現役ドラフト2026、12月9日に実施 ルールの変更点は対象選手の拡大、7月31日までのトレードで獲得した選手も対象に

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日本野球機構(NPB)は10月14日、2026年の現役ドラフトを12月9日に行うと発表した。2022年に始まった制度で、今年が5回目。指名の方法は従来どおりだが、規定の一部を改め、昨年のクライマックスシリーズ(CS)終了翌日から今年7月31日までにトレードで移籍した選手もリストに入れられるようになる。
12月9日に5回目、トレード移籍組が新たに対象へ
発表は10月14日。セ・パ両リーグのCSファイナルステージが開幕したその日に、オフの日程がひとつ固まった。
変更点は対象選手の範囲だ。これまでの規定では、前年のシーズン終了後にトレードなどの契約譲渡で獲得した選手は、現役ドラフトのリストに載せることができなかった。オフや開幕後のトレードで加わった選手は、その年の現役ドラフトから外れていた。
修正後は、昨年のCS終了翌日から今年7月31日までにトレードで移籍した選手も、指名対象にできる。7月31日はシーズン中のトレードが認められる期限にあたり、昨オフから今季にかけてトレードで動いた選手の多くが、対象の範囲に入る。
狙いについて、NPBの保科求己法規室長は「2巡目を活性化させるために対象が広がったと理解していただければ」と説明した。会議を非公開で行い、指名された選手だけを発表する方式は変わらない。
| 項目 | 2025年まで | 2026年(第5回) |
|---|---|---|
| 前年オフ以降にトレードで加入した選手 | 対象外 | 前年CS終了翌日〜今年7月31日のトレード移籍は対象にできる |
| 指名の方法 | 各球団が2人以上をリスト化し、必ず1人以上を指名 | 変更なし |
| 指名の上限 | 2巡目まで | 変更なし |
| 実施日 | 2025年12月9日 | 2026年12月9日 |
リストに載る選手、載らない選手
仕組みをおさらいしておく。各球団は12月初めに公示される保留選手名簿の中から、条件に合う選手を2人以上選んでNPBに出す。リストの中身は公表されない。12球団はそれぞれ最低1人を獲得し、最低1人を送り出すので、毎年少なくとも12人が新しいユニホームに袖を通す。
対象から外れる選手も決まっている。外国人選手、育成選手、複数年契約を結んでいる選手、FA権を持っている選手と過去に行使した選手、シーズン終了後に育成から支配下へ移った選手などだ。
年俸にも線が引かれている。原則は来季年俸5000万円未満で、5000万円以上1億円未満の選手も各球団1人に限ってリストに入れられる。2023年の第2回からは、この枠を使う場合に5000万円未満の選手を2人以上入れることが条件に加わった。2023年は1巡目で移った12人のうち、ドラフト1位で入団した選手が3人を占めた。
トレードで加わった選手の扱いは、今回の修正で見直された部分だ。2巡目の指名を増やすには、各球団が「出してもいい」と考える選手の数そのものを増やす必要がある。対象を広げた背景はそこにある。
2巡目は4年で1件だけ
なぜ2巡目にこだわるのか。
答えは過去の結果にある。2巡目の指名が成立したのは、2024年に広島が日本ハムの鈴木健矢を獲得した1件だけ。2022年、2023年、2025年はいずれも「実施されませんでした」と記録されている。
NPBは昨年も手を打っていた。2025年の第4回では、1巡目が終わったあとに各球団が「参加(指名意思あり)」「参加(指名意思なし)」「不参加」を議長へメールで伝え、状況が変わるたびに確認を繰り返す手順に改めた。議長を務める保科室長は当時「1件でも多く、1人でも多く成立させたい」と語り、選手会の要望もあると明かしている。それでも12月9日の会議で2巡目は成立せず、移籍は12人にとどまった。
1巡目の顔ぶれも年ごとに変わる。2024年は1巡目12人のうち8人が投手だったが、2025年は投手が日本ハムから巨人へ移った松浦慶斗、広島からヤクルトへ移った大道温貴など4人にとどまり、外野手が6人、内野手が2人と野手が多数を占めた。中日とDeNAが互いの選手を指名し合い、濱将乃介と知野直人が入れ替わる場面もあった。
手続きを変えても2巡目が動かなかった以上、次は選手の母数を広げる。今年の修正は、その流れの延長線上にある。
| 回 | 実施日 | 1巡目の移籍 | 2巡目 |
|---|---|---|---|
| 第1回 | 2022年12月9日 | 12人 | なし |
| 第2回 | 2023年12月8日 | 12人 | なし |
| 第3回 | 2024年12月9日 | 12人 | 1人(鈴木健矢、日本ハム→広島) |
| 第4回 | 2025年12月9日 | 12人 | なし |
大竹、細川、水谷が開いた道
制度の始まりは、プロ野球選手会の提案だった。一軍で出番に恵まれない選手に、別の球団で力を試す機会をつくる。トレードのように球団同士の駆け引きを待たず、毎年必ず移籍が起きる仕組みにした点が新しかった。
初回から結果を出した選手がいる。2022年にソフトバンクから阪神へ移った大竹耕太郎は、プロ5年間で通算10勝だった投手だ。移籍1年目の2023年に21試合に先発して12勝2敗、防御率2.26。1年でそれまでの通算勝利数を上回り、阪神の18年ぶりのリーグ優勝と38年ぶりの日本一に加わった。翌2024年も11勝を挙げている。
同じ年にDeNAから中日へ移った細川成也は、2023年にチームトップの24本塁打、78打点を記録した。本塁打は、巨人の岡本和真、ヤクルトの村上宗隆、DeNAの牧秀悟に次ぐリーグ4位タイ。移籍1年目で、中日打線の中軸に座った。
2023年の現役ドラフトでソフトバンクから日本ハムへ移った水谷瞬も続いた。2024年の交流戦で全18試合に出場し、交流戦の歴代最高となる打率.438で首位打者を獲得してMVPに選ばれている。
3人はいずれも、移籍前の球団で出番が限られていた選手だった。
活躍の舞台は短期決戦にも広がる。2024年の現役ドラフトで阪神からDeNAへ移った浜地真澄は、今季33試合に登板して1勝0敗1セーブ21ホールド。10月14日のセCSファイナルステージ第1戦では、古巣の阪神を相手に1回を無安打無失点に抑え、ホールドを記録した。指名する側にとっても、されるかもしれない側にとっても、12月の会議はキャリアの分かれ道になる。
CS後に固まる対象選手、12月9日に答え
今後の流れは例年どおりなら、12月初めの保留選手名簿の公示を経て、各球団がリストを提出し、12月9日の会議に臨む。指名結果はNPBから発表される。
今年はトレードで移籍したばかりの選手が、名簿に入る可能性がある。シーズン途中に新天地へ移り、出番を十分に得られなかった選手にとっては、もう一度移籍のチャンスが巡ってくることになる。2巡目が動くかどうかは、各球団がどれだけ思い切った名前をリストに載せるかにかかる。
NPBは同じ10月14日、来季の出場選手登録を31人、ベンチ入りを26人とし、外国人選手は登録5人、ベンチ入り4人とすることも発表した。いずれも今季と同じ枠で、2027年シーズンへ向けた準備が動き始める。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]














































































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