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“コンビニで服を買う”時代到来? ファミマ「コンビニエンスウェア」が年間130億円ビジネスになった裏側

“コンビニで服を買う”時代到来? ファミマ「コンビニエンスウェア」が年間130億円ビジネスになった裏側

「急な出張で下着がない」「雨で靴下が濡れた」。かつてコンビニの衣料品は、そんな緊急事態を乗り切るための「間に合わせ」だった。しかし、その常識は静かに覆されつつある。

ファミリーマートが展開するオリジナルブランド「コンビニエンスウェア」が、2024年度に年間売上130億円を突破したのだ。これは単なるヒット商品の誕生ではない。“コンビニで服を目的買いする”という、新たな文化の幕開けを告げている。

「緊急用」から「目的買い」へ 価値観を変えた逆転の発想

コンビニエンスウェアの快進撃は、2021年3月のブランド発足から始まった。その根底にあるのは、「いい素材、いい技術、いいデザイン。」という、コンビニ衣料のイメージを根底から覆すコンセプトだ。ダイヤモンド・チェーンストアオンラインの記事でも指摘されているように、このブランドは世界的ファッションデザイナーの落合宏理氏を共同開発者に迎え、品質とデザインに徹底的にこだわった。

象徴的なのが、ブランドの火付け役となった「ラインソックス」。ファミリーマートのコーポレートカラーをあしらったデザインは、発売後まもなく著名人の木村拓哉らが着用したことでSNSで拡散。

Infoseekニュースによると、これがきっかけで「ファミマソックス」はファッションアイテムとして認知され、累計販売数は2,800万足を超える大ヒット商品へと成長した。これは、消費者が「間に合わせ」ではなく、「これが欲しい」と指名買いする価値を創出した瞬間だった。

“試着できない壁”をどう越えたか

しかし、アパレル展開には「試着ができない」というコンビニならではの高いハードルが存在する。この課題に対し、ファミリーマートは巧みな戦略で挑んだ。それは、商品を無理に売ろうとするのではなく、客が自然に手に取りたくなるような「売り場の空気感」を作り出すことだった。

まず、パッケージは中身の素材感や色が直感的にわかるよう、極めてシンプルに設計。日経クロストレンドの分析によれば、この「素直なデザイン」が、老若男女問わず「自分のための商品だ」と感じさせることに成功している。

さらに、Business Journalの取材で明かされたように、入口近くの専用什器で展開し、一部ではハンガー陳列も導入。まるで小さなセレクトショップのような見せ方で、商品の質感を伝えているのだ。

こうした地道な工夫が、「試着なしでも安心して買える」という信頼を少しずつ築き上げていった。

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