ジュウリョクピエロのぬいぐるみが10月16日発売、今村聖奈騎手とオークス制覇の3歳牝馬 アイドルホースのS・Mサイズ

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
今村聖奈騎手とのコンビで5月のオークスを制したジュウリョクピエロ(牝3、栗東・寺島良厩舎)が、競走馬ぬいぐるみ「アイドルホース」になる。商品名は「ジュウリョクピエロ(2026年第87回 オークスver.)」で、SとMの2サイズ。10月16日からターフィーショップオンラインやターフィーショップなどで発売される。
オークスver.のS・Mサイズ、10月16日発売
告知は10月14日午後5時、アイドルホースを手がける「ターフィーショップグッズ開発部」の公式Xで出た。「特徴的な馬具としっぽの飾りを再現」とうたい、発売先として同社の通販サイト「ターフィーショップオンライン」と、競馬場などにある「ターフィーショップ」を挙げている。
販売元は株式会社中央競馬ピーアール・センター。JRA(日本中央競馬会)の子会社で、グリーンチャンネルの競馬関連番組の制作や月刊誌「優駿」の編集と並んで、ぬいぐるみなどのホースグッズを自社で開発、販売している。アイドルホースは同社のオリジナル商品だ。
告知画像を見ると、2頭並んだぬいぐるみはどちらも栗毛で、顔には白と青の覆面(メンコ)、耳には青い耳覆いが付く。大きいほうのぬいぐるみの後ろ姿には「16」の数字と「第87回 オークス ジュウリョクピエロ」の文字が入った青いゼッケンが写り、長い尾の付け根には青いリボンの飾りが結ばれている。16はオークスで背負った馬番そのものだ。
価格とサイズは、10月15日時点で公式通販にまだ掲載されていない。同じシリーズで今年の桜花賞を勝ったスターアニスの「第86回桜花賞」版は、Sサイズが1,200円、Mサイズが1,800円で売られている。寸法の表記はSサイズが全長約13cm、Mサイズが全長約21cm(いずれも頭から尾先まで)で、Sサイズにはかばんに付けられるボールチェーンが付く。価格は商品ごとに異なり、エンブロイダリーの「第30回秋華賞」版はSサイズが1,400円、Mサイズが2,000円で売られている。「おひとり様1回2個まで」の購入制限は、スターアニス版のほか、ミュージアムマイル版やエンブロイダリー版にも付いている。ジュウリョクピエロ版の価格や条件は、発売時に商品ページで確かめたい。
店頭で買う場合は、営業日に注意がいる。ターフィーショップは福島、新潟、中山、東京、中京、京都、阪神、小倉の8競馬場とウインズ後楽園にあり、営業は原則として競馬開催日だけ。10月16日は金曜日にあたるため、店頭で探す場合は開催日を確かめてから出かけたい。
ダート7着から芝3連勝、オークスはクビ差の差し切り
ジュウリョクピエロは父オルフェーヴル、母ハッピーヴァリュー。北海道新ひだか町の飛野牧場で生まれ、馬主は近藤健介オーナー。2025年9月に阪神のダート1800メートルでデビュー勝ちを収めた。だが、続く2戦はいずれも7着。
流れを変えたのは芝への転向だった。
| 時期 | レース | 着順 | 騎手 |
|---|---|---|---|
| 2025年9月 | 2歳新馬(阪神・ダート1800m) | 1着 | 今村聖奈 |
| 2025年11月 | JBC2歳優駿(門別・ダート1800m) | 7着 | 今村聖奈 |
| 2025年12月 | ポインセチアS(阪神・ダート1800m) | 7着 | 岩田望来 |
| 2026年1月 | 3歳1勝クラス(京都・芝2000m) | 1着 | 今村聖奈 |
| 2026年4月12日 | 忘れな草賞(阪神・芝2000m) | 1着 | 今村聖奈 |
| 2026年5月24日 | オークス(東京・芝2400m) | 1着 | 今村聖奈 |
