阪神優勝パレード高知、2026年は11月9日に帯屋町アーケード周辺 藤川監督の地元で2年連続

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
球団史上初のセ・リーグ連覇を果たした阪神タイガースの優勝記念パレードが、11月9日に高知市中心部の帯屋町アーケード周辺で開かれる。高知県が10月13日に発表した。高知市出身の藤川球児監督と一部の選手が2階建てのオープンバスに乗る予定で、高知でのパレードは2025年に続いて2年連続となる。開始時刻とコースは10月14日時点で未定だ。
11月9日、帯屋町に再びオープンバス
発表によると、パレードの舞台は高知市中心部の帯屋町アーケード周辺。藤川監督と一部の選手が2階建てのオープンバスに乗って沿道のファンに応える。参加する選手の名前、開始時刻、通る区間は発表に含まれておらず、県の公式サイトなどで順次知らせるとしている。
運営は前回と同じく県が中心になる。運営費用はクラウドファンディングなどで集める。目標額は290万円で、募集ページは10月18日までをめどに公開する予定だ。支援者へのお礼には、高知パレード限定の記念グッズ(Tシャツとトートバッグを予定)を用意する。パレードの実行委員会を担う県観光振興スポーツ部スポーツツーリズム課は、県民と一緒に優勝を分かち合える機会を「大変喜ばしい」として、日本一に向けた応援も続ける考えを示した。
日付には理由がある。阪神は同じ10月13日、恒例の秋季キャンプを11月1日から18日まで高知県安芸市の安芸市営球場(安芸タイガース球場)で行うと発表した。休日は11月5日、9日、13日の3日間。パレードの11月9日は、このうちの休日にあたる。2025年のパレード当日の11月10日も、安芸での秋季キャンプの休養日だった。
2025年は平日午後に約1万3000人
前回のパレードは2025年11月10日の月曜日にあった。藤川監督の就任1年目、阪神は2年ぶり7度目のセ・リーグ優勝を決め、高知県が中心となって「高知県阪神タイガース優勝記念パレード」を企画した。高知市で阪神の優勝パレードが開かれたのは、これが初めてだった。
県が示した日程では、13時15分からの県スポーツ顕彰の授与式に続いて、パレードは13時26分に始まる予定だった。2階建てバスは高知大丸の東館付近を出発し、壱番街商店街、帯屋町一丁目商店街、帯屋町二丁目商店街を抜けて、ひろめ市場前でゴールする。距離にして約500メートルのアーケードを、およそ30分かけて進んだ。
参加したのは藤川監督と、工藤泰成、門別啓人、早川太貴、石井大智、ラファエル・ドリス、中川勇斗、嶋村麟士朗、髙寺望夢、前川右京の9選手。石井、ドリス、嶋村は四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスでプレーした経験がある。高知県出身のOBとして、江本孟紀氏と中西清起氏も駆けつけた。
人出は想定を大きく上回る。県の計画書が見込んでいた観覧者は6000人だったが、実行委員会の発表では沿道に約1万3000人が集まった。平日の午後にもかかわらず、開始の1時間前にはアーケードが人で埋まり、商店街には手作りの横断幕が並んだ。手を振る藤川監督には、沿道から「ありがとう!」「おかえりなさい!」の声が飛んだ。
数字はもう一つある。実行委員会が2026年3月13日に公表した、県スポーツ顕彰の授与式とパレードを合わせた経済波及効果の試算では、総観客数は1万4386人、このうち県外からの来場者は4345人とされた。県外からの来場者が県内で使ったお金をもとに算出した経済波及効果は、約4億4686万円に上る。30分のパレードが、県外から人を呼ぶ観光の目玉にもなった。
「素晴らしい景色でした」 藤川監督と高知の縁
藤川監督は高知市で生まれ育った。高知市立城北中学校から高知市立高知商業高等学校へ進み、2年夏には兄の順一氏とのバッテリーで甲子園に出場し、チームは初戦を突破した。その高校時代を経て、1998年のドラフト1位で阪神に入団した。
その後はリリーフで頭角を現し、2005年と2006年に最優秀中継ぎ、2007年と2011年にセーブ王を手にする。2012年オフに海を渡ってカブスなどでプレーしたあと、2015年途中に地元の高知ファイティングドッグスでマウンドに立ち、2016年に阪神へ戻った。高知は、選手としての再出発を支えた場所でもある。
2025年のパレード前には特設ステージで表彰式があり、藤川監督と石井に高知県スポーツ顕彰が贈られた。プロスポーツの活躍をたたえるため、このとき新しく設けた部門だ。濵田省司知事から表彰状と花束を受け取った藤川監督は、あいさつの途中で声を詰まらせ、数秒間下を向いた。
幼い頃に遊んだ帯屋町をバスの上から見下ろした光景を、藤川監督は「素晴らしい景色でした」と語っている。阪神の監督を引き受けた理由にも恩返しの思いがあったと明かし、古里の人たちとの縁を感じながら頑張っていく考えを口にした。石井も、想像より多くの人が集まってくれたと驚き、来季のリーグ優勝と日本一奪還を目指すと意気込んでいた。
あれから1年。チームは2026年10月3日、マツダスタジアムでの広島戦に敗れたものの、2位の巨人が敗れたことで2年連続8度目のリーグ優勝が決まった。セ・リーグ連覇は球団史上初めてになる。
大阪・御堂筋は11月23日、兵庫は見送り
関西でも祝賀の場が決まった。大阪府の吉村洋文知事は10月5日、11月23日に大阪市の御堂筋で阪神の優勝パレードを開くと明らかにした。御堂筋の約1キロを歩行者天国にする恒例イベント「御堂筋ランウェイ」とあわせて祝う。
吉村知事は「関西の皆さんと一緒にお祝いをしたい」と述べ、今回はクラウドファンディングによる資金集めも実行委員会の設置もしないという。兵庫県は警備費用の高騰を理由に、2025年に続いて県内での開催を見送る方針だ。2025年の御堂筋パレードは11月22日にあり、約20万人が沿道を埋めた。
高知の11月9日は、大阪より2週間早い。関西のファンより先に、藤川監督の地元が連覇を祝う順番になる。
CSファイナルと日本シリーズの先にある凱旋
もっとも、阪神のシーズンはまだ終わらない。クライマックスシリーズ(CS)のファイナルステージは10月14日に甲子園で開幕し、ファーストステージで巨人に連勝したDeNAを迎え撃つ。日程は10月19日の第6戦までで、20日と21日が予備日に充てられている。
勝ち上がれば、SMBC日本シリーズ2026が10月24日に開幕する。7戦4勝制で、第7戦までもつれ込んだ場合の最終日は11月1日。秋季キャンプの初日と重なる日程になる。
2025年の阪神は日本シリーズでソフトバンクに1勝4敗で敗れ、日本一を逃した。高知の11月9日を「日本一」の報告の場にできるのか。
答えは、甲子園で始まるCSファイナルから出る。パレードの時間やコース、参加選手は今後発表される予定で、帯屋町に再びオープンバスが入る日まで、残りは4週間を切った。
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[文/構成 by スポーツライター 高瀬翔吾]











































































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