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新井貴浩監督、本拠地最終戦の挨拶で謝罪し「生まれ変わります」 3年連続Bクラスの広島が阪神に逆転勝ちした最終戦

新井貴浩監督、本拠地最終戦の挨拶で謝罪し「生まれ変わります」 3年連続Bクラスの広島が阪神に逆転勝ちした最終戦

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広島の新井貴浩監督(49)が10月3日、マツダスタジアムでの阪神戦後に行われた本拠地最終戦のセレモニーでファンに謝罪した。「我々カープは来シーズン、生まれ変わります」と来季への決意も語っている。試合は6-4の逆転勝ちで、優勝マジック1の阪神の目の前での胴上げを阻んだ。

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帽子を取り、深々と頭を下げた挨拶

勝利の歓声が残るスタンドの前で、新井監督はナインの中央に立った。マイクを握ると、まず今季の来場と声援に感謝を述べる。そして帽子を取り、頭を下げた。

「今年1年間、グラウンド内外で皆さまに多大なご心配とご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした」

スタンドからは大きな声援と拍手が起きた。続く言葉が、来季への宣言だった。

「我々カープは来シーズン生まれ変わります。また新しいスタートを切ります。今シーズンの分まで皆さまに喜んでいただけるように、私自身、粉骨砕身の気持ちで頑張りますので、よろしくお願いいたします」

最後は「今シーズン1年間、ご声援、心からありがとうございました」と結んだ。試合後、セレモニーでの言葉について問われると、「言った通りかな。正直な気持ちをお伝えしている」と答えている。

この謝罪の背景には、今季のグラウンド外の騒動とチーム成績の低迷があった。

3点差を追いつき、8回に中村奨成が勝ち越し

阪神はリーグ優勝へマジック1で乗り込んできた。勝つか引き分けで優勝が決まる状況で、スタンドには3万2千人を超えるファンが詰めかけた。

2回、中村奨成外野手(27)の右翼線二塁打で広島が先制する。だが3回、阪神の坂本誠志郎に同点の10号ソロ、佐藤輝明に勝ち越しの39号3ランを浴び、1-4とリードを許した。

流れを戻したのは末包昇大外野手(30)だった。直後の3回裏、2死一、二塁からフルカウントの直球を左翼席へ運び、4-4とする2号3ランだ。末包は「目の前で胴上げを見せられるのは、チームのみんなだけでなく僕自身もイヤ」と話した。

勝負を決めたのは8回。1死三塁で、中村奨が阪神のドリスから中前へ勝ち越しの適時打を放つ。2死一、三塁では4番の坂倉将吾が右前適時打で続き、6-4とした。中村奨は3安打2打点で、「阪神の優勝が決まる試合だったので、阻止したいという思いがありました」と語った。

投手陣は、先発の森下暢仁投手(29)が5回5安打4失点で降板し、同点でマウンドを譲る。6回からはターノック、遠藤、大瀬良の3人が無安打無失点でつないだ。8回は大瀬良大地投手(35)が阪神の中軸を3者凡退に抑え、2勝目を挙げている。9回は守護神の森浦が締めた。

新井監督は眼前での胴上げを阻んだ一戦を、こう受け止めた。「昨年、一昨年と2年連続で見ているので、今年は何とかという、選手の気持ちも伝わってきたナイスゲームだった」。

阪神はこの敗戦で自力優勝を逃したが、同じ日のナイターで2位の巨人がDeNAに敗れ、球団初のセ・リーグ連覇が決まった。

1月の逮捕から始まった激動の4年目

今季の広島は、グラウンド外の騒動とともに幕を開けた。1月27日、羽月隆太郎元選手が通称「ゾンビたばこ」と呼ばれる指定薬物エトミデートの使用の疑いで逮捕される。球団は2月に契約を解除した。

開幕後も、チームは上向かなかった。9月21日の中日戦はバンテリンドームで0-10の大敗となり、3年連続のBクラスが確定する。借金は今季ワーストの21に膨らみ、16年ぶりの大きな数字だった。ホームでは34勝36敗1分けで、新井政権下では初の負け越しだ。

年順位備考
2023年2位就任1年目、5年ぶりのAクラス
2024年4位Bクラス
2025年5位Bクラス
2026年Bクラス9月21日に確定、3年連続

新井監督はシーズン中に3度、球団へ辞意を伝えていた。それでも松田元オーナーら球団幹部が慰留し、熟慮の末に指揮を続ける決断を下す。9月22日には松田オーナーが「来季もやってもらう。来季もチーム一丸となって戦える監督には、新井監督しか思いつかなかった」と続投を明言した。新井監督は「自分がやるしかないと思いますし、自分しかできないと思います」と語っている。

10月1日には、昨季リーグ首位打者の小園海斗内野手(26)、矢野雅哉内野手(27)、田村俊介外野手(23)、前川誠太内野手(23)の4選手と、来季の契約を結ばないことを球団が発表した。鈴木清明球団本部長は、4選手が指定薬物を使用した事実は確認できていないとしたうえで、「球団との信頼関係を築くことが難しい」という判断だったと説明している。小園は同日、自身のSNSで違法薬物の使用や所持などの法令違反行為には一切関与していないと主張した。

就任5年目の来季へ、ファンから激励の投稿

試合直後、Xでは「こいほー」「胴上げ阻止」といった関連ワードがトレンド上位に入った。スポーツ報知によると、広島ファンからは「新井監督のスピーチでちょっと泣きそうになってしまった」といった投稿が相次いでいる。

新井監督は今季の全日程が終わったあと、歴代監督と同様に新たに単年契約を結ぶ予定だ。広島は残り3試合をビジターで戦う。「生まれ変わる」と宣言した来季が、就任5年目のシーズンになる。

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[文/構成 by スポーツライター TAKU]

寄稿者

TAKU
ボールを使う競技なら何でも観ます、TAKUです。学生時代はずっとバスケ部、いまは週末にフットサル。スポーツを中心に書くWebライターになって5年です。Bリーグ、バレーボール、ラグビー、テニスを中心に、野球やサッカーも書きます。試合の流れが変わった瞬間を、スコアと一緒に伝えるのが得意です。

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