ヨコオタロウとは何者か エヴァ新作の脚本に抜擢された経歴・代表作・作風を解説

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アニメ「エヴァンゲリオン」の完全新作シリーズ制作が2026年2月23日に発表された。シリーズ構成・脚本は、ゲーム「NieR」シリーズで知られるヨコオタロウ氏が担当する。ヨコオ氏は陰鬱で独特な世界観の物語を作ることで知られ、その作風から「ヨコオワールド」と評される。今回の抜擢は、ファンに大きな驚きと期待をもって受け止められている。
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エヴァ完全新作、脚本にヨコオタロウ氏 「NieR」の鬼才が描く新章
人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの完全新作が制作されることが2026年2月23日、明らかになった。横浜アリーナで開催された30周年記念イベント「EVANGELION:30+;」の最終日に発表されたもので、シリーズ構成と脚本をゲームクリエイターのヨコオタロウ氏が務める。
監督の一人である鶴巻和哉氏は、1995年のTVシリーズで副監督を務め、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズでは庵野秀明総監督のもとで監督を担った人物だ。もう一人の監督である谷田部透湖氏は「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で副監督だった。音楽はヨコオ氏の代表作「NieR」シリーズでもタッグを組んだ岡部啓一氏が担当する。アニメーション制作は、これまでのシリーズを手がけてきたスタジオカラーと、「SPY×FAMILY」(WIT STUDIOとの共同制作)などで知られるCloverWorksが共同で行う。
2021年公開の「シン・エヴァンゲリオン劇場版」で、1995年のテレビシリーズから続いた物語は一つの完結を迎えた。今回の新作は、TVシリーズの原作・監督を務めた庵野秀明氏が脚本を離れ、新たな体制で始動する。放送媒体や公開時期などの詳細は未定。
ヨコオタロウ氏の経歴 「ドラッグ オン ドラグーン」から「NieR」へ
ヨコオタロウ氏は1970年生まれ、愛知県出身のゲームクリエイターだ。1994年に神戸芸術工科大学を卒業後、ナムコ(現バンダイナムコエンターテインメント)、ソニー・コンピュータエンタテインメント(当時)を経て、2001年にキャビアへ入社した。
キャビア在籍時の2003年、ディレクターとしてPlayStation 2用ソフト「ドラッグ オン ドラグーン」を世に送り出す。複数のエンディングが存在するが、その多くが救いのない結末を迎えるなど、暗く陰鬱なシナリオで一部のゲームファンの間で話題となった。
2010年には「ドラッグ オン ドラグーン」のエンディングの一つから派生した物語「ニーア ゲシュタルト/レプリカント」を発表。同年末にキャビアを退社し、フリーランスでの活動を開始した。2015年には自身の会社ブッコロを設立。2017年に発売した「ニーア オートマタ」は全世界での累計出荷・ダウンロード販売本数が1000万本を超えるヒット作となり、ヨコオ氏の名を広く知らしめる結果となった。
「ヨコオワールド」と呼ばれる独特の作風
ヨコオ氏の作品は、プレイヤーを繰り返し絶望させるような陰鬱な物語展開や、独特の世界観から「ヨコオワールド」と称される。複数のエンディングを用意し、周回プレイを重ねることで物語の全容や登場人物の異なる側面が明らかになる構造が特徴だ。
例えば「ニーア レプリカント」では、特定のエンディングを見るために、それまでプレイしたセーブデータを全て削除するという選択をプレイヤーに迫る。こうしたゲームのシステム自体を物語の演出に組み込む手法は、多くのプレイヤーに衝撃を与えた。ヨコオ氏は過去のインタビューで、自身の創作手法を「逆算ストーリー作り」と説明している。まずプレイヤーに与えたい感情の結論(ピーク)を決め、その感情に至る理由を後から積み上げていくという。
また、メディアに登場する際は、自身の作品「NieR」シリーズに登場するキャラクター「エミール」の被り物を着用することが通例だ。「制作者の姿がメディアに出ることはあまり好みではない」というのが理由で、作品に先入観を与えたくないという考えを示している。
ヨコオ氏は過去のインタビューで、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」から影響を受けたと公言している。同作の心理描写や難解な表現、そしてポップな楽しさが混在する点を「キメラのような作品」と評し、見るたびに驚きがあると語っていた。
驚きと期待が交錯 SNSでは「美しき絶望しかない」の声も
今回の発表を受け、X(旧ツイッター)などのSNSではファンから驚きと期待の投稿が相次いだ。「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のキャッチコピー「さようなら、全てのエヴァンゲリオン。」を引き合いに出し、「さようならはまた会うためのおまじない」と新作を歓迎する声があった。
一方で、脚本にヨコオ氏が起用されたことへの反応は大きい。「ヨコオさんのエヴァンゲリオンとか楽しみやけどめっちゃめっちゃ怖い」「美しき絶望しかないやん」といった、同氏の作風を知るファンならではの期待と不安が入り混じったコメントが目立った。
また、音楽を岡部啓一氏が担当することから、「NieR」シリーズのクリエイター陣が「エヴァンゲリオン」を手がけることになり、「NieR:EVANGELION」という言葉もSNS上で広がりを見せた。
「NieR」と「エヴァ」の融合 新たな物語への展望
新作の制作陣は、鶴巻監督のようにテレビシリーズ放送当初から作品を支えてきた人物と、ヨコオ氏や岡部氏といった新たな才能が手を組む布陣となった。長年シリーズの顔だった庵野秀明氏が脚本から離れ、どのような新しい物語が紡がれるのか。
イベント会場で公開された初報映像では、廃墟に壊れた楽器が佇む様子が描かれた。「永遠の夏休み」「ここは私たちの楽園」「ここは私たちの墓場」「聞こえるのは劫罪(ごうざい)の歌」という不穏なメッセージも映し出された。「劫罪」は聞き慣れない言葉だが、果てしない罰を意味する「劫罰」を連想させる。
30年の歴史を経て、新たな作り手たちにバトンが渡された「エヴァンゲリオン」。その新章がどのような物語になるのか、今後の続報が待たれる。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]































































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