若隆景、ぶつかり稽古で胸を出す「徐々にリハビリも進んで、稽古場で出来ることも増えた」 九州場所の出場は未定

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
左太ももの「コンパートメント症候群」で名古屋場所と秋場所を全休した若隆景(31)=荒汐=が、きのう11日、東京・中央区の荒汐部屋の朝稽古でぶつかり稽古の胸を出した。本人は「徐々にリハビリも進んで、稽古場で出来ることも増えた」と経過の良さを話している。11月8日初日の九州場所に出るかどうかは、まだ決まっていない。
7月の緊急手術から3カ月、稽古場で胸を出す
スポーツ報知によると、若隆景は11日、部屋の朝稽古に参加した。ぶつかり稽古で胸を出すなどして、汗を流している。
ぶつかり稽古は、受け手が胸を出し、ぶつかる側がそこへ全力で当たって押していく基本の稽古だ。若隆景はまだ相撲を取る稽古には入っていない。それでも、受け手として土俵に立つところまで戻ってきた。
本人は今の状態をこう説明し、経過が順調であることを明かした。
「徐々にリハビリも進んで、稽古場で出来ることも増えた」
稽古にはまだ制限がある。それでも若隆景は「相撲を取れなくても、土俵で出来ることはある」と話し、まわしを締めて土俵に下りているという。
名古屋場所前に救急搬送、2場所続けて全休
異変が起きたのは名古屋場所前の7月1日だった。若隆景は左太ももの痛みを訴えて救急搬送され、筋肉の内側の圧力が高まって血流や神経が圧迫される「コンパートメント症候群」と診断された。緊急手術を受け、関脇として臨むはずだった名古屋場所は初日から休場した。
手術は1度では終わらなかった。師匠の荒汐親方(元幕内・蒼国来)は退院時に、最初の手術が1時間半から2時間遅れていたら左脚を失うおそれもあったと明かしている。若隆景は7月24日に東京都内の病院を退院した。親方は現役を続けることに支障はないと説明し、「本人は再び土俵に立つという気持ちでいる」と話した。
東前頭12枚目に番付を下げた9月の秋場所も全休となった。場所前の9月1日、両国国技館の力士会に出席した若隆景は、リハビリを続けていることを明かしたうえで、「経過は良好。復帰に向けて、少しずつ前進している」と語っている。ただ、復帰の時期については「全くの未定」としていた。
それから約40日。リハビリ中心の日々から、稽古場で胸を出すところまで段階が進んだ。
九州場所は「まだなんとも言えない」
11月8日に福岡国際センターで初日を迎える九州場所について、若隆景は慎重な言い方を崩さなかった。
「徐々に段階を踏んで、親方と(病院の)先生に相談する。まだなんとも言えない」
師匠の荒汐親方も「様子を見て決める」と話し、出場するかどうかは今後の回復ぶりを見て判断する。
九州場所の番付はまだ発表されていない。2場所続けて全休したため、十両への転落が濃厚と報じられている。番付が下がる中でも、まずは土俵に戻れる体をつくることが先になる。
右膝の大けがから復活優勝、2度目のどん底
若隆景にとって、大けがからの復帰は初めてではない。2023年春場所で右膝を大けがし、関脇から幕下まで番付を落とした。東幕下6枚目まで下がりながら、そこから幕内へ戻っている。
その姿が報われたのは今年5月の夏場所だった。小結として12勝3敗で終え、大関・霧島との優勝決定戦を押し出しで制した。2022年春場所以来、25場所ぶり2度目の優勝。幕下に落ちた元幕内優勝力士が再び賜杯を抱いたのは、元横綱・照ノ富士に続いて2人目だった。
大関昇進を見据えて臨むはずだった名古屋場所の直前に、今回のけがが起きた。
2度目のどん底から、再び土俵へ。きのう胸を出した稽古場が、その最初の一歩になる。九州場所に間に合うかどうかは、これからの数週間の回復次第だ。
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[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

















































































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