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パデル、アジア大会初採用の女子ダブルスで塚本早紀・徳本佳恵組が金 決勝でインドネシアのペアを破り初代女王に

パデル、アジア大会初採用の女子ダブルスで塚本早紀・徳本佳恵組が金 決勝でインドネシアのペアを破り初代女王に

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愛知・名古屋アジア大会で初めて採用されたパデルは3日に女子ダブルスの決勝があり、塚本早紀(35)=東京ガス・Tactical=と徳本佳恵(35)=Tactical=のペアがインドネシアのペアを6-3、6-4で下した。アジア大会の初代女王となり、日本選手団の金メダルは78個目で、1966年バンコク大会の最多記録に並んだ。

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6-3、6-4でインドネシアを下し、初代の金

決勝は3日、名古屋市東区の東スポーツセンターで行われた。国際パデル連盟(FIP)の発表によると、スコアは6-3、6-4。日本ペアはインドネシアのペアにセットを与えず、2セットで試合を終えている。

第1セットは相手のペースで入った。それでも塚本と徳本が粘り強く球を拾い、終盤にはデュースが3回続く場面もあった。前衛で攻める塚本と、ロブで相手をけん制する徳本の持ち味が噛み合い、このセットを6-3で先取した。

第2セットは一転して苦しい展開だった。一時は1-4と離される。ここから5ゲームを続けて奪い、6-4と逆転した。読売新聞オンラインによると、塚本は「まだまだいけると互いに声を掛け合って、自分たちらしく粘り強く戦えた」と振り返った。

金メダルを決めた瞬間、2人はコートの真ん中で抱き合った。

準決勝でもインドネシアのペアを6-1、6-3で退けている。FIPによると、徳本は準決勝後、目指してきた金メダルは手の届くところにあり、自分たちのプレーをすれば結果はついてくると思うと語っていた。

日本の金は78個目、バンコク大会に並ぶ

中日新聞によると、このパデルの金は日本選手団にとって78個目だった。1966年バンコク大会で記録した78個の最多記録に並ぶ金メダルだった。

その後、同じ3日のうちに日本の金は83個まで積み上がった。共同通信によると、続く柔道混合団体の金が79個目となり、60年ぶりに最多を更新した。パデルは、その記録更新へ向かう流れの中で生まれた金だった。数字は3日時点で、大会は4日に閉幕を迎える。

手作りのプロフィルで売り込んだ2人

初採用の競技だけに、注目を集めるための動きも目立った。読売新聞オンラインによると、決勝の直前、記者席にA4の紙が配られた。「自己紹介」と書かれたそれは、2人の手作りのプロフィルだった。誕生日や身長、利き腕、趣味、過去の戦績が並び、徳本がパンケーキ、塚本がガパオライスを食べようとする写真まで添えられていた。

運営スタッフによると、日本パデル協会から配ってほしいと言われた紙だという。選手が自らプロフィルを作ってメディアに配るのは珍しい。試合後に尋ねられた塚本は経緯を知らない様子だったが、書いた記憶はあり、「我々のことを知ってほしいと思って書いたものです」と答えた。

徳本は狙いを説明している。「パデルはメジャーなスポーツじゃないので、その分、選手との距離も近い。『こういう共通点があるんだな』と親近感を持っていただければと思って書きました」。さらに、アジア大会の追加競技に決まった時から「盛り上がる」と感じていたと明かし、金メダルで競技人口が増えればと願いを口にした。

東京ガスとTacticalの35歳コンビ

塚本は東京ガスとTactical、徳本はTactical、Team Jack、T-ring Sportsの所属だ。ともに35歳で、日本パデル協会理事の大島希巳江氏はDIMEの取材に、2人を「長年ダブルスを組んでいる期待の選手」と紹介していた。

自分たちのスタイルを、2人は「泥臭スーパーど根性系」「ガッツ&緩急」と表現している。パワーで押してくる相手に対し、粘り強く拾い続けて試合を作る。決勝の流れは、その言葉どおりだった。

2対2、壁を使うパデルとは

パデルは2対2で行うラケットスポーツで、コートはテニスより小さい。強化ガラスと金網に囲まれ、壁に当たったボールも使ってラリーを続ける。

アジア大会では東スポーツセンターで9月28日から10月3日まで行われ、種目は男女のダブルスだった。FIPによると、男子はカタールが6-3、6-1でマレーシアを下して金を手にした。日本の男子2ペアは準々決勝でいずれも敗れている。

決勝の会場は市のスポーツセンターの体育館で、観客席は400席ほどだった。公道で行うマラソンなどを除くと、パデルは無料で観戦できる数少ない競技の一つだ。立ち見が出るほど観客が詰めかけ、「SNSで無料観戦できることを知って来た」という名古屋市の女性や、「テレビでパデルを特集しているのを見てきた」という愛知県の女性もいた。

試合後、徳本は呼びかけた。「アジア大会でパデルを知った人も、だまされたと思って、一回やってみてほしいです」。初代女王の言葉は、競技の裾野を広げる第一歩になりそうだ。

始めるには、パデル専用のラケットが要る。初心者・ジュニア向けのモデルは、ダンロップなどが発売している。

関連記事:アジア大会日本の金メダル数、83個で1966年の78個を超え60年ぶり史上最多 柔道混合団体の金で更新

[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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