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岩貞祐太、今季限りで現役引退 阪神一筋13年で304試合登板、2016年に初の2桁勝利

岩貞祐太、今季限りで現役引退 阪神一筋13年で304試合登板、2016年に初の2桁勝利

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阪神は28日、岩貞祐太投手(35)が今季限りで現役を引退すると発表した。2013年ドラフト1位で入団し、阪神一筋13年で通算304試合に登板。2016年に先発で10勝を挙げ、2020年途中からは救援に回って2度のリーグ優勝を支えた。今季の1軍登板は4月の1試合だけで、引退会見は近日中に開かれる。

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阪神が28日に発表、会見は「近日中」

阪神タイガースが28日、岩貞祐太の今季限りでの現役引退を発表した。熊本市出身の左腕で、熊本・必由館高から横浜商科大を経て、2013年のドラフト1位で入団。プロ13年間、ユニホームは阪神のものだけだった。

NPB公式サイトに載る通算成績は304試合登板、43勝44敗59ホールド、防御率3.56。投球回は705回2/3に上り、先発と救援の両方で長くチームを支えた数字だ。

29日朝の時点で、会見の日時や引退試合、セレモニーの予定は発表されていない。前日の27日にファームの今季全日程が終わったばかりで、スポニチアネックスによると、本人が引退を決めたのは26日だったという。

3年目の2016年、先発で10勝

入団1年目は春季キャンプで左ひじを痛めて出遅れた。1軍デビューは2014年8月10日の広島戦で、同17日のDeNA戦でプロ初勝利を挙げる。この試合で先発マスクをかぶり、本塁打で援護したのがドラフト同期の梅野隆太郎だった。

転機は3年目の2016年に訪れた。開幕から先発ローテーションに入り、25試合で10勝9敗、防御率2.90。158回1/3を投げて156三振を奪い、完封勝利も2度記録した。9月は4戦4勝で自身初の月間MVPに選ばれ、オールスターにも初めて出場している。

プロで2桁勝利を挙げたのは、この年だけ。

2017年は5勝、2018年は7勝と先発で投げ続けたが、勝ち星は再び2桁に届かなかった。2020年のシーズン途中に救援へ回ると、役割が変わってからの登板数は一気に増える。2021年に46試合、2022年は自己最多の53試合に登板した。

救援で支えた2023年の日本一

2023年、岩貞は師と仰ぐ能見篤史氏の背番号14を受け継いだ。この年は50試合に投げて24ホールドを挙げ、チームは18年ぶりのリーグ優勝、38年ぶりの日本一へ進む。先発から救援へ移った左腕が、ブルペンの柱の一人として数字を残したシーズンだった。

だが、2024年は左ひじの故障に苦しみ、登板は2試合にとどまる。そこから藤川球児監督が就任した2025年に29試合、3勝1敗4ホールド、防御率2.12まで戻し、自身2度目のリーグ優勝を味わった。

13年目の今季は、4月21日のDeNA戦(横浜)で1試合に投げたのが最後の1軍登板となった。記録は2/3回、アウト2つ分だ。スポニチアネックスによると、5月に左肩痛を発症し、約2カ月マウンドから遠ざかっていた。

本人と同期が語った13年

引退を決めた心境について、岩貞はスポニチアネックスの取材に「悔いはないです。体がボロボロになるまでやれたかなと思う」と語った。

心の支えになったのは、2013年ドラフトの同期で、2023年7月に脳腫瘍のため28歳で亡くなった横田慎太郎さんだ。今年2月、阪神の2軍施設「SGL尼崎」の室内練習場に横田さんの顕彰プレートが設置された。岩貞は同紙に「室内練習場の柱にも横田がいてくれたし、最後の方は“もうダメだな…”と思いながらも“そんな姿は見せられないな”と」と明かしている。

同じ大卒でドラフト同期の梅野、岩崎優より先に辞めることについては「ウメとザキより先に辞めるのは後悔というか悔しいというか。ただ自分がやってきたことに対して後悔はないです」とも話した。

その梅野は28日、甲子園での全体練習後に取材に応じた。デイリースポーツによると「プライベートでは友達として、チームとしては仲間として、本当に一番時間をともに過ごした同期であり同級生なので。寂しい気持ちはありますね」と胸の内を話したという。同じ左腕の岩崎は日刊スポーツの取材に「まだしゃべっていないので、あんまり言うことはないんですけど。話してみないと何とも言えないです」と言葉を選びつつ、人柄を問われると「面白い奴」と即答した。

グラウンドの外では、2016年の熊本地震で実家が被災した際、避難所へ支援物資を送り、地元の野球チームに道具を贈った。後輩からは人格者として慕われたと、サンケイスポーツは伝えている。

同学年の「91年世代」、3年連続の引退

岩貞と同じ学年の「91年世代」は、長く阪神の中心を担ってきた。日刊スポーツによると、2024年の秋山拓巳、2025年の原口文仁に続き、岩貞で3年連続の引退となる。この世代でチームに残るのは岩崎と梅野の2人だ。

阪神では1学年上の西勇輝も、9月25日に今季限りでの現役引退が発表されたばかり。ベテラン投手2人が相次いでユニホームを脱ぐ。

チームはリーグ連覇を狙う終盤戦のさなかにある。13年間、先発でも救援でも投げ続けた左腕が会見で何を語るのか。日程は近日中に発表される。

関連記事:西勇輝、今季限りで現役引退 阪神が発表、本人はインスタで「現役を引退することを決断しました」

[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]

寄稿者

高瀬翔吾
Webメディアでスポーツ、エンタメ、時事ニュースなど、累計数千本の記事制作に携わってきたスポーツ系ライター。野球分野では、プロ野球の試合結果や選手の記録をはじめ、MLB、高校野球、ドラフト、移籍、契約更改などの記事を継続的に担当。数字や公式記録を基に情報を整理する記事を得意としており、結果を伝えるだけでなく、その記録が持つ意味や、選手・球団を取り巻く背景までわかりやすく解説することを心がけている。主な執筆分野は、プロ野球、MLB、高校野球、侍ジャパン、ドラフト、移籍情報。

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