城福浩監督との契約解除を東京ヴェルディが発表 J1開幕から8試合未勝利の19位、16年ぶりJ1昇格に導いた指揮官の監督歴は?

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J1の東京ヴェルディが10月5日、城福浩監督(65)との契約解除を発表した。2026/27シーズンのJ1リーグでは開幕から8試合で4分4敗と勝ちがなく、20チーム中19位に沈む。10月7日の天皇杯3回戦は森下仁志ヘッドコーチが暫定的に指揮を執る。城福監督は2023年、クラブを16年ぶりのJ1昇格に導いた指揮官だった。
開幕8試合で4分4敗、得点はリーグ最少の4
クラブは10月5日、公式サイトで城福監督との契約を解除すると発表した。10月7日に味の素スタジアムで行われる天皇杯 JFA 第106回全日本サッカー選手権大会3回戦のガイナーレ鳥取戦は、森下仁志ヘッドコーチが暫定的に指揮を執る予定だ。その後の監督人事について、発表の時点で正式な決定は示されていない。
秋春制に移行して最初のシーズンとなった2026/27明治安田J1リーグで、東京Vは8月9日の開幕戦で川崎フロンターレと1-1で引き分けた。続く柏レイソル戦は1-3で敗れ、ファジアーノ岡山とは0-0。鹿島アントラーズ、ヴィッセル神戸にはいずれも0-2で連敗した。セレッソ大阪と0-0、ジェフユナイテッド千葉と1-1で引き分けたあと、9月19日の第8節では埼玉スタジアムで浦和レッズに1-3で敗れている。前半だけで3点を失い、62分の新井悠太のゴールで1点を返すのがやっとだった。
8試合で4得点12失点、勝点は4にとどまる。得点4は20チームで最も少ない数字だ。第8節終了時点の順位表では18位のアビスパ福岡、20位の千葉も勝点4で並び、東京Vは得失点差で19位に位置する。第9節は10月11日の予定で、10月5日の時点でもこの順位は変わっていない。
リーグ戦の第8節から10日後、9月29日のJリーグ ヤマザキビスケット ルヴァンカップ1stラウンド2回戦では、J2のサガン鳥栖に延長戦の末1-2で敗れた。カップ戦では、8月26日の天皇杯2回戦でザスパ群馬に4-1、9月9日のルヴァンカップ1stラウンド1回戦でレイラック滋賀FCに1-0と勝ち上がっていたが、ルヴァンカップはここで敗退となった。解任の発表は、鳥栖戦の6日後だった。
城福監督「無念ですし申し訳ない気持ちでいっぱい」
城福監督はクラブを通じてコメントを出した。序盤戦について「シーズン序盤で思うように勝点を重ねることが出来ず、皆様の期待に応えきれない苦しいスタートとなってしまいました」と認めたうえで、「補強選手も出揃い怪我人が戻って来る目処も立ち、チーム作りという意味ではこれからと思ってました」と胸の内を明かした。
続けて「このタイミングでチームを離れることは無念ですし申し訳ない気持ちでいっぱいです」とつづっている。
在任中の思い出として挙げたのは、2023年の昇格だった。「2023年劇的なJ1昇格を果たせたことは何にも代え難いものでした」と記し、J2時代から増えていったサポーターの後押しへの感謝を伝える。最後は「難しい状況でも背中を押し続けてくれたサポーターの皆さんと踊ったラインダンスは一生忘れません」と締めくくった。
2023年、終了間際のPKでつかんだ16年ぶりのJ1
城福監督の就任は2022年6月13日に発表された。シーズン途中からJ2で戦うチームを引き継ぎ、本格的に1年を任された2023年はJ2リーグを3位(勝点75)で終えて、J1昇格プレーオフに進んだ。
12月2日、国立競技場で行われた決勝の相手は清水エスパルス。引き分けでもリーグ戦上位の東京Vが昇格する条件だったが、63分にPKで先制を許す。敗色が濃くなった後半アディショナルタイム、染野唯月が自ら得たPKを決めて1-1に追いついた。この同点で、2008年以来となるJ1復帰が決まった。
J1に戻った2024年は6位に入り、昇格1年目でひとケタ順位を確保した。2025年は11勝10分17敗の17位と苦しんだものの、J1残留を決めている。
秋春制への移行に伴って2026年前半に行われた明治安田J1百年構想リーグでは、EASTグループを5位で終え、同順位同士で争うプレーオフラウンドではガンバ大阪に2戦合計3-5で敗れて、全体10位だった。そして迎えた2026/27シーズンも、城福監督が引き続き指揮を執っていた。
就任から約4年4カ月。
FC東京でナビスコ杯優勝、甲府でJ2優勝 城福浩の監督歴
城福浩は1961年3月21日生まれ、徳島県出身。早稲田大学から富士通サッカー部に進み、選手として過ごしたあと、指導者の道を歩んだ。富士通では監督も務め、のちにFC東京の育成部門や日本代表の年代別チームで経験を積んでいる。2006年にはU-17日本代表を率いてAFC U-17選手権で優勝し、翌2007年のU-17ワールドカップにも出場した。
| 期間 | チーム | 主な成績 |
|---|---|---|
| 1996年 | 富士通サッカー部 | 1993〜95年のコーチを経て監督 |
| 2005年〜2007年 | U-15/16/17日本代表 | 2006年AFC U-17選手権優勝、2007年U-17W杯出場 |
| 2008年〜2010年9月 | FC東京 | 2009年ナビスコ杯優勝、2010年スルガ銀行チャンピオンシップ優勝 |
| 2012年〜2014年 | ヴァンフォーレ甲府 | 2012年J2優勝・J1昇格 |
| 2016年〜同年7月 | FC東京 | ACLベスト16、シーズン途中で解任 |
| 2018年〜2021年10月 | サンフレッチェ広島 | 2018年J1で2位 |
| 2022年6月〜2026年10月 | 東京ヴェルディ | 2023年J1昇格、2024年J1で6位 |
Jリーグで最初に率いたのはFC東京だった。2008年に監督となり、2009年にはヤマザキナビスコカップを制し、2010年8月にはスルガ銀行チャンピオンシップでエクアドルのLDUキトをPK戦の末に破って優勝した。ただ2010年はリーグ戦で低迷し、9月に解任されている。
2012年に就任したヴァンフォーレ甲府では、1年目からJ2で優勝してJ1昇格を決めた。2013年、2014年とJ1残留を続け、クラブの土台をつくった。2016年にはFC東京の監督に復帰したものの、7月に解任された。
2018年からはサンフレッチェ広島を指揮した。就任1年目にJ1で2位に入り、2021年10月に退任するまで4シーズンにわたってチームを率いた。東京ヴェルディでの在任は、そのどのクラブよりも長くなった。
次節はかつて率いた広島、続いてFC東京との対戦
東京Vは10月7日の天皇杯3回戦を経て、10月11日に味の素スタジアムでJ1第9節のサンフレッチェ広島戦を迎える。10月17日の第10節もホームでのFC東京戦だ。いずれも城福監督がかつて指揮したクラブで、その2試合を前に指揮官が代わる。
2026/27シーズンのJ1は全38節で、来年6月まで続く。残りは30試合。初勝利をどこで挙げるのか。新しい体制のもとで、まずはかつての指揮官と縁のある2クラブとの連戦に臨む。
[文/構成 by スポーツライター ミカ]










































































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