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中井亜美が銅メダル獲得!フリーの得点はなぜ伸びなかった?SP首位からの逃げ切りを得点内訳で読み解く

中井亜美が銅メダル獲得!フリーの得点はなぜ伸びなかった?SP首位からの逃げ切りを得点内訳で読み解く

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2026年ミラノ・コルティナ五輪フィギュアスケート女子シングルで、初出場の中井亜美(17)<TOKIOインカラミ>が銅メダルを獲得した。ショートプログラム(SP)で首位に立ったが、フリースケーティング(FS)で得点が伸びず3位。FSではジャンプの回転不足や構成変更があり、SPの貯金を守り切れなかった。それでも浅田真央の記録を更新し、日本女子フィギュア史上最年少のメダリストとなった。

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完璧なSPで首位発進、自己ベスト更新の衝撃

現地時間2月17日に行われたショートプログラム(SP)。初出場の17歳、中井亜美は五輪の重圧を感じさせない演技を見せた。ニーノ・ロータ作曲の「道」に乗り、冒頭に大技のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を完璧に着氷。1.71点の高い出来栄え点(GOE)を得て、会場を沸かせた。

五輪の舞台でトリプルアクセルを成功させた日本女子は、伊藤みどり、浅田真央、樋口新葉に続く史上4人目。中井はその後も全てのジャンプを成功させ、スピンとステップシークエンスでは全てで最高評価のレベル4を獲得した。技術点は45.02点、演技構成点は33.69点。ほぼ完璧な内容で、自己ベストを0.71点更新する78.71点を記録した。この得点は今季世界2位の高得点であり、2位の坂本花織(25)<シスメックス>に1.48点差をつけ、堂々の首位発進だった。

演技後、中井は「自分でもびっくりするくらいの出来でした。今までの試合の中で一番楽しかった」と笑顔で語った。練習から好調で、「この大舞台で絶対に決めるんだ」という強い気持ちが結果につながった。

フリー最終滑走、伸び悩んだ得点の内訳

SP首位という立場で迎えた19日のフリースケーティング(FS)。最終滑走者として登場した中井は、ルイ・アームストロングの「この素晴らしき世界」の調べに乗って滑り出した。冒頭、SPに続いてトリプルアクセルを成功させ、幸先の良いスタートを切る。

しかし、その後の要素で細かなミスが出た。2本目に予定していた3回転ルッツ―3回転トウループの連続ジャンプは、後ろのジャンプが回転不足と判定された。さらに、別の連続ジャンプも3回転―3回転の予定が3回転―2回転になるなど、基礎点を伸ばしきれない。フリーの得点は140.45点。今季GPシリーズのフランス大会で記録した自己ベストの149.08点には及ばなかった。

結果、合計点は219.16点。SP3位だったアリサ・リュウ(米国)と、SP2位の坂本花織に逆転を許し、順位は3位となった。SPでのリードを守り切れなかったが、大舞台で2本そろえたトリプルアクセルは、彼女の技術力の高さを世界に示した。

逆転を許したライバルと熾烈なメダル争い

女子シングルは、SPから僅差の戦いだった。SP終了時点で首位の中井から3位のリュウまでの差はわずか2.12点。一つのミスが順位を大きく左右する状況で、フリーの演技順は千葉百音(20)<木下グループ>、リュウ、坂本、中井と、上位選手が最後に固まって滑走した。

SP3位から逆転で金メダルを手にしたのは、2025年世界女王のアリサ・リュウだった。フリーで圧巻の演技を見せ、合計226.79点を記録。銀メダルは、今大会を競技人生の集大成と位置づけていた坂本花織。フリーでいくつかミスはあったものの、持ち前の表現力で観客を魅了し、合計224.90点で2大会連続のメダルを獲得した。

SP後の分析では、技術点の中井と演技構成点の坂本という構図が指摘されていた。フリーでは、坂本が演技構成点で高い評価を維持した一方、中井は技術点でリードを広げられなかった。最終滑走の重圧の中、わずかなミスが金メダルへの道を阻む結果となった。

17歳298日、真央超え日本女子最年少メダリストに

表彰台は逃したが、中井の銅メダルは歴史的な快挙だ。17歳298日でのメダル獲得は、2010年バンクーバー五輪で浅田真央が記録した19歳を上回り、日本女子フィギュア史上最年少。また、2022年北京五輪で鍵山優真が記録した18歳をも更新し、日本の冬季五輪フィギュアスケートにおける最年少メダリストとなった。

演技後、キス・アンド・クライで自身の順位が分からず戸惑う場面もあった。得点表示の横に「3位」と表示されていることに気づくと、驚きの表情で口を覆い、やがて涙を流した。インタビューでは「本当にびっくりしている。銅メダルという形で終えられてすごくうれしい。夢がかなった気分です」と、初々しい笑顔を見せた。

日本女子シングルの五輪メダリストは、伊藤みどり(1992年銀)、荒川静香(2006年金)、浅田真央(2010年銀)、坂本花織(2022年銅、2026年銀)に続き5人目。坂本と中井のダブル表彰台は、日本フィギュア界の層の厚さを示すものだ。

シニア1年目の躍進、次なる舞台へ

中井にとって、今季はシニアに転向した最初のシーズンだった。グランプリ(GP)シリーズデビュー戦となったフランス大会でいきなり優勝。GPファイナルでは日本勢最高の銀メダルを獲得するなど、シーズンを通して安定した成績を残してきた。小学生時代のノートに「ぜったいあきらめない」と記した少女は、その言葉通り、大舞台で結果を出した。

中庭健介コーチの指導のもと、今季はトリプルアクセルの本数を絞り、プログラム全体の完成度を高める戦略に転換。その決断が、シニア1年目での五輪メダル獲得という大きな成果につながった。SP後のインタビューで「この舞台を最後の最後まで楽しむ気持ちで頑張ります」と語った17歳。その視線は、すでに次の戦いを見据えている。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

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