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長谷川帝勝(たいが)と父・俊介氏の絆 幼少期からの二人三脚の経歴を辿る 五輪初出場でスロープスタイル日本人初の銀メダリストへ

長谷川帝勝(たいが)と父・俊介氏の絆 幼少期からの二人三脚の経歴を辿る 五輪初出場でスロープスタイル日本人初の銀メダリストへ

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スノーボードの長谷川帝勝(20)選手が、初出場のミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪、男子スロープスタイルで銀メダルを獲得した。彼の強さの根底には、専属コーチである父・俊介氏との二人三脚の歩みがある。雪国ではない愛知県から世界の頂点を目指し、世界で唯一「全4方向1980」を操る技術は、父との地道な練習の結晶だ。

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五輪初出場で銀盤へ、父と掴んだ表彰台

2026年2月18日、ミラノ・コルティナダンペッツォ冬季五輪のスノーボード男子スロープスタイル決勝。初出場となった長谷川帝勝(TOKIOインカラミ)選手が、見事な滑りで銀メダルを手にした。決勝1回目で82.13点を記録し、その後の試技で順位を落とすことなく表彰台を確保。20歳にして、世界の頂点にその名を刻んだ。

幼少期から指導を続ける父・俊介氏と二人三脚で歩んできた道のり。その集大成とも言える大舞台での快挙だった。試合後、長谷川選手は納得の表情を見せ、これまでの努力が実を結んだ瞬間となった。

雪なき地からの挑戦、父が灯したスノーボードへの道

長谷川選手の出身は、愛知県岩倉市。冬でも雪が積もることはほとんどない地域だ。彼がスノーボードと出会ったのは4歳の時。スノーボードが趣味だった父・俊介氏が、雪山へ遊びに連れて行ったことが全ての始まりだった。

当初は遊びの一環だったが、小学3年生で初めて大会に出場すると、その才能はすぐに頭角を現す。当時、サッカーも並行して続けていた長谷川選手に、小学5年生の時、俊介氏は「どちらかに絞らないと中途半端になる」と選択を促した。長谷川選手が選んだのは、スノーボードの道。この決断が、世界的な選手への第一歩となる。

練習環境に恵まれているとは言えない場所から、親子は遠方のスキー場へ通う日々を続けた。俊介氏の献身的な送迎やサポートがなければ、その後の成長はなかっただろう。地道な努力を重ねる環境は、父の手によって作られた。

「スパルタだった」父の指導と揺るぎない信頼関係

俊介氏の指導は、愛情深くも厳しいものだった。長谷川選手自身、過去のインタビューで「お父さんがスパルタな感じだったので、最初は半ば強制みたいな感じでしたね、小学生の頃から」と語っている。しかし、その指導があったからこそ、現在のストイックな姿勢が培われた。

俊介氏が重視したのは「圧倒的な練習量」。「誰よりも滑ってやろうという気持ちが原動力」という教えは、長谷川選手の心に深く刻まれる。技術指導はもちろん、練習場所への送迎、食事や体調管理、そして精神的な支えまで、俊介氏はコーチとして、また父親として全面的に息子を支え続けた。

高校生になる頃、俊介氏は「自分で考えてできるように」と、徐々に自主性を重んじる指導へ移行。この転換が、長谷川選手を精神的にも自立させ、海外遠征にも慣れた高校1年生の頃から、自ら練習を組み立てる力を養うことにつながった。長谷川選手が「父の存在があるからこそ安心して挑戦できる」と話すように、二人の間には厳しい練習を通じて築かれた深い信頼関係がある。

世界初「全4方向1980」 人類未踏の領域へ

父との練習で培われた技術は、やがて世界を驚かせる形で開花する。2023年9月、長谷川選手はスノーボード史上、誰も成し遂げたことのなかった偉業を達成した。それが、4つの異なる踏み切り方向すべてから5回転半(1980度)のジャンプを成功させる「全4方向1980」のコンプリートだ。

国際スキー・スノーボード連盟(FIS)が「多くの人が不可能に近いと信じていたことを達成し、スノーボード界は驚きに包まれた」と称賛したこの技術は、彼の強さの象徴。どのような状況のジャンプ台でも最高難度の技を繰り出せる、まさに「死角なし」の状態を意味する。

この偉業に至るまで、彼の経歴は輝かしい。2021年3月の世界ジュニア選手権ビッグエアで優勝(当時15歳)を果たすと、17歳で世界選手権ビッグエア種目で日本人男子初の金メダルを獲得。2024年にはX Gamesビッグエアで優勝し、2024-25シーズンにはワールドカップ・ビッグエア種目別年間王者に輝くなど、世界のトップを走り続けてきた。その全ての栄光が、父と歩んだ日々の延長線上にある。

雪辱と進化、次なる目標は頂点へ

今回のスロープスタイルでの銀メダルは、彼にとって雪辱を果たす舞台でもあった。今大会の最初の種目であるビッグエアでは11位という結果に終わっていたが、本命のスロープスタイルで見事に巻き返したのだ。

2022年の北京五輪には足首のケガもあり代表入りを果たせなかった過去がある。その悔しさをバネに、スロープスタイルでも着実に実力を伸ばし、2023年3月にはワールドカップで同種目初優勝を達成。2022-23シーズンは種目別年間2位に入るなど、オールラウンダーとしての進化を見せていた。

五輪で銀メダルという結果を手にし、長谷川選手はすでに次を見据えているようだ。彼の目標は、常に挑戦し続けること。そして、スノーボードのかっこよさを体現しながら勝利を掴むことだ。「スノーボードのカルチャーとして、かっこいいものは第一。そこが根底の上でどう勝つか。勝ちにこだわらないとやっている意味がないので、誰もがかっこいいと思うランで勝つ」と、彼は語る。

父・俊介氏が授けた「帝勝(たいが)」という名前には、「世界で戦える選手になってほしい」という願いが込められている。その名の通り、世界の舞台で輝きを放つ存在になったと言えるだろう。

[文/構成 by さとう つづり]

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