年間が私の人生を変えた」。そう話す一方で、「このような終わり方は望んでいませんでした」と、勝って終われなかった悔しさもにじませた。
相手への敬意も忘れなかった。会見の冒頭でワールドシリーズ進出を決めたブルワーズを祝福し、「彼らは4試合で僕たちを倒し、僕たちより良いプレーをした」と認めている。十分に準備をしたうえでの負けは、自分たちで試合を壊した負けほど後を引かないとも語り、今回は正々堂々と負けたのだと受け止めた。
最後のプレーは2回の二塁ゴロ処理
ロハスはこの試合に「7番・二塁」で先発した。ブルワーズの先発は左腕のシェーン・ドローハン。左腕のロバート・ガッサーが先発した第3戦に続くスタメンだった。2回表には先頭から2者連続三振のあと、ギャレット・ミッチェルの鋭いゴロをさばいて一塁へ送り、3つ目のアウトを取っている。
これが選手として最後のプレーになった。
2回裏、先頭のカイル・タッカーが左前打で出ると、ブルワーズは右腕ダスティン・メイに継投する。テオスカー・ヘルナンデスも中前打で続き、一、三塁となった。ここで巡ってきたロハスの打席に、ロバーツ監督は代打マックス・マンシーを送った。マンシーは空振り三振に倒れたものの、アンディ・パヘスの適時打と大谷翔平の3ランで4点が入る。ロハスはその後、ベンチから試合の行方を見守った。メジャー最後の試合は、打席に立たないまま終わったことになる。
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ポストシーズンは地区シリーズのブレーブス戦から5試合に出場し、6打数2安打だった。地区シリーズ第3戦では守備で芝に足を取られて腰を痛め、第4戦を欠場している。優勝決定シリーズは第2戦から3試合に出て、第3戦では安打と四球で2度出塁した。
デビューはドジャース、マーリンズで8年過ごして戻った
ロハスは1989年2月24日、ベネズエラのロス・テケス生まれ。マイナーで経験を積み、2014年6月6日に25歳でドジャースからメジャーデビューを果たした。だが、その年の12月11日、ディー・ゴードンらとともにマーリンズへトレードされる。このトレードでドジャースに加わった選手の一人が、第4戦でも三塁を守ったエンリケ・ヘルナンデスだった。
マーリンズでは2015年から8シーズンを過ごし、遊撃を中心に内野の複数ポジションを守った。2023年1月11日、遊撃手ジェイコブ・アマヤとの交換で9年ぶりにドジャースへ復帰する。打撃より守備と内野のどこでも守れる器用さで評価されてきた選手で、ベテランとしてチームをまとめる役回りも担った。2025年には、加入した佐々木朗希に背番号11を譲り、自らは72番に変えている。
MLB公式記録によると、レギュラーシーズンの通算成績は13シーズンで1404試合、1048安打、打率.260、61本塁打、386打点。ドジャースでの4年間の成績は次のとおりだ。
| 年 | 試合 | 打率 | 本塁打 | 打点 | チームの結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 125 | .236 | 5 | 31 | 地区シリーズ敗退 |
| 2024 | 103 | .283 | 6 | 36 | ワールドシリーズ優勝 |
| 2025 | 114 | .262 | 7 | 27 | ワールドシリーズ優勝 |
| 2026 | 107 | .267 | 4 | 23 | リーグ優勝決定シリーズ敗退 |
2025年ワールドシリーズ第7戦、1点を追う9回の同点ソロ
2024年は打率.283を残したが、ポストシーズンは故障の影響でリーグ優勝決定シリーズの登録から外れ、ワールドシリーズ第2戦で復帰した。チームはヤンキースを下し、ロハスにとって初の世界一となった。
名前を一気に広めたのは翌2025年だ。ブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦は、現地11月1日(日本時間2日)、敵地トロントのロジャーズ・センターで行われた。3-4の9回1死、9番打者のロハスは守護神ジェフ・ホフマンから左翼へ同点ソロを放つ。その裏には1死満塁のピンチで、ドールトン・バーショのゴロをさばいて本塁へ送球し、勝ち越しの走者を封殺した。
試合は延長11回、ウィル・スミスのソロでドジャースが5-4と勝ち切り、球団初の連覇を決めた。ワールドシリーズ第7戦の9回以降に同点本塁打が出たのは、これが初めてだった。ロハスは後に、ダイヤモンドを一周してベンチに戻ったところで大谷から、来年引退してはいけない、あと10年一緒にプレーしようと声をかけられたと明かしている。
この活躍を受けて、ドジャースは2025年12月4日、ロハスと再契約した。契約は1年550万ドルと報じられている。選手として最後の1年を過ごし、その後は選手育成や球団の運営面に関わる道筋がこの時点で報じられていた。
「40対60」で揺れた1年、次の章はドジャースで
2026年は最後のシーズンと位置づけて開幕を迎えた。それでも気持ちは揺れる。シーズン中には3連覇を果たせば考え直すとも語り、地区シリーズ第3戦の前、現地10月6日には引退について「40対60くらい」と迷う胸の内を明かしていた。
関連記事:ドジャース・ロハス、腰痛で地区シリーズ第4戦は出場できず ロバーツ監督が試合前に明言、前日には引退に「40対60くらい」
答えを出したのは、3連覇の道が断たれた直後だった。今後については「別の立場でこのユニホームを着て、これからも球団をより良くしていきたい」と話し、チームメートには球団への忠誠を約束したという。米国の報道では、球界の運営側でキャリアを始めたい、それもドジャースでという趣旨の発言も伝えられた。具体的な役職は10月17日時点で球団から発表されていないが、育成部門の指導者に就く方向と報じられている。
自身の引退がドジャースの一時代の終わりを意味するのかと問われると、ロハスはそうは思わないと否定した。チームには大谷翔平、山本由伸、フレディ・フリーマン、ムーキー・ベッツがいて、彼らにはまだ何年も先があると語っている。球団が今回の敗戦に満足するはずがなく、来年はさらに強くなると信じているという。ユニホームを脱いだ37歳は、別の場所からその戦いを支えることになる。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]













































































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