清水空跳、約2カ月半ぶりの実戦復帰で100m10秒39(追い風参考)優勝 肉離れからの2026年と青森国スポへ

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
陸上男子100mで高校記録10秒00を持つ清水空跳(17)=星稜高3年=が10月3日、金沢市の大島鎌吉記念で10秒39(追い風2.1m)をマークして優勝した。追い風が2.0mを超えたため参考記録の扱いだ。7月の布勢スプリント以来となる100mの公式戦で、10月15日から青森で行われる国スポに向けた復帰戦となった。
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予選10秒57、決勝は追い風参考の10秒39で優勝
第4回大島鎌吉記念陸上競技大会は10月3日、金沢市の西部緑地公園陸上競技場で開かれた。清水は男子100mに出場し、午前の予選を3組1位の10秒57(追い風2.1m)で通過した。決勝は10秒39(追い風2.1m)。社会人、大学生を相手に先頭でゴールを駆け抜けた。2位は小林(イング建築設計)、3位は田村(福井工大)だった。
100mでは、追い風が秒速2.0mを超えると公認記録にならない。予選も決勝も追い風は2.1mで、10秒39は参考記録の扱いとなった。
清水にとって、記録より求めていたのは走りの感触だった。北國新聞によると、予選から決勝までの約3時間は、中盤までの走り方の修正に使った。決勝のゴール後に不安げな表情は見えなかったという。レース後は「10秒3台が出たので、今日の課題はクリアできた」と手応えを口にした。
昨年10秒00の高校新、今季は脚の不調に苦しんだ
清水は昨年のインターハイ男子100mで10秒00をマークし、日本高校記録を樹立した。10秒00は伊東浩司と並ぶ日本歴代5位タイの記録だ。ところが今季はシーズン序盤から脚の違和感で大会出場を見送り、思うように走れない日々が続いた。2026年の主な動きは次のとおりだ。
| 時期 | 出来事 |
|---|---|
| 5月17日 | セイコーゴールデングランプリを欠場 |
| 6月11日 | 日本選手権(12〜14日)の欠場を発表 |
| 6月 | 北信越高校総体で実戦に復帰 |
| 7月5日 | 布勢スプリントで今季の100m初戦 |
| 8月4日 | U20世界選手権の欠場が決定 |
| 10月3日 | 大島鎌吉記念で10秒39(追い風参考)、優勝 |
まず5月17日のセイコーゴールデングランプリだ。ウォーミングアップ中に左太もも裏のハムストリングスを痛め、出場を取りやめた。チャレンジレースではパリ五輪金メダルのノア・ライルズ(米国)と同じ組で走る予定だった。清水は自身のインスタグラムに「ハイレベルなレースでとても自分自身楽しみにしていた大会でもあり悔しいです」とつづっている。
6月11日には、名古屋アジア大会の代表選考会を兼ねた日本選手権の欠場も明らかにした。「怪我明けすぐのハイスピードレースは再発する可能性が高いと考え」と説明し、次のレースは7月の布勢スプリントと定めた。「どん底からはい上がる姿を楽しみにしていてください!」。ファンにそう呼びかけた。
布勢スプリントの予選は10秒28、決勝は途中で力を緩めた
7月5日に鳥取で開かれた布勢スプリントが、今季の100m初戦となった。予選は10秒28で突破する。ところが決勝は、レース中に左太もも裏の違和感を覚えた。途中で力を緩め、11秒52の8位だった。月刊陸上競技は、この決勝で左ハムストリングスに軽い肉離れを発症したと伝えている。
7月中旬の国スポ石川県予選には出場した。しかし、8月5日に米国・オレゴンで開幕するU20世界選手権は、直前に欠場が決まった。100mと4×100mリレーにエントリーしていた清水について、日本陸連は事前に発症した肉離れの影響があり、現地でコンディションを確認したうえで、安全と今後を最優先に判断したと説明した。清水に代わり、東海大の篠崎博翔が100mに出場することになった。
9月初旬ごろから本格的な練習を再開した。星稜高陸上部の西野弥希顧問は、足に違和感が出ない走り方に取り組んできたと明かしている。公式戦で100mを2本走れたのは今年初めてで、ほっとしたという。
空白の長さの数え方は、媒体で少し違う。月刊陸上競技は約2カ月半ぶりの実戦と伝え、北國新聞は100mの公式戦として3カ月ぶりとしている。
10月15日の青森国スポ、少年A100mと300mへ
次の舞台は、青森県で開かれる第80回国民スポーツ大会だ。清水は10月15日から青森で行われる陸上競技の少年男子A100mと300mにエントリーしており、北國新聞によると15日に100mに出場する予定だ。
日本陸連が9月11日に発表したエントリーリストによると、少年男子A100mには強力な顔ぶれが並ぶ。ライバルの菅野翔唯(群馬・東農大二高3年)に加え、今夏のインターハイ覇者の松下碩斗(静岡・静岡高2年)、片山瑛太(千葉・市船橋高3年)、佐藤快衛(埼玉・西武文理高3年)、U20世界選手権の200mで5位に入った井手友郎(愛媛・済美高3年)も参戦する。300mには、インターハイ200mを制した塚本蘭天生(神奈川・保土ケ谷高3年)や、インターハイの八種競技で1位に入った北村零音(京都・洛南高3年)も名を連ねた。
10月3日の10秒39は、自己記録の10秒00から0秒39遅い。それでも、記録より感触を求めた復帰戦で、まず10秒3台まで戻した。青森で、どんな走りを見せるのか。次のレースは10月15日に迎える。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]








































































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