佐々木朗希、来季の目標は先発でタイトル ドジャース敗退でワールドシリーズ3年ぶり日本人不在

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
ドジャースの佐々木朗希(24)が、ナ・リーグ優勝決定シリーズ敗退後の取材で、来季はシーズンを先発で投げ、好成績を残してタイトルを狙うことを目標に挙げた。チームはブルワーズに4連敗。ワールドシリーズに日本人選手が1人も出場しないのは、2023年以来3年ぶりとなる。
4連敗の終戦、佐々木は最終戦で出番なし
ドジャースは現地10月15日(日本時間16日)、本拠地ドジャースタジアムでのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦でブルワーズに4-6で敗れた。シリーズは0勝4敗。2024年、2025年に続くワールドシリーズ3連覇の挑戦は、ここで途切れた。
この試合、大谷翔平は今ポストシーズン初めて1番に入り、2回に3ランを放った。それでもリードを守り切れず、ブルペンで待機していた佐々木に出番は回らなかった。第6戦の先発が見込まれていた山本由伸も、ベンチから戦況を見守った。佐々木は試合後、先発投手が降りたあとはどの場面でも投げられるよう準備していたと明かしている。
ブルワーズは今季、両リーグ最多の103勝59敗。100勝62敗のドジャースを相手に本拠地開催の利を握り、第1戦を2-1、第2戦を7-4、第3戦を6-2、第4戦を6-4と、すべて取った。2025年の同じカードではドジャースが4連勝しており、1年で立場が入れ替わった。
関連記事:大谷翔平、今PS初の1番で3ランもドジャース4連敗で敗退 2026年ポストシーズン全成績
「タイトルだったり」 先発で1年を投げ切る決意
佐々木が語った来季の軸は、先発としてシーズンを完走することだった。レギュラーシーズンを先発で投げ、そのままポストシーズンでも先発を任される投手になるには「それにふさわしいパフォーマンス」が必要だと話し、今年はそこが足りなかったと自ら認めている。
目標についても、はっきり口にした。自分の中ではシーズンで先発として良い成績を残し、「タイトルだったり、そういうところ」を取ることが目標だという。まずはそこを目指すと話した。
ポストシーズンの起用には、一歩引いた見方を示している。短期決戦はチームの勝利が何より優先され、その時のチーム状況にもよる。シーズンで良い投球をすれば先発で投げられるだろうし、足りなければそれまでの実力だ、という趣旨の言葉が並んだ。
課題もはっきりしている。体力面はポストシーズンを含めてだいぶ良くなったとし、あとは質の高い投球ができるかどうかで投げられるイニング数が決まると分析した。そのために「今年出た課題」をつぶしていきたいと語った。
ドジャースの先発陣には、山本由伸やブレイク・スネルら実績のある投手が並ぶ。佐々木も、いい投手が多い中に食い込んでいけるようにしたいと話している。ポストシーズンで先発として投げられるのは実質4人。その枠を争う立場からの再出発となる。
23先発で5勝5敗、9月は救援に回ったメジャー2年目
佐々木のメジャー2年目は、開幕から先発ローテーションの一角として始まった。3月30日のガーディアンズ戦で初登板し、8月26日のブレーブス戦まで23試合に先発。5勝5敗、防御率4.60だった。
内容には波があった。6月5日のエンゼルス戦では7回無失点、10奪三振を記録する。一方で6月12日のホワイトソックス戦は4回1/3で7失点、7月2日のパドレス戦は3回6失点と、試合を作れない日も続いた。
後半は持ち直した。7月17日のヤンキース戦は5回2/3を自責点0、7月24日のメッツ戦は7回1失点で9三振。この2試合から8月13日のブルワーズ戦までの5登板は、いずれも2失点以下に抑えて2勝を挙げている。
だが、流れは8月末に止まる。ドジャースは8月27日、右手中指のマメで佐々木を15日間の負傷者リストに入れた。9月21日に復帰すると、ポストシーズンを見据えて救援に回り、9月22日のパドレス戦から3試合で計3回を無失点、6奪三振に抑えた。
レギュラーシーズン通算は26試合(23先発)で5勝5敗、防御率4.49。投球回は122回1/3、奪三振は123だった。10試合(8先発)で1勝1敗、防御率4.46だった1年目からは、登板数も投球回も大きく増えている。
ポストシーズンは3試合、最速は102.1マイル
ポストシーズンでは3試合すべてに救援で登板した。
| 日付(現地) | シリーズ・試合 | 相手 | 投球回 | 失点 | チームの結果 |
|---|---|---|---|---|---|
| 10月4日 | 地区シリーズ第2戦 | ブレーブス | 2回 | 0 | 2-3で敗戦 |
| 10月12日 | 優勝決定シリーズ第2戦 | ブルワーズ | 1回 | 0 | 4-7で敗戦 |
| 10月14日 | 優勝決定シリーズ第3戦 | ブルワーズ | 1/3回 | 1 | 2-6で敗戦 |
地区シリーズ第2戦は2回を無失点に抑え、最速102.1マイル(約164.3キロ)を計測した。ドジャースはこのシリーズをブレーブスに3勝1敗で勝ち抜いている。
優勝決定シリーズ第2戦では4回に3番手で登板し、最速101.0マイル(約162.5キロ)の速球で1回を無安打無失点に封じた。それでも2イニング目はなかった。ロバーツ監督は左打者が並ぶ打順で左腕を投入したと説明し、その継投が同点ソロにつながった場面について、自分の判断だったと認めている。
第3戦は8回に登板し、1死から2本の単打を浴びて一、三塁とされたところで降板した。三塁走者は後を受けたロブレスキの暴投で生還し、佐々木に1失点が記録された。これが今ポストシーズン唯一の失点となった。通算は3試合で3回1/3を投げ1失点、防御率2.70。1年前、9試合で3セーブを挙げ、防御率0.84で世界一に貢献した姿と比べると、登板機会そのものが少なかった。
関連記事:ドジャース、地区シリーズ第2戦でブレーブスに2-3で敗れ1勝1敗 佐々木朗希は2回無失点で102.1マイル、大谷翔平は4打数1安打
ワールドシリーズに日本人がいない秋は2023年以来
ドジャース敗退で、2026年のワールドシリーズは日本人選手不在が決まった。ナ・リーグ代表はブルワーズ。ア・リーグ優勝決定シリーズは10月17日時点でガーディアンズがレイズに2勝1敗とリードしており、勝者が現地10月23日にブルワーズの本拠地で開幕するワールドシリーズに進む。ブルワーズ、ガーディアンズ、レイズの3球団とも、40人枠に日本人選手はいない。
日本人がワールドシリーズの舞台から消えるのは、2023年以来3年ぶり。2023年はレンジャーズとダイヤモンドバックスの対戦で、日本人選手の出場はなかった。2024年は大谷と山本がヤンキースを下して頂点に立ち、2025年は佐々木も加わった3人がブルージェイズとの第7戦までの激闘を制した。2年続けて、日本のファンにとって秋の主役はドジャースだった。
さかのぼると、2021年と2022年もワールドシリーズに日本人の姿はなかった。2021年から3年続いた空白を、2024年に大谷と山本が埋めたことになる。再び空白の秋が始まる。
佐々木は11月3日に25歳の誕生日を迎える。メジャー3年目の来季、先発として1年を投げ切り、タイトル争いに名乗りを上げられるか。答えは来年のマウンドで出る。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]













































































コメントはこちら