上野公園の黄金宮殿「上野東照宮」に行ってみた！拝観料500円の価値は？見どころと歴史を巡る旅

そして、いよいよハイライトです。拝殿の奥にそびえるのが、国指定重要文化財の「唐門」。ここから先は有料の拝観エリアです。私が25年以上前に初めて来たときは無料だった記憶があり、正直少し躊躇しました。

唐門に施された彫刻は、名工・左甚五郎作と伝わる「昇り龍・降り龍」。「偉い人ほど頭を垂れる」という家康公の教えから、頭が下を向いている方が「昇り龍」と呼ばれているという逸話も興味深いものです。

そして、唐門をくぐると、まばゆいばかりの「金色殿（社殿）」が姿を現します。金箔と極彩色の彫刻で覆われたその姿は、まさに圧巻の一言。豪華なだけでなく、鷹や牡丹、鳳凰といった格の高い動植物の彫刻が施され、見る者を圧倒します。

社殿内部は文化財保護のため通常非公開ですが、拝観券のQRコードをスマートフォンで読み取ると、内部の様子を動画で見ることができます。また、年に一度、文化財ウィークなどで特別公開される機会もあるようです。

メリット・デメリット：体験してわかった良い点・気になる点

拝観料について： やはり、一番の見どころである金色殿を見るには拝観料（2025年11月現在、大人700円）が必要です。私が以前訪れた際は500円でしたが、文化財の修繕・維持費用として使われるとのこと。この価値をどう捉えるかですが、私は「払う価値大いにあり」と感じました。
五重塔との連携： 美しい五重塔がすぐ隣にあるのに、直接行き来できないのは少し残念に感じました。

SNSや口コミサイトを見てみると、やはりその豪華絢爛な姿に感動する声が多く見られます。

「日の当たり方のせいかギンギラギンすぎ」「素敵な場所」

「金色に装飾された豪華な建物が印象的…」

一方で、「拝観料500円かかりますが、一見の価値は絶対あります！」という声もあり、有料である点については納得している人が多いようです。また、俳優の松平健さんが、自身が演じた徳川吉宗公が祀られている縁で参列したというニュースもありました。

なお、人気のためか、Xでは偽アカウントが多数報告されています。情報を確認する際は、必ず公式サイトや公式SNSアカウント（@uenotoshogu）を参照しましょう。

上野東照宮は、ただ参拝するだけの場所ではありません。一歩足を踏み入れれば、そこは徳川の栄華と、幾多の困難を乗り越えてきた「強運」のエネルギーに満ちた空間です。多くの人が通り過ぎてしまう唐門の奥にこそ、その真髄があります。

これから訪れる方へ。ぜひ、少しだけ時間に余裕を持って、拝観料を払って金色殿を間近で見てみてください。金色の輝きの中に込められた400年の歴史と職人たちの魂、そして徳川家康公の強運を肌で感じることができるはずです。上野公園の散策が、きっと忘れられない特別な体験に変わりますよ。

名称	上野東照宮（うえのとうしょうぐう）
所在地	〒110-0007 東京都台東区上野公園9-88
御祭神	徳川家康公、徳川吉宗公、徳川慶喜公
参拝時間	夏季 (3月～9月) 9:00～17:30 冬季 (10月～2月) 9:00～16:30 ※参拝料は無料
社殿拝観時間	夏季 (3月～9月) 9:30～17:00 冬季 (10月～2月) 9:30～16:00 ※無休
社殿拝観料	大人（中学生以上）: 700円小学生: 300円団体（20名以上）: 600円 ※2025年11月現在
交通アクセス	JR上野駅公園口より徒歩10分京成上野駅より徒歩12分東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅より徒歩10分
お問い合わせ	03-3822-3455（社務所）
公式サイト	https://www.uenotoshogu.com/