秋華賞2026枠順確定、無傷4連勝のモンローウォークは4枠8番 上村調教師「絶好枠」

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
10月18日に京都競馬場の芝2000メートルで行われる第31回秋華賞(G1)の枠順が10月16日に確定した。デビューから4戦4勝のモンローウォーク(牝3)=栗東・上村洋行厩舎=は4枠8番に入り、戸崎圭太が手綱を取る。上村調教師は「絶好枠」と笑顔を見せた。フラワーC勝ち馬スマートプリエールが回避し、17頭立てで争われる。
4枠8番に上村調教師「強いて言えば真ん中の偶数」
牝馬3冠の最終戦となる秋華賞は、10月18日の京都11レース。発走時刻はJRAの出馬表で15時40分となっている。出走馬はすべて3歳牝馬で、負担重量は全馬55キロだ。コースは京都の内回りで、1着の本賞金は1億1000万円。春の桜花賞、オークスに続く3冠目のタイトルを懸けて、17頭がゲートに入る。
注目のモンローウォークは4枠8番。17頭立てのちょうど真ん中に近い位置で、内には7頭、外には9頭が並ぶ。
上村調教師は枠順の決定を受け、「絶好枠。勝ってと言わんばかり」と笑みを浮かべた。続けて「展開の組み立てもしやすいんじゃないかな。自信を持って乗ってくれたらと思う」と、鞍上に信頼を寄せている。どの枠でも構わなかったとしたうえで、「強いて言えば真ん中の偶数」を望んでいたと明かし、「行きたい馬が内にいる並びもいい」とも語った。
枠順が決まった10月16日の朝、モンローウォークは栗東トレーニング・センターの厩舎周りで引き運動をして体をほぐした。上村調教師は「追い切ってから馬も良くなって、馬体重も減ることなく安定してきている」と状態に太鼓判を押した。ローズSの後は放牧に出さず厩舎で楽をさせたといい、「馬体にもボリューム感が出てきている」と成長も感じ取っている。そのうえで「ここまで自信を持って」G1に挑めることへの手応えを口にし、穏やかに笑った。
JRAが10月15日に発表した調教後の馬体重は452キロ。ローズSの450キロから2キロ増えた数字で、栗東での調整を重ねても体が減っていない。
第31回秋華賞の枠順(10月16日確定)
| 枠 | 馬番 | 馬名 | 騎手 | 調教師 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 1 | ギャラボーグ | 横山和生 | 杉山晴紀(栗東) |
| 1 | 2 | テイエムアイラン | 富田暁 | 宮地貴稔(栗東) |
| 2 | 3 | マスターソアラ | 武豊 | 蛯名正義(美浦) |
| 2 | 4 | エンネ | 坂井瑠星 | 吉岡辰弥(栗東) |
| 3 | 5 | タイセイボーグ | 西村淳也 | 松下武士(栗東) |
| 3 | 6 | ラベルセーヌ | 荻野極 | 鹿戸雄一(美浦) |
| 4 | 7 | バースデイフライト | 田山旺佑 | 新谷功一(栗東) |
| 4 | 8 | モンローウォーク | 戸崎圭太 | 上村洋行(栗東) |
| 5 | 9 | スウィートハピネス | 佐々木大輔 | 北出成人(栗東) |
| 5 | 10 | ナイスプレーアスク | 岩田康誠 | 中舘英二(美浦) |
| 6 | 11 | ガーネットフレア | 北村友一 | 杉山佳明(栗東) |
| 6 | 12 | カナルサンマルタン | 岩田望来 | 宮田敬介(美浦) |
| 7 | 13 | ドリームコア | C.ルメール | 田中博康(美浦) |
| 7 | 14 | サムシングスイート | 松山弘平 | 伊藤大士(美浦) |
| 8 | 15 | フェスティバルヒル | 浜中俊 | 四位洋文(栗東) |
| 8 | 16 | ハヤブササキチャン | 吉田隼人 | 東田明士(栗東) |
| 8 | 17 | ロザーンジュ | 今村聖奈 | 寺島良(栗東) |
骨折、転厩、10カ月の休養を越えた無傷の4連勝
モンローウォークは父キズナ、母アンフィトリテ、母の父Sebringという血統で、ノーザンファームの生産馬。馬主はエムズレーシングだ。
デビューは2025年8月16日の新潟、芝1600メートルの新馬戦だった。戸崎を背に逃げて3馬身差で楽勝したが、その後に骨折が判明する。長い休養を余儀なくされ、その間に美浦から栗東の上村厩舎へ移った。春の桜花賞、オークスには間に合わなかった。
復帰したのは2026年6月14日の函館。10カ月ぶりの実戦となった八雲特別(1勝クラス)を2馬身差で勝つと、7月19日のかもめ島特別(2勝クラス)は重馬場を苦にせず3馬身半差で連勝した。休養先の北海道からそのまま函館で走らせ、輸送の負担を抑えながら段階を踏んだ。この2戦は横山和生が騎乗している。
