佐藤玲はどんな人物?女優だけではないプロデューサーの一面も。経歴について

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2025年12月31日、俳優の大野拓朗との結婚を発表した女優・佐藤玲(さとう りょう)。彼女は故・蜷川幸雄演出の舞台でデビューし、数々の映画やドラマで活躍する実力派である。一方で、2023年には所属事務所を退所し、株式会社R Plays Companyを設立。俳優業と並行して演劇プロデューサーとしても活動し、新たなキャリアを切り拓いている。
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2025年の大晦日、俳優の大野拓朗(37)との結婚を自身のSNSで発表した女優の佐藤玲(33)。ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』や映画『高崎グラフィティ。』などで知られる彼女だが、そのキャリアは単に「女優」という枠に収まらない。故・蜷川幸雄に見出された確かな演技力を武器にキャリアを重ねる一方、近年は自ら会社を設立し、演劇プロデューサーとしても活動の場を広げている。本記事では、結婚を機に改めて注目される佐藤玲の経歴と、表現者としての多面的な魅力に迫る。
蜷川幸雄に見出された才能。俳優・佐藤玲の経歴を遡る
佐藤玲の俳優としての原点は、小学生時代に味わった悔しさにある。親戚の勧めで応募した「全日本国民的美少女コンテスト」に落選し、「何か武器を見つけたい」との思いから15歳で劇団に所属した。お茶の水女子大学附属中学校・高等学校という進学校に通いながらも、俳優への道を志し、日本大学芸術学部演劇学科へ進学する。
大学在学中、彼女の才能は世界的演出家・故蜷川幸雄の目に留まる。蜷川が主宰した若手俳優育成プロジェクト「さいたまネクスト・シアター」の3期生となり、2012年、舞台『日の浦姫物語』で本格的にデビューを果たした。蜷川からは親しみを込めて「鼻ぺちゃ」と呼ばれていたというエピソードも残っている。
その後、映像の世界にも進出。2014年には映画『おばけ』で初主演を務め、「MOOSIC AWARDS 2014」で女優賞を受賞。以降も、三島有紀子監督がその演技力を評価し出演シーンを増やしたという映画『少女』(2016年)や、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙 -サイレンス-』(2017年)など、国内外の注目作に出演。テレビドラマ『架空OL日記』(2017年)、映画版『架空OL日記』(2020年)や『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』(2020年)などで個性的な役柄を演じ、着実にその存在感を示してきた。
「売れない苦しさ」からの転換。独立・起業という新たな挑戦
着実にキャリアを積み重ねる一方で、佐藤は俳優として10年間にわたり深い葛藤を抱えていた。彼女は後のインタビューで当時をこう振り返っている。
「『佐藤玲という俳優そのものが売れない』という現実が、ずっと苦しい10年間でした。(中略)ある程度売れていかないと、一緒にお仕事をしたい人たちの目にとまらない。そして、自分が売れることによって生まれる視聴率や売上などの数字が付随してこないと、さらなる素晴らしいクリエイターと出会えない現実がありました」
この葛藤の末、彼女は大きな決断を下す。2023年1月末に約10年間所属した事務所テアトル・ド・ポッシュを退所。同年3月には、「“つなぐ”をプロデュース」をテーマに掲げた株式会社R Plays Companyを設立した。
会社設立後の活動は精力的だ。同年9月には、テレビ朝日のプロデューサー北野貴章と共に、観客参加型の即興劇『スターライドオーダー』を初プロデュース。2025年夏には、岸田國士戯曲賞受賞作である松田正隆の『海と日傘』をプロデュースし、自らも出演。俳優業とプロデュース業を両立させる新たな道を歩み始めた。「10年後には、自分が積み上げて良かったと言えるようにしておきたい」と語る彼女の視線は、未来を見据えている。











































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