IBFランキング、那須川天心がバンタム級3位で復帰 西田凌佑はSバンタム級1位→6位

時間がない人向けの30秒で理解ゾーン
国際ボクシング連盟(IBF)が米国時間10月6日に9月分の世界ランキングを公表し、那須川天心(28)=帝拳=がバンタム級3位に入った。WBC王座挑戦のため7月分から外れていたリストへの復帰で、2位は空位のため実質2番手になる。スーパーバンタム級では西田凌佑(30)=六島=が1位から6位へ下がった。
那須川は3位、西田は6位 IBF9月分ランキングの中身
IBFが公表したのは、9月30日付の9月分ランキングだ。バンタム級の王者はホセ・サラス・レジェス(メキシコ)。1位はマイケル・アンジェレッティ(米国)で、2位は空位のまま、那須川はその次の3位に名前が載った。
那須川は9月27日、トヨタアリーナ東京でWBC世界バンタム級王者の井上拓真(30)=大橋=に挑み、0-3の判定で敗れている。採点は116-111、116-111、114-113。7回に左ストレートで井上からダウンを奪いながら、ベルトには届かなかった。負けた直後の月のランキングで、IBFは那須川を上位に戻している。
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9月分のIBFバンタム級ランキングの上位は次のとおり。
| 順位 | 選手 | 国 |
|---|---|---|
| 王者 | ホセ・サラス・レジェス | メキシコ |
| 1位 | マイケル・アンジェレッティ | 米国 |
| 2位 | 空位 | - |
| 3位 | 那須川天心 | 日本 |
| 4位 | ジェーソン・モロニー | オーストラリア |
| 5位 | エマヌエル・ロドリゲス | プエルトリコ |
| 6位 | アンドリュー・ケイン | 英国 |
| 7位 | 井岡一翔 | 日本 |
日本勢は那須川のほか、7位に井岡一翔(志成)、9位に伊藤千飛(真正)が入り、さらに10位から14位の間に3人が名を連ねた。上位15人のうち6人を日本の選手が占める。8月分で13位だった伊藤は、4つ順位を上げている。
なぜ7月分で消えたのか 「圏外」の理由はWBC王座挑戦
那須川の名前は、ここ2カ月のIBFランキングから消えていた。
経緯をたどると、IBFの公式記録では、那須川は2026年2月分で9位、3月分で7位、4月分で4位と順位を上げている。4月には元2階級制覇王者のフアン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)を9回TKOで下しており、5月分と6月分では3位まで上がった。
ところが7月分で名前が消える。IBFが公表した7月分の変更点には「Nasukawa exits, fighting for WBC World title(WBC世界王座に挑戦するため除外)」とあり、9月27日の井上拓真戦が決まったことが理由だった。同じ月の変更点には、他団体の世界戦に出る別の階級の選手を外した記載も並ぶ。8月分でも那須川の名前はなかった。
試合が終わり、9月分で元の3位に戻った。順位だけを見れば、外れる前と同じ位置への復帰になる。
西田凌佑はなぜ6位に 1位と2位はそろって空位
スーパーバンタム級の変動はもっと大きい。
西田は2月15日、IBFスーパーバンタム級の挑戦者決定戦でブライアン・メルカド・バスケス(メキシコ)に7回負傷判定で勝ち、2月分から8月分まで1位を守ってきた。3月分からは2位にサム・グッドマン(オーストラリア)が入っていた。4団体統一王者の井上尚弥(33)=大橋=に試合の予定がないことから、IBFは上位2人による暫定王座決定戦を組んだ。
その一戦が9月27日、那須川と同じトヨタアリーナ東京のリングで行われた。西田は8回と10回にローブローで1点ずつ減点され、グッドマン(27)に0-3の判定で敗れている。採点は114-111、115-110、116-109で、3人ともグッドマンを支持した。グッドマンも8回に反則で1点を引かれている。
関連記事:西田凌佑、グッドマンに0-3判定負け ローブローで2度減点、陣営はIBFに提訴する方向
9月分のIBFスーパーバンタム級は、王者が井上尚弥、暫定王者がグッドマン。1位と2位はともに空位となり、3位にメルカド・バスケス、4位にムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)、5位に中谷潤人(M.T)が並ぶ。西田はその下の6位。2月に西田が勝ったメルカド・バスケスの方が、上の順位にいる。
日本勢では武居由樹(大橋)が8月分の6位から7位に一つ下がった。6位に西田が入った分、後ろへずれている。
| 順位 | 選手 | 国 |
|---|---|---|
| 王者 | 井上尚弥 | 日本 |
| 暫定王者 | サム・グッドマン | オーストラリア |
| 1位 | 空位 | - |
| 2位 | 空位 | - |
| 3位 | ブライアン・メルカド・バスケス | メキシコ |
| 4位 | ムロジョン・アフマダリエフ | ウズベキスタン |
| 5位 | 中谷潤人 | 日本 |
| 6位 | 西田凌佑 | 日本 |
| 7位 | 武居由樹 | 日本 |
WBCでも那須川は1位から3位、西田は4位に新しく入る
順位の変動はIBFだけではなかった。
世界ボクシング評議会(WBC)は10月2日(日本時間3日)に最新ランキングを出し、バンタム級では挑戦者として1位にいた那須川が3位に下がった。王者は井上拓真で、1位にはアンドリュー・ケイン(英国)が2位から上がった。スーパーバンタム級では、西田が4位に新しくランク入りしている。
西田陣営は、判定よりも減点の判断に強く反発した。六島ジムの枝川孝会長は試合後、「全然ローブローじゃない」と訴え、陣営は映像を確認したうえでIBFに提訴する方針を示した。西田本人は「レフェリーが言うことが絶対なので仕方ない」と受け止めている。
指名挑戦権までの距離 那須川と西田のこれから
IBFバンタム級で王者サラス・レジェスへの指名挑戦権を持つのは、1位のアンジェレッティだ。6月6日に愛知・Aichi Sky Exposで行われた挑戦者決定戦でケネス・ラバー(フィリピン)に2-1の判定で勝ち、その権利を手にしている。IBFの格付け基準では、12回戦の挑戦者決定戦以外の試合に出た選手は3位より上に入れず、1位と2位に上がるには上位5人に入る選手どうしの試合で勝つ必要がある。2位が空いているとはいえ、那須川がここから順位を上げるには挑戦者決定戦が必要になる。それでも3位は日本勢の最上位で、IBFのベルトを狙う日本勢の中では最も王者に近い位置にいる。
ただし、那須川は井上拓真に2度続けて敗れた直後で、10月8日時点で次の試合は発表されていない。井上拓真は試合直後に「天心選手が他の団体のベルトを取れば、第3戦あるんじゃないですか」と話したが、翌9月28日の会見では「(3戦目は)もうないかな」と語った。井上拓真の次戦は、WBC1位に上がったケインとの指名試合が予定されている。
西田の場合、1位の座を失ったことで、井上尚弥への挑戦はいったん遠のいた。8月の会見では「このタイトルを取れば、(正規)チャンピオンが返上したら自分が正規になりますし」と語っていた西田。2月の挑戦者決定戦から積み上げた権利は、この1試合で手放す結果となった。
減点をめぐる提訴に、IBFがどう応じるのか。10月8日時点で、IBFからの回答は伝えられていない。
[文/構成 by MEDIA DOGS編集部]









































































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