中西麻耶、地元大分での現役最後の大会は4メートル69で8位 パラ5大会連続出場の41歳、引退後の現在

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パラ陸上の中西麻耶(41)=阪急交通社=が10月3日、大分市の大会で現役最後の跳躍を披露した。女子走り幅跳びは2回目の4メートル69が記録で8位。パラリンピック5大会連続出場の約20年間に区切りをつけた。引退後の活動は白紙としながら、パラスポーツには関わっていく意向を示した。
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2回目の4メートル69で8位、6回目の最後は手拍子の中で跳んだ
引退試合の舞台は、大分市西浜のジェイリーススタジアムだった。10月3日に開かれた「第2回秋季陸上競技大会」の女子走り幅跳びに、中西はパラ選手として唯一出場した。中高生ら一般の選手が並ぶ大会を、本人が最後の場に選んだ。
義足の右脚で踏み切った2回目の跳躍が、そのまま記録になった。4メートル69で8位。最後となる6回目は観客の手拍子が響くなか、涙を浮かべて跳んだ。
競技を終えると、支援者から抱え切れないほどの花束が手渡された。大分合同新聞によると、中西は「陸上を始めた大分の地で競技を終えることができ、感謝の気持ちでいっぱい」と話し、涙を拭った。NHKの報道では「故郷でたくさんの皆さんに支えられて終われることを心から感謝したい」と話している。
自己ベストの5メートル70からは約1メートル離れた記録だ。それでも最後の1本は、地元の拍手に包まれた。
引退会見で語った「解放された」の言葉
大会後には引退会見が開かれた。西日本新聞によると、中高生ら一般の選手が出る地元の大会を最後の舞台に選んだのは、「大分のみんなの顔が見たかった」からだという。
会見で口にしたのは、肩の荷を下ろした実感だった。「解放されたというのが率直な思い。練習内容についてあれこれ悩む必要がなくなった」。ほっとした表情だったという。
では、引退後はどう過ごすのか。今後の活動はまだ白紙だという。ただ、パラスポーツには何らかの形で関わっていきたいという思いは明かしている。「先が見えない中でも前を向いていくのが私の人生」と語り、競技を離れても挑戦は続くと示した。
21歳で右膝下を切断、義足のジャンパーが歩んだ20年
中西は大分県由布市の出身だ。大分・明豊高ではソフトテニスで全国高校総体に出場した。転機は2006年、21歳のときに訪れる。勤務先の事故で右膝から下を切断した。
翌2007年、義足でパラ陸上に転向した。2008年の北京パラリンピックでは女子100メートルと200メートルで入賞し、その後は走り幅跳びを主戦場に据えた。2012年のロンドン大会後には一度、現役引退を表明したものの、翌2013年に復帰している。2024年のパリ大会まで、5大会連続でパラリンピックの舞台に立った。
主な戦績は次のとおりだ。
| 年 | 大会 | 成績 |
|---|---|---|
| 2008年 | 北京パラリンピック | 女子100メートルと200メートルで入賞 |
| 2012年 | ロンドンパラリンピック | 女子走り幅跳び8位 |
| 2016年 | リオデジャネイロパラリンピック | 女子走り幅跳び4位 |
| 2019年 | 世界パラ陸上選手権(ドバイ) | 女子走り幅跳び(T64)初優勝 |
| 2020年 | 日本パラ陸上選手権 | 5メートル70のアジア記録 |
| 2021年 | 東京パラリンピック | 女子走り幅跳び6位 |
| 2024年 | パリパラリンピック | 女子走り幅跳び7位 |
パラリンピックでの最高成績は、2016年リオ大会の4位だ。その3年後、ドバイの世界選手権で頂点に立った。2020年に出した5メートル70のアジア記録は、現在も破られていない。
活動資金を得るためにセミヌードカレンダーを販売するなど、パラ選手として新しい道も開いた。西日本新聞によると、その歩みは時に批判の対象にもなった。中西は「きっと誰かのためになると歯を食いしばった。良いこともつらいこともかみしめながら出発点の大分で跳べた」と振り返っている。
9月2日の引退表明、次の人生へ踏み出す決断
引退は、約1カ月前に本人が自らの言葉で発表していた。中西は9月2日、自身のインスタグラムで今季限りでの引退を表明している。共同通信によると、「これからの人生を考えた時、まだ新しいことに挑戦できる。そう思えた今だからこそ、次の人生へ踏み出す決断をしました」とつづった。
TOSテレビ大分の報道では、「この20年間、競技を始めた頃には想像もしていなかった景色を、数えきれないほど見せてもらった。今度はまだみたことのない自分の人生に飛び込んでみたい」ともコメントしている。
10月に開かれる愛知・名古屋アジアパラ大会の日本代表には、選ばれていなかった。最後の大会に選んだのは、競技を始めた土地での一般競技会だ。
陸上を始めた場所で跳び、花束と手拍子に送られて競技生活を終えた。次に何をするのかは、まだ決まっていない。
[文/構成 by スポーツライター 南條楓]









































































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