宮古ブルーのその先へ!下地島「17END」と神秘の「通り池」を巡る感動体験記

取材・編集:MEDIA DOGS 編集部/ © 2025 MEDIA DOGS
「宮古島旅行のついでに、ちょっと寄ってみようか」。そんな軽い気持ちで訪れた下地島(しもじじま)。しかし、その予想は良い意味で大きく裏切られました。伊良部大橋を渡った先に待っていたのは、1日で巡れるほどコンパクトな島に、息をのむほどの絶景と神秘が凝縮された、まさに「楽園」と呼ぶにふさわしい場所でした。この記事では、私が実際に体験して心揺さぶられた下地島の魅力と、これから訪れる方へのリアルなアドバイスを、たっぷりの写真とともにお届けします。
下地島ってどんなところ? 基本情報をチェック
まずは、下地島の基本情報からご紹介します。下地島は宮古島の北西に位置し、隣の伊良部島とは6本の橋で結ばれています。宮古島からは2015年に開通した伊良部大橋を渡って車でアクセスできるため、離島でありながら気軽に訪れることができます。
島の面積は約9.68㎢、周囲約17.5kmと非常にコンパクト。サンゴ礁が隆起してできた平坦な地形で、最高標高もわずか22mです。驚くべきは、島の面積の約4割を「みやこ下地島空港」が占め、民有地は全体の約2%しかないという点。かつては約200人が住んでいましたが、琉球政府による計画移住政策などで人口が減少し、現在の人口は100人弱となっています。この独特の成り立ちが、手つかずの自然と静かな環境を今に残しているのかもしれません。 リゾート感あふれる「みやこ下地島空港ターミナル」。ここから旅が始まります。
アクセス方法は? 空港から直行 or 宮古島からドライブ
下地島へのアクセスは、主に2つの方法があります。
- みやこ下地島空港へ直行便を利用する
現在、スカイマークが羽田・神戸・那覇から直行便を運航しています。また、国際線も香港や韓国、台湾との間で運航が再開・拡大しており、アジアからの玄関口にもなっています。「到着した瞬間から旅が始まる」と評判のリゾート感あふれる空港なので、フライトから旅の気分を盛り上げたい方におすすめです。 - 宮古空港から陸路で向かう
宮古島の宮古空港を利用し、そこからレンタカーで向かう方法も一般的です。宮古空港から下地島までは、伊良部大橋を経由して車で約30分~40分ほど。宮古島と伊良部島・下地島の両方を満喫したい方はこちらのルートが良いでしょう。
島内の移動は、路線バスの運行が限られているため、レンタカーが断然おすすめです。下地島空港や宮古空港で手配できますので、事前の予約をお忘れなく。
【体験レビュー】1日で巡る!感動の下地島ハイライト
私が訪れた日は、時折スコールに見舞われる気まぐれな天気。でも、それもまた沖縄らしい一興です。雨が上がると、太陽の光で海の色が一層鮮やかになり、感動もひとしおでした。そんな私の1日体験を時系列でご紹介します。
① 海の上を走る絶景ロード「伊良部大橋」

宮古島から下地島へ向かうには、全長3,540mの伊良部大橋を渡ります。無料で渡れる橋としては日本屈指の長さを誇り、まるで海の上を滑るように走るドライブは爽快そのもの。どこまでも続く「宮古ブルー」のグラデーションを左右に眺めながらのドライブは、これからの旅への期待感を最高潮に高めてくれます。 伊良部大橋のドライブ、断崖からの絶景、そして美味しい食事。島全体が楽しみにあふれています。
② 息をのむ絶景「17END(ワンセブンエンド)」
下地島で絶対に外せないのが、この「17END」です。みやこ下地島空港の滑走路の北端(方位170度を示す「17」)に位置することから、この名で呼ばれています。駐車場から少し歩くと、目の前に信じられない光景が広がりました。
透明度抜群のエメラルドグリーンから、吸い込まれそうなコバルトブルーへと続く海のグラデーション。干潮時には幻のビーチが現れ、その美しさはまさに天国級。私が訪れた時も、多くの人がその景色に夢中になって写真を撮っていました。運が良ければ、この絶景の真上を飛行機が着陸していく大迫力の光景に出会えます。まさに、自然と人工物が見事に調和した奇跡のスポットです。
私はここでエメラルドグリーンの海にちなんだような美しい色のドリンクを購入し、絶景を眺めながら至福のひとときを過ごしました。

③ 神秘の青に引き込まれる「通り池」
17ENDから車で数分の場所にあるのが、国の名勝および天然記念物にも指定されている「通り池」です。駐車場から緑豊かな遊歩道を抜けると、突如として現れる二つの深い池。この池は、実は地下で繋がっており、さらに外海とも通じているという神秘的な構造をしています。

その水の色は「通り池ブルー」とも呼ばれる独特の深い藍色で、静かな水面を覗き込んでいると、まるで異世界に引き込まれそうな不思議な感覚に陥ります。ここは世界有数のダイビングスポットとしても知られ、多くのダイバーを魅了し続けているそうです。展望台からは、先ほどまでいた17END方面の海岸線も見渡せ、海と池、二つの異なる「青」の絶景を一度に堪能できました。
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