橋爪功、藤巻亮太が設立した事務所サニーアーツに所属 2月に演劇集団円を退団し円企画も退所

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俳優の橋爪功(85)が9月29日、芸能事務所の株式会社サニーアーツに所属したと発表した。サニーアーツはレミオロメンのボーカル・藤巻亮太が2025年10月に独立した際の個人事務所で、リリースに載る所属者は藤巻と橋爪の2人だ。橋爪は2026年2月に演劇集団円を退団し、マネジメント会社の円企画も2月28日付で退所していた。
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9月29日正午、事務所と本人のインスタグラムで発表
サニーアーツは9月29日正午、プレスリリースで所属を発表した。文面は「2026年9月、俳優・橋爪功(はしづめ いさお)が、株式会社サニーアーツに所属いたしましたことをお知らせいたします」。同じ日、橋爪も自身のインスタグラムを更新し、所属を報告している。
橋爪本人のメッセージはこうだ。「このたび、株式会社サニーアーツに所属することになりました。これまで長く俳優として仕事を続けてこられましたのも、出会ってきた多くの方々、そして作品を見てくださった皆さまのおかげと深く感謝しております」。続けて「今後も、映画やテレビなどの映像作品をはじめ、舞台や朗読など、その時々にいただくご縁を大切にしながら、俳優としての活動を続けてまいりたいと思っております」とつづり、「新しい環境で、また新しい出会いがあることを楽しみにしています」と結んだ。
事務所側は「重厚な役柄から軽妙な人物まで自在に演じ分ける確かな演技力」と橋爪を紹介し、映画・ドラマ・舞台・朗読など幅広いジャンルでの活動を支えると記した。公式サイトは2026年11月に公開する予定だという。
藤巻亮太の個人事務所に85歳の名優が加わる
サニーアーツの成り立ちは1年前にさかのぼる。藤巻は2025年10月13日、長年マネジメントを任せていたサンライズプロモーションを離れ、個人事務所として独立すると公式サイトで発表した。報告文の末尾に新事務所として記されたのが、株式会社サニーアーツだった。
藤巻はそのとき「アーティストとして少しでも自分の殻を破りたいという想いで、今年はアルバムのリリース、ツアー、Mt.FUJIMAKIに臨みました」と独立の理由を明かしている。「3月9日」「粉雪」などのヒット曲で知られるバンドのフロントマンが、自分の活動のために立ち上げた会社だ。
プレスリリースに載る企業情報では、設立は2025年9月、本社は東京都渋谷区広尾。代表者名は淺川陽で、藤巻の担当者も務める。
ミュージシャン1人の事務所に、キャリア60年を超える俳優が加わった。
劇団の設立メンバー、2月に円を離れる
橋爪は1941年9月17日生まれ、大阪府出身。1961年に文学座附属演劇研究所へ1期生として入り、劇団雲を経て、1975年に芥川比呂志らが雲から独立して旗揚げした演劇集団円の設立に参加した。以来、劇団の中心俳優として舞台に立ち、2023年4月に代表を退任して谷川清美へ引き継ぐまで、劇団の代表も務めている。
その円を、2026年2月に退団した。サニーアーツが公開したプロフィールにも「2026年2月退団」と明記されている。
所属俳優のマネジメントを担う円企画は、3月5日に公式サイトで退所を発表した。文書には「この度2026年2月28日をもちまして、当社の所属から離れましたことをご報告させていただきます」とあり、「今後とも橋爪功への変わらぬお引き立てのほど、何卒よろしくお願い申し上げます」と添えられていた。退団と退所の理由は、円企画、サニーアーツ、橋爪本人のいずれも明らかにしていない。
映画・ドラマ・舞台で重ねた受賞歴
映画では1989年の「キッチン」「ジュリエット・ゲーム」「善人の条件」の3作品で日本アカデミー賞優秀助演男優賞を受けた。2013年公開の山田洋次監督「東京家族」では老夫婦の夫を演じて同賞の優秀主演男優賞に選ばれ、2016年から2018年にかけては山田監督の「家族はつらいよ」シリーズ3作で主演を務めた。
テレビでは「京都迷宮案内」「天才刑事・野呂盆六」「新・赤かぶ検事奮戦記」とテレビ朝日系の長寿シリーズで主演を重ね、2003年のNHK大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」ではナレーションを担当した。最近はTBS系「VIVANT」(2023年)、テレビ朝日系「6秒間の軌跡」シリーズ、NHK「団地のふたり」、日本テレビ系「相続探偵」(2025年)などに出演している。2020年には、テレビ朝日系「やすらぎの刻~道」への出演で第28回橋田賞を受けた。
舞台での評価も高い。森新太郎演出の「景清」(2016年)で芸術選奨文部科学大臣賞、「謎の変奏曲」(2017年)で読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞した。認知症の父を演じた「Le Père 父」(2019年)では菊田一夫演劇賞に加え、読売演劇大賞の大賞と最優秀男優賞をそろって手にしている。2021年以降も野田秀樹作・演出の「フェイクスピア」(2021年)、ラディスラス・ショラー演出の「飛び立つ前に」(2025年)、野田演出の「華氏マイナス320°」(2026年)と、大きな舞台に立ち続ける。
2021年には旭日小綬章を受章し、2025年3月に日本芸術院会員となった。
「お終活」シリーズ第4弾や朗読公演が控える
映画では、高畑淳子と夫婦役を演じる香月秀之監督の「お終活」シリーズが続く。2021年の第1作、2024年の第2作に続き、第3作「お終活3 幸春!人生メモリーズ」が2026年5月29日に全国公開された。大原真一(橋爪功)と千賀子(高畑淳子)夫妻の長女・亜矢(剛力彩芽)が婚約者の涼太(水野勝)との結婚を決めたものの、式を目前に亀裂が入る物語だ。この第3作は10月2日にBlu-rayとDVDが発売される。
サニーアーツによると、シリーズ第4弾「お終活4 好春!(仮題)」は2028年に公開予定。大森研一監督の映画「SAKAN(仮題)」も同じく2028年公開を予定している。
声の仕事も続く。KBCラジオ(九州朝日放送)の「ミヤリサン製薬 ラジオ劇場」では「下町やぶさか診療所」が放送中で、朝日新聞デジタルの連載「語る 人生の贈りもの」の音声コンテンツは10月上旬に公開予定だ。朗読公演「橋爪功リーディング」は、2027年1月30日に北海道の美瑛町町民センター、2月6日に埼玉県の蓮田市総合文化会館ハストピアで上演される。
9月17日に85歳を迎えたばかりの橋爪が選んだのは、藤巻亮太の独立に合わせて設けられた事務所だった。「その時々にいただくご縁を大切に」。メッセージにあったこの一言どおり、映画、ラジオ、朗読の予定は2028年まで並ぶ。
[文/構成 by エンタメライター 和泉ユウスケ]








































































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