佐藤輝明、CSファイナル第2戦ベンチ外・第3戦も出場なし 藤川監督「今日、スタメンは難しい」

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阪神の佐藤輝明(27)が10月15日、甲子園で行われたセ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第2戦でベンチ入りメンバーから外れた。理由はコンディション不良で、藤川球児監督は試合前に「今日、スタメンは難しいという判断を本人と話をして、なりました」と説明した。今季143試合すべてに先発した三冠王を欠いた阪神は0-1で敗れ、DeNAに1勝2敗と勝ち越された。
三冠王がベンチにもいない甲子園
第2戦の前、藤川監督は報道陣に「昨日、少し体の方にコンディション不良がありまして、今日、スタメンは難しいという判断を本人と話をして、なりました」と明かした。痛めた箇所は明かさず、途中出場については「今から体を動かしてみる」という段階だと話していた。
この時点の見通しはベンチスタートだった。佐藤は試合前の全体練習に加わらず、室内で個別に調整を続ける。代打での出場も見込まれたが、最終的にベンチ入りメンバーから外れ、欠場が決まった。
ベンチを外れたのは今季初めてだ。阪神は前日まで5番を打っていた大山悠輔を4番に上げ、三塁には木浪聖也を6番で起用した。
甲子園は4万2643人で埋まった。ファイナルステージのチケットは全試合が完売しており、詰めかけた阪神ファンは、三冠王のいないベンチを見ながら試合開始を迎えた。
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第1戦の8回、自打球のあとに異変
前兆は10月14日の第1戦にあった。4番・三塁で先発した佐藤は2回の三振、4回の遊飛、6回の二ゴロと快音がなく、8回の第4打席は中飛。この打席で自打球を当て、9回の守備には就かずにベンチへ下がった。4打数無安打。チームも0-2で敗れている。
第1戦は先発の村上頌樹が初回に先制点を許し、6回には佐野にソロ本塁打を浴びた。打線は7安打を放ちながら、あと1本が出ない。DeNAは平良拳太郎から岩田、伊勢、浜地とつなぎ、最後はレイノルズが抑えた。三冠王の無安打は、そのまま阪神の得点力不足と重なった。
自打球が原因と受け取ったファンも多かった。しかし、藤川監督は試合後に「元々あった症状が強く出た」と述べ、自打球の影響を否定する。試合後には医師のチェックも受けていた。
佐藤のコンディション不良による欠場は初めてではない。昨季も9月に蓄積疲労によるコンディション不良でベンチを外れた経験がある。
打率.306、39本、106打点の三冠王
レギュラーシーズンの佐藤は、休まなかった。NPBの公式記録によると、今季は143試合すべてに出場し、打率.306、39本塁打、106打点。安打は165本を数えた。
3部門すべてでリーグトップに立ち、三冠王に輝いた。プロ野球では2022年の村上宗隆(ヤクルト)以来9人目、13度目の達成。セ・リーグでは王貞治、ランディ・バース、村上に続く4人目で、阪神の選手としては1986年のバース以来40年ぶりとなった。
数字以上に重いのが、1試合も休まなかったことだ。143試合すべてで先発メンバーに名を連ね、シーズンを通してグラウンドに立ち続けた打者が、ポストシーズンに入って初めてベンチの外へ出た。
昨季は40本塁打、102打点で本塁打王と打点王の二冠を手にし、リーグMVPにも選ばれた。2年連続で打線の中心を担った打者が、日本シリーズ進出をかけた大一番でグラウンドに立てなかった。
佐藤不在の阪神、0-1で連敗
第2戦は投手戦になった。阪神先発の高橋遥人は8回を投げて5安打1失点、6奪三振の力投を見せる。ただ、0-0の8回に牧秀悟にソロ本塁打を浴び、この1点が決勝点になった。
打線は散発2安打。DeNAは先発の尾形が4回を1安打無失点に抑えると、吉野、ルイーズ、岩田、馬場、浜地と細かくつなぎ、最後はレイノルズが締めた。7投手の継投で、三冠王のいない打線に反撃のきっかけを与えなかった。佐藤に代わって三塁を守った木浪は3打数無安打、7回に代打で出たドラフト1位ルーキーの立石正広も空振り三振に倒れた。阪神は第1戦に続く2試合連続の完封負けで、ファイナルステージは18イニング続けて点が入っていない。
試合中には別の痛手も重なった。3番・右翼で先発した森下翔太が6回の二ゴロで一塁を駆け抜けたあと右太もも裏を気にするそぶりを見せ、7回の守備から退いた。
ファイナルステージは6試合制で、先に4勝したチームが日本シリーズに進む。リーグ優勝の阪神には1勝のアドバンテージがあったものの、2連敗で対戦成績は1勝2敗。レギュラーシーズン3位から巨人とのファーストステージを2連勝で突破したDeNAが、ここまで4連勝と勢いに乗る。
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試合後、藤川監督はベンチから外した理由を「ベンチワークのところですね」と説明した。出場できるかどうか微妙な佐藤を入れると、ほかの選手に何かあったときの備えが手薄になるという判断だった。次戦については「明日また、ちょっとわかりませんけど、今の現状では」と語り、起用を明言しなかった。
10月16日の第3戦はベンチ入りもスタメン外
その後の動きはこうだ。10月16日の第3戦、佐藤はベンチ入りメンバーに名前が戻った。それでもスタメンには入らず、森下とそろってベンチスタートとなる。2人が同時にスタメンを外れたのは今季初めてだった。
阪神は立石を1番・三塁に置き、3番に近本光司、4番に大山を並べた。ところが2回、5番・左翼の前川右京が左手付近に死球を受けて交代した。試合後、藤川監督は骨折と明かしている。3回には先発の才木浩人がDeNAの佐野恵太にバックスクリーン右へ飛び込む先制3ランを浴びる。才木は5回7安打3失点でマウンドを降りた。
阪神打線は第3戦も散発2安打。この日が阪神戦初登板だったDeNA先発の片山皓心に7回8奪三振で無失点に抑えられ、8回には牧に2試合連続となるソロを浴びて0-4で敗れた。森下は7回に代打で登場して中飛に倒れたが、佐藤は最後まで出番がなかった。
3試合連続の完封負けで、ファイナルステージの無得点は27イニングに伸びる。対戦成績は1勝3敗。DeNAは日本シリーズ進出に王手をかけ、阪神はもう1敗もできなくなった。
DeNAは2024年もレギュラーシーズン3位からCSを勝ち上がり、日本シリーズも制している。リーグ王者の阪神は、2年前の再現を狙う相手に3連敗を喫した。
三冠王がいつ打席に戻るのか。佐藤は第3戦の試合前も室内で調整し、状態は良くなってきていると話していた。それでも症状の詳細は明かされておらず、藤川監督は出場を試合ごとに見極める姿勢を崩していない。10月17日の第4戦に敗れれば、阪神の敗退が決まる。崖っぷちの阪神にとって、佐藤の状態が残り試合の行方を大きく左右する。
[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]













































































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