そして9月13日、阪神のローズS(G2)。重賞初挑戦ながら単勝1番人気に支持され、2番手で折り合うと直線で先頭へ。戸崎はステッキを使わないまま後続を突き放し、2着のエンネに3馬身差をつけた。勝ちタイムは1分44秒5。戸崎は「久々に乗りましたが期待通りの走りでした」と話し、仕掛けるとすぐに反応したことを挙げて、センスの良さをたたえた。この勝利で秋華賞の優先出走権を手にした。
| 日付 | レース | 距離・場所 | 着順 | 騎手 | 2着馬との差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年8月16日 | 2歳新馬 | 新潟・芝1600m | 1着 | 戸崎圭太 | 3馬身 |
| 2026年6月14日 | 八雲特別(1勝クラス) | 函館・芝1800m | 1着 | 横山和生 | 2馬身 |
| 2026年7月19日 | かもめ島特別(2勝クラス) | 函館・芝1800m | 1着 | 横山和生 | 3馬身半 |
| 2026年9月13日 | ローズS(G2) | 阪神・芝1800m | 1着 | 戸崎圭太 | 3馬身 |
レース後、上村調教師は「完勝でしょ」と振り返った。心配していた体重は2キロ減で収まり、戸崎からは「まだ追っていません。余力を残しました」と報告を受けたという。
北海道で連勝し、無傷の4連勝でローズSを勝つ。この足取りは2002年のファインモーションと重なる。ファインモーションはその年の秋華賞とエリザベス女王杯を制した名牝で、JRAも春のクラシックに出ていない馬が無敗で秋華賞を勝てば2002年のファインモーション以来になると紹介している。モンローウォークが勝てば無傷の5連勝でG1初制覇となる。
桜花賞馬もオークス馬もいない一戦、主な相手は
秋華賞には、桜花賞馬スターアニスもオークス馬ジュウリョクピエロも出てこない。スターアニスはマイル・短距離路線を選び、ジュウリョクピエロは出走を予定しながら回避した。桜花賞馬とオークス馬がそろって不在になるのは7年ぶりだ。
その中で、紫苑S(G2)を勝ったマスターソアラは2枠3番。約7カ月ぶりの実戦で初めての重馬場をこなし、重賞初制覇を飾った。本番は武豊が初めてまたがるテン乗りで、蛯名正義調教師とは騎手時代の同期になる。美浦所属のマスターソアラにとって、関西への長距離輸送も京都コースも初めてだ。
関連記事:マスターソアラ、秋華賞へ追い切り 武豊はテン乗りで勝てば21年ぶりV、父シスキン・母マスターワークの血統
オークスでクビ差の2着に入ったドリームコアは、クリストフ・ルメールとのコンビで7枠13番。紫苑Sは3着に敗れたが、母ノームコアは紫苑Sを勝ちながら秋華賞を回避しており、母が立てなかった舞台に挑む。調教後の馬体重は前走から21キロ増の523キロだった。
ローズSでモンローウォークの2着だったエンネは2枠4番に入る。オークスでは7着ながら勝ち馬とタイの上がり3ハロン33秒1を繰り出した。阪神ジュベナイルフィリーズと桜花賞でいずれも2着のギャラボーグは1枠1番。桜花賞の後はオークスを目指しながら態勢が整わず、秋華賞が復帰戦となる。
一方、出走を予定していたスマートプリエールは出馬投票を見送った。10月14日の最終追い切りの後に軽い捻挫が見つかり、腫れもあったため、厩舎の山口助手は「大事を取って」回避すると説明した。特別登録した18頭のうち、この1頭だけが抜けた。
関連記事:スマートプリエールが秋華賞を回避 軽い捻挫で山口助手「大事をとってやめます」
「これまで自分が乗った馬の中でもトップクラス」上村調教師が見る素質
上村調教師はベラジオオペラとアルマヴェローチェでG1を勝っている。その指揮官がモンローウォークについては「これまで自分が乗った馬の中でもトップクラス」とまで言い切った。
ローズSの後は放牧に出さず、栗東で調整を続けた。1週前追い切りでは栗東のCWコースで6ハロン81秒9、ラスト1ハロン11秒2の時計を出している。繊細な面があり、馬体重や体調の変化に気を配ってきたが、栗東の環境にも慣れてきた。「初めてのG1だけど、雰囲気にのまれるタイプでもない」と話す上村調教師は、普通に走れば結果はついてくるという趣旨の言葉も口にしている。指揮官の言葉に、焦りは見えない。
まだ底を見せていない4戦無敗の3歳牝馬が、京都の内回り2000メートルで初めてのG1に挑む。発走は10月18日の15時40分だ。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]













































































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