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篠原ともえ、日本女子大学の特別招聘教授に就任へ 2028年開設予定のファッションデザイン学部(仮称)

篠原ともえ、日本女子大学の特別招聘教授に就任へ 2028年開設予定のファッションデザイン学部(仮称)

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デザイナーでアーティストの篠原ともえ(47)が、日本女子大学(東京都文京区)の特別招聘教授に就任する。大学が10月8日、公式サイトとSNSで発表した。ポストは2028年4月に開設を構想する「ファッションデザイン学部(仮称)」のもので、篠原は同じ日に自身のインスタグラムで「2028年日本女子大学の特別招聘教授に就任することになりました」と報告。特別講義や素材に触れる実習で、学生と一緒に手を動かす考えを示した。

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3人の特別招聘教授に篠原ともえ 就任は学部開設予定の2028年

日本女子大学が名前を挙げた特別招聘教授は3人だった。篠原のほか、ブランド「EZUMi」のデザイナーで、クリエイター塾「DireCreative」を主宰する江角泰俊。そして、シャネル日本法人の社長を1995年から2018年まで務め、2026年3月からTASAKIホールディングスのグローバルCEOを務めるリシャール・コラス。大学の発表で、篠原の肩書は「株式会社STUDEO デザイナー/アーティスト」となっている。

新学部はデザイン、テキスタイル、アート、ビジネスの4分野からファッションを取り巻く課題を分析し、デザインで解決する力を養う。大学は、ファッション界の第一線で国際的に活躍する3人を迎えることで、学生がグローバルな市場の視点やブランド戦略、世界基準の創造力、SDGsやテクノロジーへの対応力を学べると説明した。

篠原が担う中身も見えている。インスタグラムでは特別講義と素材に触れる実習を挙げ、「これまでのものづくりで培ってきた経験を次の世代へ伝えながら、私自身も新しい創造の可能性に出会えることに、今からワクワクしています」とつづった。

「仮称」「予定」が付く理由 まだ構想段階の新学部

学部名に「仮称」が付くのには理由がある。大学は新学部を「2028年4月開設構想中」と位置づけ、発表文にも「設置計画は予定であり、内容は変更になる可能性があります」と注記した。2025年11月17日に構想を初めて公表した際も、文部科学省との相談の結果によっては名称を含めて変わることがあると断っている。名前も中身も、まだ最終決定には至っていない段階だ。

構想時点の計画では、1学部1学科の「ファッションデザイン学科(仮称)」で、入学定員は85人。場所は目白キャンパスになる。前身は家政学部被服学科で、大学は被服分野で全国トップのポジションにあると自負する。取得を目指す資格には衣料管理士、博物館学芸員、繊維製品品質管理士などが並ぶ。中学校・高校の家庭科の教員免許は申請予定で、審査次第で教職課程の開始時期がずれる可能性がある。

学部長に就く予定なのは、教授の内村理奈。学部の公式ページに載せたメッセージでは、衣服だけでなく靴や帽子など人が装うすべてのモノ、服飾文化や社会現象までを研究対象にすると述べている。毛織物の産地・尾州のテキスタイルマテリアルセンターや、縫製工場のある福島県の県立ハイテクプラザなどと組み、学生がものづくりの現場に触れる機会もつくる。

日本女子大学は、2021年の創立120周年を機に目白と西生田のキャンパスを統合し、新学部を立て続けに開いてきた。2023年度の国際文化学部、2024年度の建築デザイン学部、2025年度の食科学部に続き、2027年度は経済学部が開設を控える。2028年度にはファッションデザインと人間科学の2学部、2029年度には理学部を発展させた理工学部を、いずれも仮称で構想する。

同じやり方には前例があった。建築デザイン学部の開設前の2023年6月、大学は建築家の東利恵、隈研吾、妹島和世の3人を特別招聘教員に迎えると発表した。開設前に第一線の作り手3人をそろえて示す点は、今回と重なる。

