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近江八幡『日牟禮八幡宮』参拝ガイド|見どころと1900年の歴史を徹底解説

見どころ満載!境内の注目ポイント

天下の奇祭!二大火祭り

日牟禮八幡宮を語る上で欠かせないのが、春に行われる二つの火祭りです。どちらも国の選択無形民俗文化財に指定されています。

左義長まつり(3月中旬):織田信長が安土城下で始めた奇祭が起源。豊臣秀次によって八幡の町が開かれた際、新しく移り住んだ町民たちが始めたとされます。その年の干支をかたどった豪華な「だし」を付けた松明を担ぎ、町を練り歩き、最後に奉火する勇壮な祭りです。

八幡まつり(4月中旬):こちらは千数百年の歴史を持つ伝統的な祭り。「松明祭り」とも呼ばれ、応神天皇を松明の火で道案内したという故事に由来します。高さ10mを超える巨大なヨシ松明が燃え盛る様は圧巻の一言です。

祭事「松明(たいまつ)」の保管場所。
八幡まつりで使われる大きな松明(わら製)の部材が大切に保管されています。
「松明(たいまつ)」に関する詳細な説明板。
900年以上続く八幡まつりの歴史と、松明の形式について解説されています。
巨大な松明の一部と、祭りの流れを伝える「ひきずり松明」「振り松明」

近江商人の信仰と奉納品

境内を歩いていると、近江商人の篤い信仰を示す奉納品をたくさん見ることができます。

特に目を引くのが、鎖国時代に海外(安南=ベトナム)へ渡った商人が、帰国できぬまま故郷の当社に奉納したという「安南渡海之図」の舟絵馬。彼らの望郷の念と商売繁盛への祈りが込められています。

奉納された船の板絵「安南渡海之図」。
近江商人の活躍と交易の歴史を伝える、貴重な舟絵馬です。
軒下に奉納された古い絵馬。
特に馬の絵が描かれた「献納」の絵馬が、古社の歴史を感じさせます。
奉納された大きな絵馬。
大勢の人物が描かれた賑やかな図で、昭和33年(1958年)の日付と「エッキス同窓会」の文字が見えます。
刀が奉納されている板(絵馬?)
武士の信仰の篤さを感じる、刀の形をした飾り(模造刀か)が奉納されています。

その他にも、神楽殿や舞殿、神の使いとされる鳩の像など、見どころは尽きません。

神楽殿(?)と大きな文字の板。
「日の御剣」と書かれた札が掛かる建物で、中央には「白神」と書かれた大きな書があります。
神楽殿または舞殿。
祭礼の際に神楽や舞が奉納される舞台。木々に囲まれた静かな佇まいです。
黄金の神使(しんし)の鳩。
八幡神の使者とされる鳩の像が金色の姿で奉納されています。

境内には摂社・末社も多く点在しており、それぞれに神様が祀られています。

境内の摂社(せっしゃ)・末社(まっしゃ)。
石灯籠に囲まれた小さなお社。大きな御神木が背景に見えます。
天満宮(摂社)。
学問の神様、菅原道真公が祀られている天満宮。脇には石造りの狛犬が控えています。
日枝神社または太神宮(摂社)。拝殿の裏手に位置する境内社。
石段を上がり「御祈祷所」と書かれた建物へ。左には「左義長祭の由来」の看板も見えます。

参拝して感じたことまとめ

良かった点

  • 歴史の深さを肌で感じられる:1900年の歴史は伊達じゃありません。特に奥のエリアは空気が違います。
  • 見どころが多くて飽きない:火祭りの資料や近江商人の絵馬など、歴史好きにはたまらない展示がたくさん。
  • アクセスが良い:八幡堀や古い町並みから歩いてすぐなので、観光プランに組み込みやすいです。
授与所・受付窓口。
お守りや御朱印の授与、七五三や各種ご祈祷の受付を行っている窓口です。
「参拝の作法」の説明書き。
二礼二拍手一礼の作法が、美しい書で分かりやすく掲示されています。

気になった点(注意点)

  • 本殿が分かりにくい!:これに尽きます(笑)。手前の拝殿だけで満足せず、ぜひ奥まで足を運んでください。案内図で確認するのがおすすめです。
  • 祭礼時の混雑:火祭りの時期は駐車場が使えず、周辺も大変混雑するそうです。公共交通機関の利用が賢明です。
拝殿に置かれた太鼓と祭りの道具。
神事や祭礼に使われる太鼓が置かれており、「八幡まつり(太鼓まつり)」の熱気が伝わってきます。

SNSでの口コミ・評判

X(旧Twitter)などを見てみると、やはり火祭りの迫力に関する投稿が目立ちます。また、「御朱印が素敵」「八幡堀とセットで散策するのが最高」といった声も多く、観光地としての満足度の高さが伺えました。

「日牟禮八幡宮の左義長まつり、すごい迫力だった!燃え盛る松明と男たちの熱気が半端ない。」

「八幡堀を散歩して、日牟禮八幡宮でお参り。苔むした感じがすごく神秘的で癒された〜。パワースポットってこういう場所のことだね。」

鮮やかな赤い短冊状の飾りの奉納。
魔除けや願いを込めたものと思われる、目を引く御幣(ごへい)飾り。
古神札納め所。古いお守りやお札などを納める場所です。
「古神札納め所」の看板と、古い佇まいの建物です。

日牟禮八幡宮はこんな人におすすめ!

近江八幡の歴史と文化が凝縮された日牟禮八幡宮。ただお参りするだけでなく、その背景を知ることで、何倍も深く楽しめる場所でした。

歴史が好きな人、静かなパワースポットで心を落ち着けたい人、そしてもちろん、近江八幡の観光を計画しているすべての人におすすめします。

次に訪れる際は、ぜひ拝殿の奥、静寂に包まれた本殿エリアまで足を延ばしてみてください。きっと、この神社の本当の魅力に触れることができるはずです。

[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]

※本記事は訪問時の情報をもとに作成しています。サービス内容や営業時間、料金等は変更される場合がありますので、最新情報は公式サイトや店舗にご確認ください。

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