井上拓真、那須川天心戦の7回ダウンで父・真吾トレーナーに「キレられたよ笑」とX投稿

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WBC世界バンタム級王者の井上拓真(30)=大橋=が6日夜、自身のXで、那須川天心戦の7回に喫したダウンについて父の真吾トレーナーに「キレられたよ笑」と明かした。ファンから「試合後にお父様から怒られました…?」と聞かれ、引用ポストで答えた。9月27日の再戦は3-0の判定勝ちで2度目の防衛だったが、ダウンを喫した7回の終了後には、コーナーで父から軽いビンタで喝を入れられていた。
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ファンの質問に「キレられたよ笑」
投稿は6日21時26分だった。きっかけは、1人の格闘技ファンが拓真に向けて書いた質問だ。
「こんなこと聞いていいのかななんて思いながら…拓真さん、あの7Rのダウン、試合後にお父様から怒られました…?」
拓真はこの投稿を引用し、ひと言だけ返した。
キレられたよ笑
— 井上 拓真 Takuma Inoue (@takumainoue_122) October 6, 2026
「キレられたよ笑」。何を言われたのか、どんな場面だったのかには触れていない。それでも、世界王者が父親に叱られたことをあっさり認めた投稿は広く読まれ、8日朝の時点で6000件を超える「いいね」が付いている。7日にこの投稿を報じた日刊スポーツによると、ファンからは「3発シバかれてましたね」「やはりそうでしたかww」「愛ある説教なんでしょうね!」と納得する反応が寄せられた。
防衛に成功してもなお、ダウンは許されない。井上家の親子関係が、短いやりとりから透けて見える。
9月27日の再戦、7回に何が起きたか
舞台は9月27日、トヨタアリーナ東京で行われたWBC世界バンタム級タイトルマッチだった。王者の拓真に、同級1位の那須川天心(28)=帝拳=が挑んだ。2人は2025年11月24日の王座決定戦で対戦し、拓真が3-0の判定で勝って王座に就いている。約10カ月ぶりの再戦となった。
4回終了時に公開された途中採点では、ジャッジ2人が拓真を支持し、1人は同点だった。流れが動いたのは7回。天心の強烈な左ストレートを受け、拓真はキャンバスに倒れた。
拓真はすぐに立て直し、追撃を許さない。8回からはギアを上げてポイントを取り返し、最後まで主導権を渡さなかった。判定は3-0で、スコアは116-111が2人、114-113が1人。天心の雪辱を退け、2度目の防衛に成功した。
ダウンの直後、コーナーで受けた「闘魂ビンタ」
父の怒りは、試合中からすでに表に出ていた。
7回が終わり、拓真がコーナーに戻ると、セコンドの真吾トレーナーが頬を張って喝を入れた。デイリースポーツが「闘魂ビンタ」と伝えた場面だ。試合翌日の28日、横浜市の大橋ジムで開かれた会見で、真吾トレーナーはそのときの心境をこう説明している。
「気が緩むのは悪い癖なんですよ。昔から言っている。(それが今回)まさに出て、自分がイラッとムカついてきて、気合を入れたんですけど(笑)。集中してれば絶対もらわないパンチなんですよ」
ビンタは時代を考えて、指先で軽く当てる程度にとどめたという。受けた側の拓真の記憶は、少し違う角度だった。
「パスパスパスって(軽く)きて、これは気合を入れるのかなんなのか、ちょっと戸惑っちゃった。でもめっちゃキレてるし、やべえってなって。なんかビンタはもうちょい強くいってほしかった」
この発言は会見で笑いを誘った。拓真は「キレられた」という感覚を、試合中のコーナーですでに味わっていたことになる。
拓真が認めた「気の緩み」
ダウンの原因について、拓真本人も言い訳はしていない。
28日の会見で拓真は、映像でダウンの場面を見返したと明かし、「やっぱり自分の気の緩み」と認めた。被弾の直前にはリング上でニヤリと笑う場面があり、その理由も自分から口にしている。
「その前の攻防があって、お互い(パンチが)当たらない、当たらない、当たらないで、ちょっとなんか楽しかった。ニヤッとしたときに(やられた)。すいませんでした(笑)」
楽しくなった一瞬の隙を、天心は見逃さなかった。真吾トレーナーは「そこだけがボクシングの怖さ」と話し、「隙をつくらないで集中して、しっかり外してもらいたい。肝に銘じたと思う」と続けた。拓真も「課題が見えたので、まだまだ伸びしろがあるなと自分で感じた」と前を向いている。
真吾トレーナーは、拓真と兄の尚弥を幼いころから指導してきた。著書『努力は天才に勝る!』(講談社現代新書)でも、2人を育てた日々をつづっている。勝っても緩みを見逃さない厳しさは、親子で積み上げてきた練習の延長線上にある。
次は指名試合、統一戦や階級アップも視野
試合から9日がたち、拓真はXで父との一件を笑い話にできるところまで来た。次の舞台も少しずつ見えている。
大橋秀行会長は28日の会見で、拓真の次戦も指名試合が決まっていると明かした。そのうえで「あとは統一戦を含めて、もう一つはスーパーバンタム級に上げていった方がいいのかなっていうのも選択肢としてある」と話し、階級を上げる道も選択肢に挙げている。
拓真自身は「自分のビジョンとしては統一戦をやりたいが、会長と父に任せて、どんな相手でもやりたい」と語った。階級についても「自分自身はどちらでも」と、こだわりを見せていない。
「キレられたよ笑」の5文字には、叱られた悔しさよりも、親子の距離の近さがにじむ。次のリングでも、コーナーには真吾トレーナーが立つ。7回の場面は、試合を独占配信したPrime Videoで見返すことができる。
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[文/構成 by スポーツライター 久遠(KUON)]









































































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