李健太、12/5後楽園で鈴木雅弘とV2戦 WBOアジア・パシフィック王者の戦績

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WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者の李健太(30)=帝拳=が12月5日、東京・後楽園ホールで同級12位の鈴木雅弘(31)=角海老宝石=と2度目の防衛戦に臨む。帝拳ジムが10月17日に発表した。鈴木は元日本スーパーライト級王者で、元東洋太平洋ライト級王者。アマチュア時代に何度か拳を交えた2人が、プロのタイトル戦で向き合う。
12月5日「DYNAMIC GLOVE on U-NEXT Vol.50」のメインで10回戦
舞台は帝拳ジム主催の「DYNAMIC GLOVE on U-NEXT Vol.50」。シリーズ区切りの50回目で、2026年最後の開催となる。メインイベントのWBOアジアパシフィック・スーパーライト級(63.5キロ以下)タイトルマッチは10回戦で行われる。
10月17日時点の戦績は、李が13戦12勝(2KO)1分けで、プロデビューから無敗のまま。鈴木は16戦12勝(9KO)2敗2分けだった。KO数は鈴木が大きく上回り、無敗の技巧派サウスポーと、9つのKOを持つ強打者がぶつかる構図だ。李はWBO世界11位、WBC世界14位にランクされている。
アンダーカードも発表された。デビューから4戦全勝全KOの久保寺啓太(24)=帝拳=がスーパーフェザー級8回戦でフィリピン・ライト級11位のスピーディーボーイ・アコペ(フィリピン)と対戦する。日本ユース・フェザー級王座決定戦8回戦では、山森唯暁(23)=横浜光=と豊永太我(21)=WOZ=がベルトを争う。追加カードは後日発表の予定で、興行はU-NEXTで独占ライブ配信される。
\ DYNAMIC GLOVEはU-NEXTで独占ライブ配信 /
永田大士、富岡樹を退けた王者の歩み
李は大阪府東大阪市の出身。大阪朝鮮高級学校で日本記録の62連勝をマークし、高校6冠を成し遂げた。日本大学に進み、アマチュア通算102勝10敗の戦績を残している。2018年のアジア大会に北朝鮮代表として出場したのを最後にプロ転向を決め、同年9月、帝拳ジム所属としてB級プロテストを受験した。
プロデビューは2019年2月2日。3戦目は負傷による引き分けとなったものの、その後は勝ち星を重ね、2024年4月に藤田炎村(三迫)を判定で破って日本スーパーライト級王座を手に入れる。日本王座は2度防衛した。
2度目の防衛戦となった2025年3月1日の渡来美響(三迫)戦は、最強挑戦者を迎えた一戦だった。ダウンを奪い合う打撃戦になり、9回負傷判定で勝利。この試合が評価され、日本プロボクシング協会の第45回チャンピオンカーニバルで技能賞に選ばれている。前年のカーニバルではMVPを受けており、2年連続のMVPは同門の高見亨介に譲った。プロ入り前に憧れの選手として名前を挙げたのは山中慎介で、「倒し方が魅力です」と話していた。
転機は2026年1月17日だった。日本王座を返上して臨んだ空位のWBOアジアパシフィック王座決定戦で、元同王者の永田大士(三迫)と対戦。前に出続ける永田を右のリードとフットワークでさばき、99-91、99-91、100-90の大差判定で2本目のベルトを巻いた。ただ、試合後の李は「本当は倒して勝ちたかった」と反省を口にしている。
初防衛戦は6月6日。挑戦者は鈴木と同じ角海老宝石ジムの富岡樹だった。李は6回に連打で富岡の鼻から出血させるなど主導権を握り、97-93、97-93、98-92の3-0判定で防衛に成功した。2025年3月のスパーリングでは富岡になかなかパンチを当てられなかったといい、そこから対策を練り上げての勝利だった。
李健太のプロ戦績(13戦12勝2KO1分け、10月17日時点)
| 日付 | 対戦相手 | 結果(李から見て) | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2019年2月2日 | アピシット・ナムコー(タイ) | 勝ち(1回TKO) | プロデビュー戦 |
| 2019年7月6日 | マーロン・パニアモーガン(フィリピン) | 勝ち(判定3-0) | |
| 2019年11月2日 | リボ・クンディマン(インドネシア) | 引き分け(3回負傷) | |
