大相撲春巡業、2027年4月16日に柏市中央体育館で開催 日体大柏出身の横綱豊昇龍の出場に期待

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2027年4月16日(金)、大相撲の春巡業「大相撲柏場所」が千葉県柏市の柏市中央体育館で開かれる。前回の2024年10月以来、2年半ぶり5回目の開催で、柏市が10月6日に報道資料で開催日を公表し、13日には日本相撲協会の枝川親方(元幕内・蒼樹山)が柏市役所を訪れて開催を報告した。枝川親方は、日本体育大学柏高等学校を卒業した横綱・豊昇龍について「半年もあるので万全な状態で柏場所に出てくれるはず」と話した。
2027年4月16日、柏市中央体育館で5回目の柏場所
柏市の報道資料によると、開催日は令和9年(2027年)4月16日の金曜日。会場は柏市中央体育館(柏市柏下73)で、主催は大相撲柏場所実行委員会となる。柏場所は2017年(平成29年)に初めて開かれ、今回で5回目を数える。
柏市の市制施行60周年を契機に始まった事業だが、2020年度はコロナ禍で中止となり、前回2024年10月3日の4回目は5年ぶりの開催だった。このときも開催を報告するため、元大関・豪栄道の武隈親方が市役所を訪れている。次は間隔が2年半に縮まり、季節も秋から春に移る。
開催報告の表敬訪問は10月13日の午後4時から、柏市役所本庁舎3階の市長応接室であった。訪れたのは日本相撲協会巡業部の枝川親方と、実行委員会の小田山博史氏(柏商工会議所会頭)。太田和美市長らと並んで開催をPRした。
枝川親方は「柏は相撲どころ。市民に間近に相撲を感じてもらい、楽しんでもらいたい」とあいさつした。
豊昇龍が高校3年間を過ごした町
豊昇龍が柏市と深くつながるのは、高校時代をこの町で過ごしたからだ。モンゴル・ウランバートル出身で、中学校を卒業後に柏日体高等学校(現・日本体育大学柏高等学校)へ留学した。入学したときはレスリング部の選手だった。
転機は1年生のときに訪れる。相撲への転向を決め、レスリング部から相撲部へ移った。叔父は第68代横綱の朝青龍。高校を卒業すると立浪部屋に入り、2018年1月場所で初土俵を踏んだ。
柏市によると、豊昇龍は高校時代、柏市中央体育館にある相撲場で稽古を積んでいた。2027年4月に巡業の土俵が設けられるのは、その体育館だ。
体育館の相撲場は1988年に市が青少年の育成のために造った市営の土俵で、翌1989年にはここを拠点に柏相撲少年団が生まれた。少年団を率いる永井明慶氏は、柏市内の私立高校で教員として相撲部の顧問を務めていたころ、留学生としてモンゴルから来た豊昇龍を迎えた。成田空港まで車で迎えに行き、寮監として寝食を共にした。永井氏は前回2024年の柏場所で、実行委員会の会長を務めている。
豊昇龍本人は柏を「日本のふるさと」と呼ぶ。太田市長が広報かしわ2025年3月号に寄せた文章によると、今も本場所や巡業の合間を縫って柏の相撲少年団を訪れ、ちびっこ力士たちを気にかけているそうだ。
大関から横綱へ、柏市が見守った歩み
柏市にとって、豊昇龍はゆかりの力士で初の幕内優勝者であり、初の横綱でもある。
2023年7月の名古屋場所で12勝3敗の成績を残し、初優勝と敢闘賞を手にした。大関昇進も決まり、8月1日には柏市役所を表敬訪問している。柏市はこのとき、市役所の駅側の壁面に祝いの懸垂幕を掲げる予定を示し、JR柏駅東口とつくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅前の大型デジタルサイネージで祝賀画像を流した。
その訪問で口にした「横綱として再び凱旋する」という約束は、2025年1月に果たされる。初場所で優勝し、第74代横綱への昇進が決まった。2月16日には柏駅の西口と東口で横綱昇進の祝賀パレードがあり、市役所本庁舎にはモンゴル語で「おめでとう」を意味する「Баяр хүргэе」を添えた懸垂幕が掲げられた。
前回の柏場所があった2024年10月3日、豊昇龍はまだ大関だった。2027年4月の柏場所は、横綱になって初めて迎える柏での巡業となる。
「相撲の街・柏」を支える力士たち
柏市は今回、市にゆかりのある幕内力士7人を挙げている(番付は2026年9月場所時点)。
横綱・豊昇龍(立浪部屋、日体大柏高校卒)と大関・琴櫻(佐渡ヶ嶽部屋、柏相撲少年団出身)を筆頭に、前頭筆頭の琴勝峰と琴栄峰の兄弟(ともに佐渡ヶ嶽部屋、松葉第二小卒、柏相撲少年団出身)、前頭四枚目の隆の勝(湊川部屋、西原小・西原中卒、柏相撲少年団出身)が並ぶ。前頭五枚目の欧勝馬(鳴戸部屋)と前頭十二枚目の朝白龍(高砂部屋)は、豊昇龍と同じ日体大柏高校の卒業生だ。
琴勝峰は2025年7月の名古屋場所で幕内優勝し、豊昇龍と同じく柏市内で優勝パレードを行った。太田市長は2つのパレードでの市民の盛り上がりを見て、柏は相撲人気が高い街だと実感したという。
「相撲の人気が高い町。柏は千葉県内でも5番目にホテルが多く、飲食店も県内随一なので巡業に向いている」
太田市長はこう売り込んだ。サッカーJ1の柏レイソルが掲げる「柏から世界へ」にならい、相撲では「柏から角界へ」の発信を続けていく。
右膝手術から復帰を目指す横綱、出場はまだ先の話
ただ、巡業にどの力士が出るかは、開催が近づくまで決まらない。豊昇龍の出場も、現時点で決まっているわけではない。
豊昇龍は2026年5月の夏場所で右太もも裏を痛めて2日目から休場し、7月の名古屋場所も14日目から休場した。7月下旬に右膝の手術を受け、9月の秋場所は全休となり、夏場所から3場所連続の休場が続く。復帰へ向けた動きが見えてきたのは10月に入ってから。5日に東京・両国国技館の全日本力士選士権で横綱土俵入りを務め、10日には長野県松本市の秋巡業に途中合流し、横綱土俵入りを披露したほか、同じ横綱の大の里とぶつかり稽古を行った。
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次の九州場所は11月8日に福岡国際センターで初日を迎える。師匠の立浪親方は9月下旬、本人が「九州場所から大丈夫です」と話していると明かしたが、出場は正式には決まっていない。
柏場所まではおよそ半年ある。枝川親方は、前回は大関だった豊昇龍が横綱として柏の巡業を盛り上げてくれることに期待を寄せた。高校時代に稽古を重ねた相撲場のある体育館へ、綱を締めた姿で戻れるか。2027年4月16日の土俵が待つ。
[文/構成 by スポーツライター 南條楓]














































































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