メンサ会員になるには?日本人の会員数とメリットから「意味ない」と言われる理由まで解説

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
メンサは、全人口の上位2%にあたる高い知能指数(IQ)を持つ人だけが入会できる国際団体だ。日本には7,000人以上の会員がいる(JAPAN MENSA公式、2025年3月末時点の公表値)、入会するには独自のテストに合格するか、専門機関での知能検査結果を提出する必要がある。会員になると多様な職業の人々と交流できる一方、「実利的なメリットが少ない」との声も聞かれる。
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人口上位2%の知性の証、メンサとは
メンサ(Mensa)は、標準化された知能検査で全人口の上位2%以内に入るスコアを持つ人のみが入会を許される、世界で最も規模が大きく、歴史の長い高IQ団体だ。1946年10月1日にイギリス系オーストラリアの法廷弁護士ローランド・ベリルと、科学者で法律家でもあるランス・ウェアによってオックスフォードで設立された。その目的は、人種や宗教、政治的信条とは無関係に、高い知性を持つ人々が集い、交流する機会を提供することにある。
国際本部はイギリスのリンカンシャー州にあり、世界100カ国以上に約15万人の会員を持つ。各国に支部が設立されており、日本には「JAPAN MENSA」が存在する。公式サイトによると、日本には7,000人以上の会員がいる(JAPAN MENSA公式、2025年3月末時点の公表値)。会員の職業は大学教授からトラック運転手、芸術家、会社員まで多岐にわたる。
芸能人の入会報告で注目、日本のメンサ会員
近年、テレビ番組やSNSを通じて芸能人がメンサ会員であることを公表し、注目度が高まった。人気グループ「Travis Japan」の川島如恵留(31)がテレビ番組で会員になったことを報告し、話題となった。番組ではウェブ会員証も公開された。
過去には、当時「日向坂46」に在籍していた影山優佳(24)が2023年1月、自身のインスタグラムで合格を報告した。「複数の視点を持ちすぎて混沌としてしまう部分や頭が回転しすぎる部分を自分の特性としてポジティブに捉えたい」と入会の動機を語った。ほかにも、お笑いコンビ「ロザン」の宇治原史規(49)や脳科学者の茂木健一郎(63)、中野信子(50)(元会員)、フジテレビの安宅晃樹(33)アナウンサーらが会員として知られる。
入会テストは「生涯3回」の狭き門
JAPAN MENSAに入会する方法は、主に二つある。一つはJAPAN MENSAが独自に実施する入会テストに合格する方法。もう一つは、医療機関などで受けた知能検査の証明書を提出する方法だ。
入会テストは、テスト当日に満15歳以上であることが受験資格となる。受験料は11,000円(税込)。テストの申し込みは公式サイトで行うが、特に都市部での開催は受付開始後すぐに定員に達することが多く、受験機会を得ること自体が難しい状況だ。テストの内容や採点基準は一切非公開。合否のみが後日メールで通知される。もし不合格だった場合、再挑戦するには前回の受験から1年以上期間を空ける必要があり、証明書による審査も含めて生涯で合計3回までしか挑戦できない。
もう一つの証明書による入会では、指定されたウェクスラー式知能検査(WAIS-III、WAIS-IV、WISC-III、WISC-IV、WISC-Vのいずれか)の結果を提出する。この検査は主に医療機関やカウンセリング機関で受けることができ、費用は数万円程度かかることが多い。JAPAN MENSAの公式サイトでは、合格基準となるIQスコアは公表していない。しかし、入会資格が「上位2%」であることから、標準偏差15のウェクスラー式検査ではIQ130が一つの目安とみられている。メディアで時折見られる「IQ148以上」という基準は、標準偏差が異なる別の尺度(キャッテル式)を用いた場合の数値だ。
合格後、会員になるには入会金3,000円、会員証発行料2,000円、年会費3,000円が必要となる。
交流の楽しさと「意味ない」と言われる理由
メンサ会員になる最大のメリットとして、多くの会員が挙げるのは「交流」だ。会員専用のウェブサイトやSNSグループを通じて、全国の会員とつながることができる。同じ趣味を持つ仲間が集まる分科会(SIG)の活動も活発で、年齢や職業、社会的地位に関係なく、知的な好奇心を満たす会話を楽しめる場となっている。
一方で、「メンサは意味ない」という意見もある。入会によって具体的な利益や特権が自動的に与えられるわけではない。一部の会員からは、就職活動や仕事の場で会員であることを公言すると、「自慢ととられる」「仕事ができて当たり前というハードルが上がる」といった理由で、かえってコミュニケーションが難しくなるという指摘がある。ハーバード大学卒業で米国メンサの元会員であるパトリック・ハーラン(55)も、過去のインタビューで同様の趣旨を語った。
また、「天才の集まり」という外部のイメージと、実際の会員の雰囲気にギャップを感じる人もいる。創設者の一人であるランス・ウェア自身が後年、「多くの会員がパズルを解くことに時間を費やしていることに失望した」と述べたように、必ずしも高度な知的議論だけが交わされているわけではない。入会テストが図形を用いた行列推理問題に偏っているとされ、「IQの一部しか測定していない」という批判的な見方も存在する。
知性の証明から、多様な才能が集う場へ
かつては一部の知識人にしか知られていなかったメンサだが、芸能人の入会報告などを通じて、その知名度は一般にも広がった。単に「IQが高い人の集まり」というだけでなく、多様な背景を持つ人々が知的好奇心を軸に集まるコミュニティとしての側面が強まっている。
会員であることが、必ずしも社会的な成功を保証するものではない。しかし、普段の生活では出会えないような人々との交流は、新たな視点や活動のきっかけを生む可能性がある。知性の証明というだけでなく、その知性をどう生かし、他者とどう関わるか。メンサという場は、会員一人ひとりがその問いを考える機会にもなる。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]































































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