石川雅規、引退試合でプロ初の代打と打者1人の登板 通算188勝・シーズン2桁勝利11度の成績を振り返る

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ヤクルトの石川雅規投手(46)が10月3日、神宮球場の中日戦で引退試合に臨んだ。7回にプロ初の代打で三飛に倒れ、8回は打者1人に投げて空振り三振。25年間で通算188勝194敗、2桁勝利は11度だった。24年連続勝利のプロ野球記録も残した。
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7回に代打、8回は1人だけの登板
10月3日の神宮球場。ヤクルトが中日に1-3とリードされた7回裏、1死走者なしの場面で、池山隆寛監督は石川を代打に送る。プロ入り25年目で初めての代打起用だった。
スタンドの大歓声を受けた石川は、中日の高橋宏斗の前に三飛に倒れた。昨季まで投手として24年連続安打を記録しており、この打席で安打が出れば25年連続という新記録だった。記録の更新はならなかった。
8回、石川はマウンドに上がる。相手は19歳の森駿太。129キロの球を外角低めに投げ込み、空振り三振を奪った。通算552試合目の登板で、打者はこの1人だけだ。
交代を告げられてマウンドを降りるときには「石川コール」が起きた。中日のベンチとブルペンの選手も、登板中は起立して見届けたと中日新聞が伝えている。
188発の花火と背番号19のナイン
この日の神宮は、石川の引退試合らしい演出が続いた。始球式には石川の家族が登場している。長男の大耀(だいや)さんが投手、次男の栄寿(えいす)さんが左打席の打者、石川が捕手役を務めた。サンケイスポーツによると、大耀さんの投球は石川が構えた外角にノーバウンドで届き、栄寿さんは空振りした。
通算188勝にちなみ、花火188発も打ち上げられた。ナインは全員が石川と同じ背番号19を着けてグラウンドに立っている。
7回に代打、8回に登板する異例の起用は、一番盛り上がる形を考えた結果だと池山監督が明かした。
試合後は、マウンドで5度胴上げされた。続くセレモニーでは約9分間のスピーチを行い、「誇れる188勝194敗だと思っております」「本当にヤクルトでよかったです」と語った。両親への感謝に加え、2人の息子には、試合で負けた日やつらい時に寝顔を見ると元気をもらえたと伝えた。妻の聡子さんにも感謝を述べ、最後は「いつか、また会いましょう」と締めくくった。
通算188勝、シーズン2桁勝利は11度
石川は2002年に自由獲得枠でヤクルトへ入団した。1年目から12勝を挙げて新人王を獲得し、そのシーズンを含む5年連続の2桁勝利をマークしている。通算でシーズン2桁勝利を記録したのは11度だった。
167センチの左腕は、巧みな投球術で勝ち星を重ねた。2008年には12勝、防御率2.68で最優秀防御率のタイトルを手にしている。
| 主な記録 | 内容 |
|---|---|
| 通算成績 | 188勝194敗、552試合登板 |
| シーズン2桁勝利 | 11度(1年目から5年連続を含む) |
| 連続勝利 | 24年連続(2002〜2025年)・プロ野球記録 |
| 最優秀防御率 | 2008年(12勝、防御率2.68) |
| 神宮球場での勝利 | 91勝(松岡弘に並ぶ最多) |
| 現役の通算勝利数 | 引退時点で現役最多(次いで楽天の岸孝之175勝) |
24年連続勝利は、新人だった2002年から昨季まで毎年白星を積み重ねた記録で、プロ野球史上初だった。一方で、新人から今季まで25年連続で黒星も付き、194敗を数える。勝ちも負けも、それだけ長く先発や救援を任され続けた証でもある。
神宮球場での91勝は、球団の大先輩である松岡弘に並ぶ歴代最多だ。青山学院大の時代から神宮でプレーしてきた左腕にとって、ホームの球場が最も長く投げた舞台だった。
200勝に届かなかった今季と引退の決断
目標にしていた通算200勝まで、あと12勝だった。今季は故障が重なって出遅れ、1軍の初登板は8月27日の巨人戦(神宮)までずれ込む。先発したものの、1回途中までで5安打6失点。左肩の痛みでマウンドを降りた。
石川は9月2日に東京都内の球団事務所で引退会見を開き、この登板の日に決断したと明かしている。「先日の登板で、自分の中で投げ終わりに考えることがあって、家族に気持ちを伝えて、登板のその日に決断しました」。会見では「悔いはないです。めちゃくちゃ楽しい25年でした」とも述べた。
独占手記では、200勝への思いにも触れた。届かなかった12勝は、ファンの夢の中で達成させてもらえればうれしい、という内容で、感謝を表している。
投手として打席に立ち続け、勝ち星を積み上げ、最後の1球まで神宮のマウンドに立った25年だった。200勝には届かなかったが、188勝は現役最多の数字として残る。
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[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]








































































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