福岡パルコの閉店はいつ?2027年2月末終了→2030年代に複合ビル建て替え開業

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福岡市天神の商業施設「福岡パルコ」が、2027年2月末をもって営業を終了する。運営会社のパルコが2026年1月29日に正式発表した。本館は築90年と老朽化が進んでおり、福岡市の再開発事業「天神ビッグバン」の一環として建て替えられる。跡地は隣接する新天町商店街と一体で開発され、2030年代に文化・情報発信機能を持つ大型複合ビルとして開業を目指す。
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福岡パルコ、2027年2月末に営業終了へ ─ 天神の顔、歴史に幕
株式会社パルコは2026年1月29日の取締役会で、福岡市中央区天神で運営する「福岡パルコ」の営業を2027年2月末で終了することを決定した。2010年3月の開業以来、若者文化の発信地として親しまれてきた天神の象徴的な施設が、その歴史に幕を下ろす。
営業終了は、建物の老朽化と、福岡市が推進する再開発促進事業「天神ビッグバン」に伴う一体的な街づくり計画によるものだ。閉店後、建物は解体され、新たな複合ビルへと生まれ変わる。
なぜ今、このタイミングだったのか ─ 築90年の歴史と「天神ビッグバン」
福岡パルコの本館は、1936年に百貨店の岩田屋旧本館として建設された歴史を持つ建物である。築90年が経過し、耐震性や防災性の向上、さらには天井の低さや段差といったバリアフリー対応が長年の課題となっていた。運営会社のパルコは公式発表で、営業終了の理由を「所有する建物の老朽化が進む中で今後想定される投資負担や天神二丁目南ブロック駅前東街区における開発計画の進行状況などを中長期視点にて慎重に検討した結果」と説明している。
この決定の背景には、福岡市が進める大規模再開発「天神ビッグバン」がある。これは、規制緩和によってビルの建て替えを促進し、新たな空間と雇用を創出するプロジェクトだ。福岡パルコと隣接する新天町商店街を含む一帯は「天神二丁目南ブロック駅前東西街区プロジェクト」として、この事業の対象となっている。パルコは2022年11月には再開発計画の方針を発表しており、今回の営業終了はその計画が具体的に動き出したことを示すものだ。
272億円の売上、それでも再開発へ ─ データと経営判断
福岡パルコは、営業終了の決定に至るまで好調な業績を維持していた。2025年2月期のテナント取扱高は前期比11.9%増の272億円に達し、過去最高を記録した。この数字は、全国に15店舗あるパルコの中でも6番目に多い規模であり、施設の集客力の高さを物語る。なお、パルコの決算期は2月期であり、2024年度は2024年3月~2025年2月を指す。
しかし、この好業績をもってしても、建物の老朽化と天神全体の将来像を見据えた再開発の必要性が上回った。2026年1月29日の記者会見で、パルコの溝口岳取締役は「グループ全体への影響は大きいが、将来に向けた再開発が大切だと判断した」と述べ、苦渋の決断であったことを示唆した。長期的な視点での街の価値向上を優先した経営判断である。
なお、閉店から新ビル開業までの期間について、溝口取締役は「現時点で(天神で)仮営業する予定はない」と明言している。これにより、福岡パルコは数年間にわたり天神から姿を消すことになる。
「思い出の地が…」惜しむ声と期待 ─ SNSに広がる市民の反応
営業終了の発表を受け、X(旧Twitter)などのSNSでは市民から様々な反応が寄せられた。「めちゃくちゃショックだ」「思い出の地がどんどん消えるわネ」といった、長年親しんだ場所がなくなることへの寂しさや惜しむ声が相次いだ。特に、アニメイトや手芸用品の貴和製作所といった人気テナントの今後を心配する投稿も目立つ。
一方で、築90年という建物の歴史的背景を理解し、「地震などからの安全の面でも建て替えの必要あるでしょうね」と再開発に理解を示す意見も少なくない。旧岩田屋時代には漫画『サザエさん』の主人公とマスオがお見合いをした場所としても知られており、その歴史的建物の解体を惜しみつつも、未来への変化を受け入れる声が広がっている。
また、「再開発で新しい文化拠点になるのは楽しみです」「天神ビッグバンで街全体が変わる中、パルコ跡地がどんな場所になるのか期待しています」など、新しい施設への期待感を示す投稿も多く見られた。これは、単なる商業施設の建て替えにとどまらない、新たな文化発信拠点への変貌を望む市民の思いの表れである。
九州からパルコ消滅、跡地はどうなる? ─ 1890億円規模の巨大プロジェクト
福岡パルコの跡地は、単独での建て替えではなく、隣接する新天町商店街や西鉄福岡(天神)駅ビルの一部を含む「天神二丁目南ブロック駅前東西街区プロジェクト」として一体的に開発される。総事業費は約1890億円(パルコ街区約1000億円、新天町街区約800億円、地下通路整備約90億円)に上る、天神地区で最大級の再開発事業だ。
計画では、パルコ跡地を含む東街区と新天町商店街の西街区に2棟の複合ビルを建設する。パルコが発表した構想によると、新施設には商業機能に加え、「PARCOの持つコンテンツを活かしたライブハウス、ギャラリー、ミュージアムなど新たな文化・情報発信機能の導入」を図る。さらに、緑や憩いを感じられる公園の整備も検討されており、買い物だけでなく、文化や交流、憩いの場としての役割を担う施設を目指す。
新ビルの開業は2030年代の早期が目標とされている。しかし、パルコの溝口取締役は新ビルに「パルコ」として再出店するかどうかについては「検討中」と述べるにとどめている。2025年2月には松本パルコが閉店しており、福岡パルコの営業終了により、九州・沖縄地方から「パルコ」の屋号を掲げる店舗はなくなることになる。天神の未来を大きく変えるこの巨大プロジェクトが、どのような形で結実するのか、その具体像が待たれる。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]


















































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