木下グループ・木下直哉社長の経歴から見るフィギュア支援の原点 映画愛とスポーツへの情熱 りくりゅうへ2000万円の特別ボーナス検討で「関係性素敵」の声

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ミラノ・コルティナ五輪で日本フィギュアスケート界初のペア金メダルを獲得した「りくりゅう」。所属先の木下グループは2人に計2000万円の特別ボーナスを贈る方針を固めた。木下直哉社長は木原龍一選手を13年前から支援。映画愛を原動力に文化・スポーツ支援を続ける社長の経歴と、選手との深い絆が感動を呼んでいる。
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SP5位からの大逆転金、社長は涙「13年前は想像できなかった」
2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪のフィギュアスケート・ペアで、三浦璃来(24)、木原龍一(33)組が日本フィギュア界の歴史を塗り替えた。ショートプログラム(SP)5位からの大逆転で、日本勢として同種目初の金メダルを獲得。フリーでは世界歴代最高となる158.13点を記録し、合計231.24点で頂点に立った。
この快挙を受け、2人が所属する木下グループが、それぞれに1000万円、合計2000万円の特別ボーナスを支給する方針を固めたことが分かった。スポーツ報知の報道によると、同社の木下直哉代表取締役社長兼グループCEOは「貢献度は果てしない」と2人を称賛する。
現地ミラノで歴史的瞬間を見届けた木下社長の言葉は、万感の思いに満ちていた。サンスポなどが報じたコメントが、選手と支援者の長年にわたる関係の深さを示す。
「木原くん、13年前は想像できなかったよ。璃来ちゃん、木原くんを支えてくれてありがとう。そして、2人とも世界一頑張ったよ。ただただ、ありがとう」
木原選手が男子シングルからペアに転向し、同社の支援を受け始めたのが2013年だった。13年という長い歳月をかけた支援が、最高の形で実を結んだ瞬間となった。
映画愛が原動力、異色の経営者・木下直哉氏の素顔
木下グループを率いる木下直哉氏は、1965年生まれ。福岡県立苅田工業高等学校を卒業後、不動産会社などを経て1990年、24歳で木下グループの前身となる会社を設立した。2004年には1000億円の債務超過に陥っていた木下工務店を買収。たまたま自身の姓と同じだったこの会社を再建し、現在の多角的な事業を展開するグループへと成長させた。
木下氏の経営の根底には、深い「映画愛」がある。産経新聞のインタビューによれば、小学生の頃から映画館に通い、これまで鑑賞した作品は「1万本前後」。現在も年間100本ほどを劇場で鑑賞するという。子供の頃の夢は映画監督と会社経営者だった。特に映画「ゴッドファーザー」で描かれる人の人生が変わっていく様に魅了されたと語る。
その情熱は、自ら映画事業を手がけるまでに至る。2006年の「I am 日本人」への出資を皮切りに、2011年には映画製作・配給会社の「キノフィルムズ」を設立した。これまでに500本以上の作品に関わり、吉永小百合さんが出演する映画は2008年の「まぼろしの邪馬台国」以降、全て製作に名を連ねる。木下氏は吉永さんを「日本の宝」と語り、その活動を支え続ける。
「見た人の記憶に残り、その人に影響を与えるような作品を作りたい」。そう語る木下氏の姿勢は、映画だけでなく、スポーツや文化支援にも通じている。利益だけを追求するのではない、長期的な視点での育成と支援が、木下氏の哲学だ。
「だからこそ支援する」カップル競技への18年にわたる情熱
木下グループのフィギュアスケート支援は、2006年の「ジャパンオープン」への協賛から始まった。当時、トリノ五輪で荒川静香さんが金メダルを獲得し、シングル競技への関心が高まっていた。一方で、ペアやアイスダンスといったカップル競技は、まだ国内では環境が整っていなかった。
毎日新聞の取材に対し、木下氏は当時の状況を語る。観客席が埋まらないカップル競技の現状を見て、「だからこそ支援が必要だ」と感じたという。日本スケート連盟だけでは手が回らない部分を民間企業が支えることになり、2009年からはアイスダンスのリード姉弟らを支援し、カップル競技へのサポートを本格化させた。
木原選手との縁は2013年に始まる。高橋成美さんとのペア結成時から支援を継続。須崎海羽さんとのペアで出場した2018年平昌五輪の際には、現地で木原選手に「あと何年かしたらコーチをやらない?」と打診したこともあったという。選手のセカンドキャリアまで見据えた、長期的な関係を築いていたことがうかがえる。
転機は2019年、三浦璃来選手とのペア結成だった。木下グループは結成当初から2人をサポートし、海外拠点での高額な活動費や遠征費を負担した。さらに、2019年12月に京都・宇治市で「木下アカデミー京都アイスアリーナ」を開設すると、翌2020年4月には選手育成組織「木下スケートアカデミー」を設立。1枠90分で3万6000円かかるリンクの貸し切りを1日最大7枠確保するなど、世界で戦うための練習環境を整えた。この手厚いサポートが、2人の急成長を後押しする。
「関係性が素敵すぎる」SNSで広がる感動の声
五輪金メダルという快挙と、それを支えた木下グループの長年の物語は、多くの人々の心を打った。特に、木下社長の「13年前は想像できなかった」というコメントが報じられると、SNS上では感動の声が広がった。
X(旧Twitter)では、「木下グループとの関係性が素敵すぎる」「社長のコメントに泣ける。こんな風に選手を支えてくれる企業があるなんて」「ただのスポンサーじゃない、家族みたいだ」といった投稿が相次いだ。金銭的な支援だけでなく、選手のキャリアや人生に寄り添う姿勢が、ファンの共感を呼んだ。
2023年に年間グランドスラムを達成した際、木下グループは2人にそれぞれ1400万円の報奨金を贈呈している。この時、木下社長は「カップル競技の人気を高めてくれた。“まさか”という感じです」と、うれしい悲鳴を上げた。かつては空席が目立ったペア競技の観客席が埋まり、トライアウトには多くの選手が集まるようになった。りくりゅうの活躍と、それを信じ続けた企業の支援が、日本のフィギュアスケート界の景色を変えたのだった。
りくりゅうの先へ、木下グループが描くフィギュア界の未来
りくりゅうの金メダルは、ゴールではない。木下グループは、この成功を日本のフィギュアスケート界全体の発展につなげようとしている。同社の広報担当者は、メディアの取材に今後の展望を語る。
「カップル競技を国内で強化できる体制を整えていきたいです。国内での指導者育成など、大きな枠組みの中でフィギュアスケートと関わりたいという思いは、木下の中にもあります。長い目線で続けていくことができるかどうか、我々に課せられた大きなミッションです」
木下アカデミーには、りくりゅうの活躍に触発され、ペアやアイスダンスを志望する選手も現れ始めた。今活躍する選手たちが、いずれ指導者として次世代を育てる。そんな好循環を生み出す環境を整えることが、次の目標だそうだ。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]
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