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松中信彦、中日打撃統括コーチを退団 平田良介・落合英二も今季限り、工藤体制へ

松中信彦、中日打撃統括コーチを退団 平田良介・落合英二も今季限り、工藤体制へ

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中日はきのう13日、松中信彦打撃統括コーチ(52)が今季限りで退団すると発表した。平田良介外野守備走塁コーチ(38)、落合英二投手コーディネーター(57)、中村豊2軍外野守備総合コーチ(53)も含め、退団は計4人。チームは2年ぶりの最下位に沈み、井上一樹監督は辞任。来季は工藤公康氏(63)が新監督に就く方向で、正式契約と就任会見はこれからだ。

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球団が発表した退団コーチは4人

中日が13日に退団を発表したのは、次の4人だった。

名前今季の役職年齢
松中信彦打撃統括コーチ52
平田良介外野守備走塁コーチ38
落合英二投手コーディネーター57
中村豊2軍外野守備総合コーチ53

いずれも今季限りでの退団。球団の発表には本人や球団幹部のコメントは添えられておらず、退団の理由も明らかにしていない。

顔ぶれを見ると、1軍で打撃、外野守備、投手を担った3人に、2軍で若手の守備を見た中村が加わる。今季で指揮を退いた井上監督の体制を支えたスタッフが、そろってチームを離れることになった。

平成唯一の三冠王、2年間で打線を指導

注目を集めたのは松中だった。ダイエー、ソフトバンクで現役19年を過ごし、2004年には平成で唯一の三冠王を手にした強打者だ。

中日には、井上監督が指揮を執った2025年シーズンから加わった。1軍の打撃統括コーチとして2年間、野手陣を指導。村松開人やミゲル・サノーにはつきっきりで助言を送り、2人は本塁打を打った後の談話で、たびたび松中への感謝を口にしていた。

松中は発表と同じ13日、自身のインスタグラムで退団を報告している。

「今シーズンをもって、中日ドラゴンズを退団することとなりました。」

投稿では、井上監督に声をかけてもらい、ドラゴンズで指導する機会を得たことへの感謝をつづった。選手に野球を教える楽しさや、選手が結果を出したときの喜びにも触れ、チームについてはこう書いた。

「これから必ず強くなっていくチームだと思っていますし、今後の活躍を心から楽しみにしています。」

今季のチーム本塁打は121本で、セ・リーグ3位。本拠地バンテリンドームナゴヤには今季から外野席「ホームランウイング」が設けられ、左中間と右中間のフェンスまでの距離が116mから110mに縮まった。一方でチーム打率は2割2分8厘にとどまり、得点は478だった。長打は増えたが、勝ち星には結びつかなかった。

平田、落合、中村の3人もそろって退く

平田は2025年に2軍外野守備走塁コーチに就き、今季から1軍の外野守備走塁コーチを務めた。現役時代を中日で過ごしたOBで、古巣での指導は2年で区切りを迎える。

落合のここ数年は、配置の変化が大きかった。2022年に立浪和義監督のもとでヘッド兼投手コーチに就任し、2025年は2軍監督としてウエスタン・リーグ優勝とファーム日本一に導いた。今季は2軍の投手コーディネーターでスタートしたが、開幕ダッシュに失敗したチームのテコ入れで、4月に1軍へ配置転換され、1軍の投手陣の運用を手伝った。

中村は日本ハム、阪神で外野手としてプレーし、引退後は阪神で長くコーチを務めた。中日には2022年に加わり、2軍の外野守備走塁コーチを務めた後、2025年は1軍の外野守備走塁コーチを担当。今季は2軍外野守備総合コーチとして若手の守備を指導していた。

最下位と監督交代、工藤氏の正式就任はこれから

退団発表の背景には、チームの成績がある。

中日は今季60勝81敗2分けで、10月8日にセ・リーグ最下位が確定した。最下位は2年ぶり10度目。井上監督はシーズン終盤に今季限りでの辞任を表明し、2年でユニフォームを脱いだ。

後任には、ソフトバンクの監督として7年間でリーグ優勝3度、日本一5度を果たした工藤公康氏が就く方向だ。加藤宏幸球団社長は8日、外部から経験と知見を注入してくれる人材が一番いいと判断したと説明した。球団は複数年契約を提示する見込みで、正式な契約と就任会見は今後になる。工藤氏は現役時代もコーチとしても中日に在籍した経験がなく、完全な外部からの招へいとなる。

コーチ陣の人事について、球団は正式な発表をまだ出していない。13日の4人の退団は、新体制に向けた入れ替えの第一歩になる。

関連記事:工藤公康、中日新監督に就任へ 加藤球団社長「投手陣の立て直しがまず最優先」、監督成績はソフトバンク7年で日本一5度

関連記事:中日・井上一樹監督が今季限りで辞任「あと2試合をもって僕は辞めます」 借金21の最下位、次期監督の人選は議論中

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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