シノラーからデザイナーへ 革の着物で世界の賞

篠原は1995年に歌手としてデビューした。1990年代は「シノラー」として個性的なファッションで注目され、バラエティー番組や音楽で人気を集める。芸能活動と並行して学んだのは服作りだった。文化女子大学短期大学部(のちの文化学園大学短期大学部、2022年に廃止)の服装学科で、ファッションクリエイティブコースのデザイン専攻を卒業している。

その後は衣装デザイナーとして、松任谷由実や嵐など人気アーティストのステージ衣装を手がけた。転機の一つは学び直しだった。40歳のときに芸能の仕事を休み、母校のオープンカレッジでデザインの基礎を学び直したと、後のインタビューで明かしている。

卒業後も母校とのつながりは続いた。2017年4月には、東京ビッグサイトで開かれた日本ホビーショーで、篠原がデザインとプロデュースを手がけたワンピース17体のファッションショーを文化学園大学短期大学部の学生と開いた。スタイリングは学生と協同で行い、演出やモデルも学生が担当した。

服作りの本も出している。2015年5月には、文化学園文化出版局からソーイング本「ザ・ワンピース 篠原ともえのソーイングBOOK」を出版した。

2020年には、夫でアートディレクターの池澤樹とクリエイティブスタジオ「STUDEO」を設立した。2022年、デザインとディレクションを手がけた革の着物「THE LEATHER SCRAP KIMONO」が、第101回ニューヨークADC賞でシルバーとブロンズの2冠を手にし、東京ADC賞にも選ばれる。日本タンナーズ協会のプロジェクトで生まれた作品で、エゾ鹿の革を使い、本来は捨てられる革の端の曲線を山の稜線に見立てて着物に仕立てた。

2023年6月には、日経クロスウーマンが主催する第9回「Women of Excellence Awards」を受賞した。衣服の大量廃棄という社会課題に取り組んだ点に加え、星野リゾート「OMO7大阪」で男女兼用のユニフォームをサイズ4種類に絞ってデザインした仕事も評価された。

最近はファッションの外にも仕事が広がる。JR東日本が進めるSuicaの新キャラクター選びでは選考委員を務め、2026年9月に公開された3案の絞り込みに加わった。

関連記事:Suica新キャラ3案公開 ”ペンギンロス”のまま投票開始 紫うさぎのB案に”キモかわ”期待論「ミャクミャクみたいで好き」

篠原ともえのコメントと学長の評価

大学の発表で、篠原は開設を祝ったうえで「特別招聘教授として、新しい学びの場に携われることを光栄に感じています」とコメントした。10代から芸能の世界で活動してきた自分のものづくりは、自ら手がけた衣装で表現を届けることから始まったと振り返る。

続く一節は、篠原が授業で伝えたい中身そのものだ。「素材に触れ、現場を訪ね、つくり手の声を聞き、自分の手を動かす。その積み重ねによって、デザインやアート、そして日本各地の産地や職人の皆さんとの出会いを通してアイデアが広がってきました」。学生がそれぞれの好奇心を大切に、自分ならではの視点やアイデアを見つけ、それを人の心や社会へ届ける方法を一緒に考えることを「想像するだけでも今からワクワクしています」とし、自身も学生と共に手を動かし、考え、新しい創造の可能性に出会えることを楽しみにしていると締めくくった。

学長の篠原聡子は、篠原ともえについて、伝統と革新を組み合わせた独自の作品で国内外から高い評価を得ていると紹介した。そのキャリアと創作活動が「学生たちに極めて実践的で多角的な深い学びをもたらしてくれると確信しています」と期待を寄せている。

1期生が入学するのは2028年4月の予定。いまの高校2年生の世代が、その1期生にあたる。シノラーとしてテレビに出ていた頃から約30年。母校で学び直したデザイナーが、今度は大学で教える側に回る。

[文/構成 by エンタメライター 真柴 ことね]

寄稿者

真柴 ことね
芸能ニュースや音楽、テレビ番組の話題を中心に書いているWebライター。ライター歴は11年。朝は情報番組をはしごするのが日課で、気になった話題はその日のうちに調べ始める。心がけているのは「公式発表を最初に読む」こと。所属事務所やレーベルの発表、番組の公式サイトまで確かめてから書く。ドラマは録画して週末にまとめて観る派。

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