今年1月に京都の1勝クラスを勝ち、4月12日の忘れな草賞も制して迎えた5月24日の第87回オークス(東京・芝2400メートル)。8枠16番で5番人気だった。トリニティがゆったりとしたペースで逃げるなか、ジュウリョクピエロは後方で脚をためる。直線では残り400メートルから馬群の間を割って伸び、メンバー最速タイの上がり3ハロン33秒1で、好位から伸びたC.ルメール騎手のドリームコア(3番人気)をクビ差捉えた。勝ちタイムは2分25秒6、単勝は1,090円だった。3着はラフターラインズ。1番人気の桜花賞馬スターアニスは12着に敗れている。
鞍上の今村騎手にとってはG1騎乗3度目、クラシック初騎乗での勝利。JRA所属の女性騎手として初めてのG1制覇で、クラシック制覇も初めてとなった。JRAのレース回顧によると、今村騎手は「馬と馬の間を抜ける脚が速く、ゴールが近づいてくるのが見えた」と明かし、「2着や3着は悔しい」と思ったけれど、最後のひと踏ん張りは馬が前に出てくれたと語っている。今村騎手が所属する寺島厩舎の寺島良調教師も、このレースがJRAのG1初勝利だった。
ダートでデビューした馬が芝のクラシックを勝つまで、約8か月。獲得賞金はオークス終了時点で2億1337万円に達した。
関連記事:ジュウリョクピエロ・近藤健介オーナーとは何者か ”馬主デビュー1年3ヶ月”G1勝利の異例記録と知られざる経歴とは 同姓同名でSNS大騒ぎ
オークス馬がぬいぐるみになる理由
アイドルホースは、ゼッケンや流星、馬具まで実馬に似せて作る座り姿のぬいぐるみだ。中山競馬場には2024年11月30日、JRA初の競走馬ぬいぐるみ専門店として「ターフィーショップ セレクション店」が開店し、S、M、Lの3サイズが並ぶ。
どの馬を商品にするのか。
中央競馬ピーアール・センターは公式サイトで、明確なルールはないとしつつ、日本ダービー、オークス、有馬記念の勝ち馬と、G1を2勝以上した馬をひとつの目安に挙げている。ジュウリョクピエロはこの「オークスの勝ち馬」にあたる。作るときは、G1を勝った時点のゼッケンや姿を基準に、毛色、顔の白い部分の形、覆面やシャドーロールの色と素材まで指示書に落とし込む。サンプルの校正に約1か月、そこから最初の生産分ができるまで約2か月かかるといい、工場では基本的に手作業で作られる。
ターフィーショップオンラインでは、すでに勝負服ストラップやウォールデコパネル、今村騎手との写真を収めたポストカードブックなど、ジュウリョクピエロの関連グッズが並ぶ。別の会社からも9月4日に「ジュウリョクピエロ×今村聖奈騎手」のブルゾンやTシャツが売り出されている。
Xでは告知の直後から、発売を待っていたファンの投稿が相次いだ。エリザベス女王杯の観戦にバッグへ付けて行きたいという書き込みや、売り切れを心配する投稿もあった。
秋華賞は回避、11月15日のエリザベス女王杯へ
本番の予定は変わった。ジュウリョクピエロは10月18日の秋華賞(京都・芝2000メートル)に向けて調整していたが、10月4日に登録を見送った。寺島調教師によると、週の半ばに疝痛(せんつう)を発症して便秘の症状が出たため、予定していた2週前追い切りができなかった。オークスからの直行で臨む計画だったこともあり、無理をさせない判断となった。10月4日の時点で症状は落ち着き、10月3日から乗り運動を始めていた。
桜花賞馬スターアニスも短距離路線へ進むため、秋華賞は春のクラシックを勝った2頭がそろって出ない。桜花賞馬とオークス馬がともに不在となるのは7年ぶりで、前身のエリザベス女王杯時代を含めても過去3回しかなかったと報じられた。
次の目標は11月15日のエリザベス女王杯(京都・芝2200メートル)。鞍上は引き続き今村騎手が予定されており、初めて古馬の牝馬と顔を合わせる。登録していた凱旋門賞への遠征は6月の時点で見送っており、秋は国内に専念する。
関連記事:ジュウリョクピエロ、秋華賞を回避しエリザベス女王杯へ目標を切り替え 今村聖奈騎手とオークスを制した3歳牝馬
ぬいぐるみの発売から約1か月後の11月15日、春の女王は京都で年上の牝馬たちとの初対戦に臨む。
[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]















































































コメントはこちら