| 2021年3月25日 | 石脇麻生 | 勝ち(判定3-0) | |
| 2022年8月6日 | キム・ムーヒュン(韓国) | 勝ち(2回TKO) | |
| 2023年3月4日 | ジノ・ロドリゴ(フィリピン) | 勝ち(判定3-0) | |
| 2023年10月7日 | アオキ・クリスチャーノ | 勝ち(判定3-0) | 日本スーパーライト級最強挑戦者決定戦 |
| 2024年4月9日 | 藤田炎村 | 勝ち(判定3-0) | 日本スーパーライト級王座獲得 |
| 2024年9月7日 | 山本ライアンジョシュア | 勝ち(判定3-0) | 日本王座初防衛 |
| 2025年3月1日 | 渡来美響 | 勝ち(9回負傷判定3-0) | 日本王座2度目の防衛 |
| 2025年7月5日 | リマール・メツダ(フィリピン) | 勝ち(判定3-0) | ノンタイトル10回戦 |
| 2026年1月17日 | 永田大士 | 勝ち(判定3-0) | WBOアジアパシフィック王座獲得 |
| 2026年6月6日 | 富岡樹 | 勝ち(判定3-0) | WBOアジアパシフィック王座初防衛 |
「アマチュア時の試合ではギリギリの展開も」李が警戒するパンチ力
李は帝拳ジムの公式サイトでコメントを出した。「2026年ダイナミックグローブの締めくくりになると思うのでしっかり恥の無いよう良い試合にしたいです」と切り出し、鈴木については「鈴木選手の印象はパンチ力です、気を付けないといけないと思っています」と警戒を隠さない。
2人はアマチュア時代に何度か対戦している。李は「自分が何をしようとしているのか、何を考えているのか、ある程度知っていると思う」と相手に手の内を読まれている前提で準備を進めるという。「アマチュア時の試合ではギリギリの展開もありました、全然油断など出来ません」とも明かした。
勝負の分かれ目に挙げたのは前の手だった。「勝敗の鍵はやはりジャブ、前の手になると思います」とし、「1発食えば効いちゃうので触らせないように戦いたいです」と距離の管理を強調する。KOについては「狙いに行くと自分の良さが消えてしまうとも思っています」と慎重な姿勢を見せつつ、「試合に向けて自分の中で変わった部分もあるので、それを見せた上でKO出来るように」と結んだ。
本格的なスパーリングは10月19日の週から始まる予定で、はじめは同門で東洋太平洋・WBOアジアパシフィック・スーパーウエルター級統一王者の豊嶋亮太らと行う見込みだという。
挑戦者・鈴木雅弘は2年5カ月ぶりの王座返り咲き狙う
鈴木は東京都足立区の出身で、駿台学園高校、東京農業大学でアマチュア経験を積んだ。プロでは2021年6月10日、6戦目で日本スーパーライト級王者の永田大士に10回TKO勝ちし、初のベルトを手にしている。小学5年でボクシングを始め、中学時代にはU-15で優勝したものの、高校と大学では頂点に届かなかった。それだけに試合後は「一番になれてボクシングをやってきて良かったと思えました」と喜びをかみしめた。李が2026年1月に判定で下した永田を、鈴木は2021年の時点でストップしていた。
この日本王座は獲得から6日で返上した。もともと主戦場としていた1階級下のライト級で2階級制覇を目指すための決断で、2024年1月20日にはロルダン・アルデア(フィリピン)との東洋太平洋ライト級王座決定戦を初回TKOで制した。アルデアとは2023年10月にマニラで引き分けており、直接再戦での戴冠だった。
だが、2024年7月19日の初防衛戦で宇津木秀(ワタナベ)に5回TKOで敗れ、王座を失う。プロでの2敗はいずれも宇津木に喫したものだ。その後は2025年5月に金揚城(中国)を3回KOで下すなど再起を進め、階級をスーパーライト級に戻してのタイトル挑戦にこぎつけた。
一方の李は、6月の富岡戦に続いて角海老宝石ジムの選手を迎え撃つ。日本、WBOアジアパシフィックと地域王座を重ねてきた無敗の王者にとって、世界ランクをさらに上げるには内容も問われる一戦になる。2人の勝負は12月5日、後楽園ホールのリングで決まる。
[文/構成 by MediaDogs編集部]













































































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