大畑俊平、計量失格のうえ9回TKO負け「計量失敗は本当に情けない」 26歳の誕生日、ペテ・アポリナル戦の試合結果と戦績を整理

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WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級王者だった大畑俊平(26)=駿河男児=が9月25日の前日計量でリミットを超え、王座を剝奪された。翌26日、静岡・富士市のふじさんめっせで挑戦者ペテ・アポリナル(31)=フィリピン=と10回戦で戦い、9回2分11秒TKO負け。初防衛戦として組まれ、26歳の誕生日に地元で迎えた一戦は、アポリナルが新王者になって終わった。
9回2分11秒TKO、勝ったのはアポリナル
試合は9月26日、駿河男児ジムが主催した興行「駿河男児Desafio13」のセミファイナルで行われた。大畑は前日計量で王座を失っていたため、アポリナルが勝てば新王者、大畑が勝っても王座は空位のまま残るという、変則のタイトルマッチとして組まれた。
重い気持ちを抱えたままのリングで、先にダウンを喫したのは大畑だった。3回に倒され、5回には右ストレートでダウンを奪い返す。打ち合いは終盤までもつれ、9回、コーナーに詰められた大畑が連打を浴びたところでレフェリーが試合を止めた。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日時・会場 | 2026年9月26日、静岡・ふじさんめっせ(富士市) |
| 試合 | WBOアジアパシフィック・スーパーフェザー級タイトルマッチ10回戦 |
| 勝者 | ペテ・アポリナル(フィリピン、31)=新王者 |
| 敗者 | 大畑俊平(駿河男児、26)=前日計量失格で王座剝奪 |
| 決着 | 9回2分11秒TKO(アポリナルの勝ち) |
| ダウン | 3回に大畑が1度、5回にアポリナルが1度 |
大畑にとっては、日本ユース王座に挑んだ2024年3月以来2度目の黒星。プロ戦績は8勝(5KO)2敗になった。
250グラムが埋まらなかった前日計量
スーパーフェザー級のリミットは130ポンド、58.97キロだ。9月25日の前日計量で、大畑は1回目にリミットを300グラム上回った。日本ボクシングコミッション(JBC)のルールでは、超過が契約体重の3%未満なら再計量まで2時間の猶予が与えられる。大畑もこの猶予を使ったが、再計量でも250グラムオーバーのままだった。
JBCが発表した計量記録は、大畑が59.2キロ、アポリナルが58.8キロ。挑戦者はリミット内に収めた。
規定体重に届かなかった時点で、大畑は王座を剝奪された。両陣営の協議の結果、試合は公式戦として行うことが決まる。挑戦者のアポリナルだけがベルトを手にできる条件で、大畑は26日のリングに上がった。
駿河男児ジムの前島正晃会長は、この興行のプロモーターでもある。計量後は厳しい表情で「今後について選手と話し合う」と語った。
「失格です」誕生日の敗戦後に語った言葉
試合を終えた大畑は、健闘をたたえに来たアポリナルに「ウエート、ごめん…」とすぐに頭を下げた。リング上ではマイクを握り、観客に謝罪している。
「プロボクサーとしてやってはいけないことをやってしまった。アポリナル選手はとても強かった。今後のことはよく考えないといけない」
取材に応じると、涙を流しながら言葉を継いだ。
「相手の選手に失礼のないように、吹っ切るようにしてリングに上がりました。実力を出し切って、しっかりTKOで負けた。パフォーマンス的には影響はなかった。僕の実力でチャンピオンを取られた。負けたのは実力。相手選手が強かったです。計量失敗は本当に情けない。失格です。今後のことは休んで、しっかり考えたいと思います」
減量の失敗を敗因にはしなかった。負けは実力、失格は自分の責任。大畑は二つを分けて口にした。
9月26日は大畑の26歳の誕生日だった。7月10日に静岡県庁で開いた開催発表会見では「相手はパンチ力がありますが、9月26日は26歳の誕生日なので負けられない。2人そろって勝つことで地元を盛り上げたい」と意気込んでいただけに、痛い一日になった。
