なでしこ、アジア大会決勝へ 準決勝で韓国に2-0、神谷千菜が2得点で5試合連続ゴール、6大会連続の決勝進出で10月2日に北朝鮮と対戦

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なでしこジャパン(日本女子代表)が29日、アジア競技大会の準決勝で韓国を2-0で破った。後半に神谷千菜が2得点を挙げ、初戦から5試合連続ゴール。日本は大会史上初となる6大会連続の決勝進出を決め、2日にエコパスタジアムで北朝鮮との決勝に臨む。勝てば大会3連覇だ。
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雨のエコパで日韓戦、後半の2発で決着
第20回アジア競技大会(2026/愛知・名古屋)の女子サッカー準決勝は29日夜、静岡県の小笠山総合運動公園エコパスタジアムで行われた。朝から降り続いた雨でピッチは滑りやすく、両チームともボールの扱いに苦しむ立ち上がりだった。
前半は日本がシュートでリズムをつかみかけ、韓国も日本のミスを突いてゴールに迫る。GK大場朱羽の素早い飛び出しで韓国の決定機を防ぎ、前半終了間際には桑原藍の左からのクロスに神谷千菜(25)=サンフレッチェ広島レジーナ=が左足ボレーで合わせた。だが、シュートは左ポストを叩き、0-0のまま折り返した。
試合が動いたのは後半9分。上野真実が送ったアーリークロスに神谷がゴール前へ走り込み、得意のヘディングで先制点を奪う。その9分後にも、上野と成宮唯が韓国の選手を挟むようにプレスをかけてパスミスを誘い、こぼれ球を神谷がすぐに左足で蹴り込んだ。シュートはゴール右下に決まり、リードは2点に広がった。
韓国はその後もパスをつないで攻め続けた。日本は途中出場の瀬野有希のカバーリングや、CKでの大場のパンチングで決定的なシュートを打たせず、2-0のまま逃げ切った。
代表初招集のストライカーが全5試合でゴール
主役は、この大会で代表に初めて招集された神谷だった。初戦から5試合続けてゴールを決め、ゲキサカやFOOTBALL ZONEによると、代表デビュー戦から続く連続得点は日本女子代表で初めての記録だ。
試合後、神谷は得点を仲間の働きに結びつけた。JFAの公式サイトで「自分が結果的に得点を決めましたが、みんなのおかげで取った得点だと思います」とコメントし、起点となるプレーができなかった点を反省材料に挙げている。一方で、ゴールへのこだわりははっきりしていた。
「今大会は得点にこだわっていて、監督からも求められているので、FWとしてこの大会で一皮むけたいと思っています」
東京スポーツの取材には、自身の持ち味を「今いる女子のFWの中で、自分はいないタイプだと思っている」と分析した。ゴール前へ迷わず飛び込む形が、5試合連続の得点につながる。
チームとしての数字もそろう。日本はグループステージでタイ、ベトナムに8-0、チャイニーズ・タイペイに4-0、準々決勝でフィリピンに4-0と勝ち進み、ここまで5試合で26得点、失点はゼロ。準決勝でも無失点を続けた。
狩野監督「非常にタフなゲーム」、守備陣は完封を強調
狩野倫久監督は「予想通り非常にタフなゲームでしたが、選手は本当によく走ってくれて、今日の勝利につながりました」とJFAを通じて語った。ハーフタイムにはプレスのタイミングやボールを奪う狙いどころをチーム全体で確認したという。後半開始から水野蕗奈を右サイドバックに入れ、浜田芽来を前線へ移した采配も、攻撃の圧力を強めた。
守備を担当するコーチの助言も効いている。ゲキサカによると、伊東珠梨は前半終了後、ロッカールームへ戻る前にベンチ近くの内田篤人コーチのもとへ自ら向かい、相手の前線への対応を確認していた。伊東は決勝に向けて「本当に無失点で終えて、チームとしては勝ちで、無失点優勝で大会を終えたい」と完封での頂点を口にしている。
韓国は今回も日本の壁を越えられなかった。ゲキサカによると、両国の対戦成績は試合前の時点で日本の20勝12分4敗。2015年8月を最後に日本は韓国に負けておらず、アジア競技大会では過去5度の対戦をすべて制していた。韓国のシン・サンウ監督は聯合ニュースに対し、大阪と静岡の長距離移動による後半の体力面を敗因に挙げたと、サッカーダイジェストWebが伝えている。
ただ、スタンドは寂しかった。約5万人を収容するエコパの観客は998人。平日夜の雨という条件が重なったとはいえ、メダルのかかった日韓戦としては少ない数字だった。
決勝は前回大会と同じ北朝鮮、12年前には敗れた相手
日本は6大会連続で決勝の舞台に立つ。JFAはこれを大会史上初と伝えた。
決勝の相手は、準決勝で中国を2-0で下した北朝鮮だ。北朝鮮は準々決勝までの4試合で24得点を挙げており、中国戦では前半こそ攻めあぐねたものの、後半にオウンゴールで先制し、終盤に追加点を加えた。北朝鮮にとっては、今年3月の女子アジアカップで敗れた中国への雪辱となった。
両国は決勝で何度もぶつかってきた。2022年杭州大会の決勝では日本が4-1で勝ち、2014年仁川大会の決勝では北朝鮮が3-1で勝って金メダルを手にしている。北朝鮮は仁川以来12年ぶりの頂点を狙い、日本は大会3連覇がかかる。
北朝鮮には神谷のクラブの仲間もいる。サンフレッチェ広島レジーナに所属するFW李誠雅(リ・ソンア)はここまで2得点を記録しているが、準決勝ではベンチ入りしたものの出場はなかった。神谷はJFAを通じ、「決勝で同じ所属チーム(サンフレッチェ広島レジーナ)のリ・ソンアさんと戦えるのはうれしいですが、しっかり勝って喜びたいです」と話している。
中2日で迎える決勝、課題は強度への対応
決勝は2日(金)、準決勝と同じエコパスタジアムで行われる。準決勝からは中2日の日程だ。
大場は前回大会の対戦を踏まえ、相手の印象をこう語った。「前回大会も朝鮮民主主義人民共和国と対戦しましたが、本当に強い気持ちで戦ってくるので、自分たちも体を張ってプレーし、無失点で終えて今後の自信につなげたいです」
伊東は韓国戦を振り返り、ビルドアップで焦ってボールを蹴ってしまった場面を反省点に挙げた。伊東自身は北朝鮮との対戦経験がなく、強度や走力、フィジカルの強さを耳にしているからこそ、韓国戦で出た課題を重く受け止める。神谷もまた、タフな戦いになる決勝に向けて、起点となるプレーの改善を課題に挙げていた。
なでしこジャパンは大会後、10月の欧州遠征でハイチ、ドイツと対戦し、女子ワールドカップに向けた強化を続ける。まずは2日、無失点のまま大会を終えられるか。3連覇をかけた一戦が迫る。
[文/構成 by スポーツライター TAKU]









































































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