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久米宏さん最期まで寄り添った妻・麗子さん、子供はいないが「共著出版」で夫婦の絆語っていた

子供を持たない選択と「終活」 夫婦で築いた独自の形

久米さん夫妻には子供がいなかった。一部報道によれば、麗子さんが過去に子宮内膜症などを患ったことが理由とも伝えられているが、二人は子供のいない人生を夫婦として共に歩むことを選択した。その選択は、彼らの「終活」にも表れている。

2017年、週刊誌『FLASH』は久米さんが都内の寺院に約2000万円をかけて生前墓を建立したと報じた。記事によると、久米さんは4人きょうだいの末っ子で、上3人は姉であり長男として、両親亡き後、一族の墓を管理する立場にあった。子供がいないことから、この墓は永代供養付きで購入され、久米さん夫妻が入るためのものだったという。この事実は、夫婦が自分たちの未来と最期について、二人で冷静に見据え、準備を進めていたことを物語っている。

「(墓を建てたことは)あくまで個人的なことなんでね。このことは、まだ誰にも話していないんですよ」— 久米宏氏、週刊FLASHの取材に対し (2017年)

妻・麗子さんのコメントに滲む深い愛情と絆

今回の訃報に際し、麗子さんが寄せたコメントは、久米さんへの深い愛情と尊敬の念に満ちている。

「自由な表現者として、自分の言葉で想いを伝え、人々の心に何かを届けたいと願い続けた人でした。その姿を一番近くで見られた私は本当に幸せです。きっと、自由な表現者として駆け抜けた日々に悔いはなかったと思います」— 久米麗子さんコメント (ORICON NEWS, 2026/01/13)

「キャスター」や「司会者」としてではなく、「自由な表現者」と夫を評した言葉。そして、その姿を最も近くで見られたことを「幸せ」と語る姿。そこには、単なる夫婦という関係を超え、互いの生き方を尊重し合うパートナーとしての強い絆が感じられる。最期の瞬間に「大好きなサイダー」を用意したというエピソードもまた、日常の中にあった細やかな愛情の証左であろう。

テレビ史の巨星を支えた「ミステリアス」ではない確かな絆

『ザ・ベストテン』での軽妙な司会から、『ニュースステーション』での権力に臆さない鋭い批評まで、久米宏さんは常にテレビというメディアの可能性を切り拓いてきた。その輝かしいキャリアの裏には、57年という長きにわたり、公私両面で彼を支え続けた妻・麗子さんの存在があったことは間違いない。

共著のタイトルは『ミステリアスな結婚』であったが、二人の間にあったのは、決して不可解なものではなく、互いへの深い理解と尊敬に基づいた、確固たる絆であった。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

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