アマ無冠から初のベルトへ、大畑俊平の歩み
大畑は2000年9月26日生まれ、静岡県長泉町の出身だ。飛龍高から東洋大に進み、アマチュアでは42戦29勝13敗。2021年の全日本選手権ライト級で準優勝したが、全国タイトルには手が届かなかった。
2023年9月にプロデビューし、2連勝を飾った。最初のタイトル挑戦は2024年3月の日本ユース・スーパーフェザー級王座戦で、王者の渡邊海に判定0-2で敗れた。
大きな舞台で結果を出したのは2025年9月14日だ。井上尚弥が出場した名古屋・IGアリーナの興行で、アマチュア時代から知る英豪=緑=と対戦。4回、左フックで倒し、立ち上がった英豪をレフェリーが止めて47秒TKO勝ちした。無敗だった日本ランカーに初黒星をつけた一戦になった。
そして2026年3月7日、東京・後楽園ホール。高校6冠を含むアマ7冠の王者・齋藤麗王=帝拳=に挑み、7回1分11秒TKO勝ち。プロ9戦目、2度目の挑戦で人生初のタイトルを手にしたリングで「こういう節目の試合はアマチュアからずっと取れていなかった。それを全部いい記憶にしたなって」と涙を流した。
| 日付 | 相手 | 勝者・結果 |
|---|---|---|
| 2024年3月8日 | 渡邊海(日本ユース王座戦) | 渡邊の判定2-0勝ち(大畑の初黒星) |
| 2025年9月14日 | 英豪 | 大畑の4回47秒TKO勝ち |
| 2026年3月7日 | 齋藤麗王(WBO-AP王座戦) | 大畑の7回1分11秒TKO勝ち(王座奪取) |
| 2026年9月26日 | ペテ・アポリナル(WBO-AP王座戦) | アポリナルの9回2分11秒TKO勝ち |
王座を手にした後、大畑は静岡県知事を訪ねて王座奪取を報告している。地元の期待を背負い、初防衛戦として組まれたのが9月26日の一戦だった。
新王者アポリナルとは、元東洋太平洋王者のベテラン
アポリナルは1995年4月23日生まれ、フィリピン出身の31歳。2014年にプロデビューし、2022年4月にジュンリエル・ラモナルを10回でストップして東洋太平洋(OPBF)スーパーバンタム級王座に就いた。
日本のリングとの縁は深い。2022年8月には後楽園ホールで元K-1王者の武居由樹=大橋=の挑戦を受け、5回TKOで王座を失った。2025年12月6日には、同じ後楽園でWBOアジアパシフィック・フェザー級王者の藤田健児=帝拳=に挑み、0-3の大差判定負けだったが、10回を最後まで戦い抜いている。
武居戦で東洋太平洋王座を手放してから約4年。WBOアジアパシフィック同級11位の挑戦者として静岡に乗り込み、敵地で新たなベルトを巻いた。
大畑の同門で、この日のメインに出場したマーク・ビセレスは、フィリピン時代にアポリナルと同じジムで練習した経験がある。開催発表の会見では「強いです。でもシュンペイの方が強い」と話していた。
興行の結末と、大畑の今後
「駿河男児Desafio13」は、静岡県東部で初めて世界タイトルマッチを組んだ興行だった。メインのIBF世界ライトフライ級タイトルマッチでは、王者タノンサック・シムシー(タイ)がビセレスを2回2分5秒TKOで下し、2度目の防衛に成功する。駿河男児ジム勢は、看板の2試合をいずれも落とした。
試合の模様は、駿河男児ジムの公式YouTubeチャンネルで無料ライブ配信されると事前に告知されていた。
JBCは計量失格の選手に、ライセンス停止などの処分を科すことがある。2026年5月には、前日計量で0.2キロ超過した選手に6カ月のライセンス停止処分を科した例がある。大畑の処分について、JBCは9月27日時点で発表していない。
今後について、大畑は休養してから考えるとしている。前日計量でベルトを失い、誕生日のリングでも白星を逃した26歳が、次にどんな答えを出すのか。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]








































































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