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磯崎哲也・関友里恵組、セーリング混合470級でアジア大会金メダル JPN22レーシングのペア

磯崎哲也・関友里恵組、セーリング混合470級でアジア大会金メダル JPN22レーシングのペア

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愛知・名古屋アジア大会第14日の10月2日、セーリング混合470級で磯崎哲也(34)=JPN22レーシング=と関友里恵(32)=同=のペアが金メダルを手にした。参加9艇の頂点に立ち、日本の470級は混合種目になってからアジア大会2連覇となった。2022年に初めて組み、パリ五輪を逃して一度は解散した2人が、再結成から1年あまりでつかんだ金だ。

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参加9艇で首位を守り、最後の2レースを走り切った

愛知県蒲郡市の豊田自動織機海陽ヨットハーバーで10月2日、第20回アジア競技大会のセーリング混合470級が全10レースの最後を迎えた。参加は9艇。磯崎哲也と関友里恵は、最後の2レースを行うこの日をトップで迎え、そのまま金メダルを決めた。

ヨット専門媒体のKazi onlineによると、この日は最大20ノット(秒速10メートル前後)ほどの風が吹いた。磯崎と関は全10レースを3位以内でフィニッシュし、うち5レースで1位だった。第9レースは2位以下を大きく引き離して独走し、最後は2人ともほっとしたような表情でハーバーに戻ったという。

470級は2人乗りだ。舵を握るスキッパーの磯崎が風向きと潮流を読み、クルーの関は艇の外へ体を投げ出してバランスを取る。時事通信は、波で艇体が揺れ、強風が吹く海面を着実に進んで全10レースを戦い抜いたと伝えた。

日本の470級は、前回の杭州大会で岡田奎樹と吉岡美帆の組が金メダルを取っている。男女混合の種目になってからは、これでアジア大会2連覇となる。スキッパーの磯崎は、男女別種目だった2018年のジャカルタ大会でも高柳彬と組んで金メダルを手にしており、アジア大会で2度目の金メダルだ。

関が5回誘って実現した初結成、パリ五輪には届かず

2人が最初にペアを組んだのは2022年のことだった。時事通信によると、関が5回も磯崎を誘い、スポンサー集めにも走り回って実現したコンビだ。当時の関は一度現役を退いており、4年半ぶりの復帰だった。磯崎も2019年夏に第一線を離れ、同じ2022年9月に戻っている。

目標は2024年のパリ五輪だった。だが選考レースで2番手に終わり、代表に入ったのは岡田と吉岡の組だ。岡田、吉岡組はパリで銀メダルを手にし、日本勢として20年ぶりの表彰台に上がった。磯崎と関はペアを解消した。

流れが変わったのは2025年の夏だった。スポーツ報知の取材によると、磯崎が別の選手と組んで活動を始めたものの、相方のけがで継続が難しくなった。就職活動中だった関はその状況を知り、再び競技に戻る決意を固めた。時事通信には「やりたい気持ちが湧き上がってきた」と話している。

再結成にあわせ、2人は複数のスポンサー企業が支える「JPN22レーシング」を立ち上げた。メンバーは磯崎、関、小泉颯作コーチの同年代3人。目指す先は、2028年のロサンゼルス五輪だ。

世界選手権4位の悔しさを、アジアの金で晴らした

2人の実力は、金メダル以前から証明されていた。2023年のハーグ世界選手権では混合470級で銅メダルを手にしている。ただ、パリ五輪で銀メダルの岡田、吉岡組の活躍に隠れ、時事通信が「地力はある」と書く存在だった。

直近の悔しさも大きかった。8月17日、神奈川・江の島ヨットハーバーであった世界選手権の最終日、2人は総合3位でメダルレースに臨んだ。1本目はトップでフィニッシュしたが、2本目はまさかの最下位に沈む。ドイツに抜かれて合計60点の4位となり、表彰台を逃した。磯崎は「しっかりメダルをキープできなかったのは、本当に悔しい」と、スポーツ報知の取材に唇をかんだ。

この時点で、アジア大会への思いははっきりしていた。関は「金メダルが目標」と言い、磯崎も「しっかり実力通り、確実に金メダルを獲得する」と語っている。

その言葉を、2人は約1か月半後に結果で示した。レース後、磯崎は時事通信に「金メダル以外はないと思っていた。一安心。ほっとしている」と話し、真っ黒に日焼けした顔をほころばせている。

次の標的は欧州勢、ロス五輪へ金メダルを足がかりに

アジア大会の470級は各国から1チームずつが出場する。2人は今年4月にスペイン・マヨルカ島であった選考会、プリンセスソフィア杯の結果を経て日本代表に決まった。磯崎は大会前、タウンニュースの取材に「28年のロサンゼルス五輪を目指す以上、アジアでは確実に勝ち切れる力が必要」と語っていた。

勝つべき舞台で勝った2人の視線は、もう欧州に向いている。時事通信によると、関は「欧州の選手としっかり戦えるように実力を上げたい」、磯崎は「金メダルを目指す」と話した。

日本のセーリング陣は、前日の10月1日に女子49erFX級で田中美紗樹、永松瀬羅組も金メダルを取っている。時事通信によれば、2日には日本勢のメダル数が同一大会のこれまでの最多だった1994年広島大会の218個を上回った。セーリング競技は3日が最終日で、7種目が残る。2日時点の予報では、微風のレースになるとされていた。

関連記事:田中美紗樹・永松瀬羅組がアジア大会セーリング女子49erFX級で金メダル 豊田自動織機所属の2人とは何者?経歴と戦績を整理

[文/構成 by スポーツライター 疾風(HAYATE)]

寄稿者

疾風(HAYATE)
スポーツニュースサイトでの執筆を経て、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上など、競技の枠を越えてスポーツ記事を書いてきたWEBライター。経験は6年。大会結果や記録、番付、レース展開など、数字と公式記録を土台に「何がすごかったのか」を整理する記事を得意としている。ルールや採点方式が分かりにくい競技でも、初めて観る人がその一戦を楽しめるよう、背景や見どころまでかみくだいて伝えることを心がけている。主な執筆分野は、ゴルフ、競馬、大相撲、フィギュアスケート、陸上、バスケットボール。

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