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中谷潤人、井上尚弥の強さに触れて奮起「その日に向けて自分もまた強くならないと」

リングから放たれた「招待状」

2025年9月14日、名古屋の夜。4団体統一王者・井上尚弥が「キャリア最大の強敵」とされたムロジョン・アフマダリエフを大差の判定で下した。しかし、この防衛戦の興奮が冷めやらぬうちに、物語は早くも次章へと動き出した。リングの上から放たれた一言が、会場の熱気を新たな次元へと引き上げたのである。その視線の先にいたのは、同じく無敗の王者、中谷潤人であった。

王者の新たな姿に奮起する挑戦者

リングサイドで固唾をのんで戦況を見守っていた中谷は、王者の戦いぶりに舌を巻いた。連続KOこそ途絶えたが、そこに現れたのは、力だけでなく、技術と戦略で相手を完全に支配する井上の新たな姿だった。「パンチのタイミングがすごくいい」「ここまでスピードを重視するボクシングは初めて見た」と、その「幅の広さ」に驚きを隠さない。まるで精密機械のように相手の攻撃を空転させ、的確にポイントを重ねる姿は、中谷の目に焼き付いた。

「その日に向けて自分もまた強くならないと」。

試合後、静かに、しかし力強くこう誓った言葉は、単なる感想ではない。怪物を超えるための、挑戦者としての決意表明そのものであった。

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