山本由伸、NLCS第2戦で3回途中3失点降板 今季最短KO、ドジャースは0勝2敗

※この記事には、商品・サービスの広告リンクが含まれています。
時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
ドジャースの山本由伸(28)が現地12日(日本時間13日)、ブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦に先発し、2回2/3を4安打3失点で降板した。今季最短、ポストシーズンの先発でも最短のKOとなった。試合は4-7で敗れ、ドジャースは0勝2敗。第3戦は日本時間15日午前9時から本拠地ドジャースタジアムで行われる。
↓ 詳細が気になる方は、このまま下へ ↓
1点リードの3回、2死満塁からイエリチに逆転打
舞台は敵地ミルウォーキー。第1戦を1-2で落としたドジャースは、連敗を止める役目を中5日の山本に託した。
立ち上がりから楽ではなかった。初回、ベッツの四球と暴投で1死三塁とし、T・ヘルナンデスの犠飛で1点を先制。直後の1回裏、山本は1死からチュラングに左翼線への二塁打を許し、3番コントレラスにボール球の変化球を拾われて同点打を浴びる。この回だけで25球を費やした。
3回表、ドジャースはブルワーズ先発ヘンダーソンの一塁へのけん制悪送球で2-1と勝ち越す。だが、その裏に流れが変わった。
先頭のハミルトンに中前打を許すと、盗塁に続いてチュラングに四球を与え、1死一、二塁。プライアー投手コーチがマウンドで間を取り、続くコントレラスは中飛に打ち取った。
勝負は4番バウアーズとの対戦だった。粘られて12球目で四球を与えて2死満塁。打席には5番で主将のイエリチが入り、逆転の2点適時打を浴びた。
山本はここで降板。3回だけで36球、この日の投球数は75球に達していた。4安打3失点で、黒星はつかなかった。
チャレンジしなかった1球、試合後に語った分岐点
試合後に議論を呼んだのは、3回のチュラングへの6球目だった。フルカウントから外角いっぱいに投じたカットボールはボールの判定。山本は頭をたたき、自動ボール・ストライク判定システム(ABS)でのチャレンジを求めるようなそぶりを見せたが、捕手スミスは要求せず、そのまま四球となった。
山本はこの場面について、デイリースポーツなどの取材にこう答えている。
「いいところかなと思ったんですけど。ちょっとこう際どい、自分自身もそこまで自信がなくて、そんな感じです」
チュラングとの対戦では、二塁打を浴びた初回にも際どい判定があった。スポーツ報知によると、ロバーツ監督はこの場面について「あの判断には納得していない」と口にし、あとから映像を見れば見逃し三振を取れていた球だったと説明。一方で「ああいう場面では選手たちの判断を信頼するしかない」とも話した。
山本自身は投球全体をこう振り返った。
「特に三回、なんとか乗り切りたかったけど。全体的には調子自体は良くもないし悪くもない、普通かなという感じで」
「なんとか粘り切りたかったんですけど、最後は甘く入って打たれました」。逆転打を浴びてぼう然とした表情を見せた山本は、うつむいたままベンチへ戻った。隣に座った大谷翔平が声をかける姿もあった。
「PS×敵地」の強さが一転、3度のリードを守れず
意外な結果だった。
山本は昨季、同じミルウォーキーでの優勝決定シリーズ第2戦に先発し、先頭打者本塁打を浴びながらも9回3安打1失点で完投勝利を挙げている。そこからポストシーズンでは負けなしの5連勝。この試合の前までポストシーズン通算11試合で8勝1敗、防御率2.14で、敵地に限れば6試合5勝0敗、防御率1.42と、最も頼れる舞台だった。
今季はレギュラーシーズンでも14勝9敗、防御率2.53と先発ローテーションを守り抜いた。ブレーブスとの地区シリーズ第3戦では7回1失点、自己最多となるポストシーズン10奪三振で、2024年のサイ・ヤング賞左腕セールに投げ勝ってもいる。その右腕が、3回を投げ切れなかった。
山本が去ったあとも試合は動き続けた。4回からは佐々木朗希が3番手で登板し、1回を無安打無失点。5回にはタッカーの二塁打と、エドマンのバントを処理したヘンダーソンの一塁悪送球で同点に追いつき、フリーマンの犠飛で4-3と再び前に出る。
それでもブルワーズは引かなかった。5回裏にコントレラスが同点ソロ、6回には同じコントレラスが勝ち越し打を放ち、8回にも2点を追加した。ドジャースは3度奪ったリードをいずれも守れず、2試合続けての逆転負けとなった。
4番・指名打者で出場した大谷も4打数無安打2三振と、快音は聞かれなかった。
本拠地で迎える第3戦、第6戦へ向けた起用も
ロバーツ監督が山本を第2戦に回したのには理由があった。シリーズ開幕前、指揮官は第2戦と第6戦の2試合に投げられる可能性をつくるための並びだと説明していた。シリーズが第6戦までもつれれば、山本は再びマウンドに立つ計算になる。
そのためにも、まずは本拠地で流れを取り戻す必要がある。第3戦は現地14日午後5時(日本時間15日午前9時)にロサンゼルスのドジャースタジアムで始まる。
7戦4勝制のシリーズで0勝2敗。ここから巻き返せるかは、本拠地での3連戦にかかっている。
山本の歩みは、牧秀悟や工藤公康ら関係者の証言を集めた本『証言 山本由伸』(宝島社)にもまとめられている。
関連記事:ドジャース、NLCS第1戦でブルワーズに1-2の逆転負け 大谷翔平は4番DHで1安打1四球、第2戦は山本由伸が先発
[文/構成 by スポーツライター TAKU]










































































コメントはこちら